マックとモス [著者ID: 10]
先日、youtube を見ていたら、マックとモスの実食批評が出てきて、ふと見てしまいました。
タレントの江頭さんの動画で、とある商品を食べて「不味い」と言っているのを見て爆笑。
江頭55歳、初めてのマクドナルド
【緊急リベンジ】江頭、初めてのマクドナルド2
江頭56歳、初めてのモスバーガー
【最強の布陣】江頭56歳、初めてのモスバーガー2
今日、江頭さんとは別の動画で、モスの営業利益率が悪いというショートがオススメで出てきました。
そんなわけで、日本マクドナルドとモスフードサービスの財務諸表を比べてみたくなりましたので、いってみましょう!
私は、マックもモスもあまり行かない(行った年でも3回程度)のだが、一般に、youtube でのコンテンツにあるように、味は、マックよりモスの方がよいとされているように感じている。
「マックよりモスの方が使っている食材が良いのでは?」と推測されるのだが、売上高原価率は意外にもマックの方が高い。
これは、どう解釈すればよいのだろう?
モスは注文が入ってから調理するスタイルなので、どうしても人件費が多くかかり、販管費が高くなってしまうから、相対的に売上高原価率が、モスよりマックの方が高いということが言えるのかな?
でも、『日本にマクドナルドが上陸したのが1971年です。1971年から2005年まで、商品は『作り置きシステム』を採用していました。しかし、2005年から全店舗で『オーダーメイド方式』を採用しました。クイックサービスレストランという宿命を背負いながら3つの課題を克服することに挑戦しました。』(食の安全と安心を科学する会)ということであれば、どういうことだろう。
・商品構成・商品価格(値上げ実績、地域格差、時間別商品の違い)
・商品力・品質(どちらの商品がより美味しいか)
・商品力・安全管理(どちらの商品がより安全か)
・商品力・イメージ(どちらの商品が健康によいか、広告宣伝内容)
・売上原価に占める食材費用の割合
・調理にかかる手間
・回転率
・仕入効率(より良いものをより安く仕入れる工夫)
・店舗数・店舗地域構成
・営業時間
・正社員・アルバイトなどの人件費構成
・人員配置(正社員・アルバイト、時間別、地域別)
・アルバイト代(時間単価)
・効率的運用・オペレーションの違い(アルバイト向けマニュアル比較、教育体制、キッチン等ハードの効率化)
・フランチャイズの仕組み・構成
など、深く追ってみるのも面白いかもしれない。
ただし、大変なので、ここでは追わないです(笑)
■ 直近2年間の売上高営業利益率の比較
(1) マックの営業利益率
① 2022年12月期
売上高 ・・・・・ 352,300百万円
営業利益 ・・・・ 33,807百万円
営業利益率 ・・・ 9.60%
② 2021年12月期
売上高 ・・・・・ 317,695百万円
営業利益 ・・・・ 34,518百万円
営業利益率 ・・・ 10.87%
(2) モスの営業利益率
① 2023年3月期
売上高 ・・・・・ 85,059百万円
営業利益 ・・・・ 41百万円
営業利益率 ・・・ 0.04%
② 2022年3月期
売上高 ・・・・・ 78,447百万円
営業利益 ・・・・ 3,473百万円
営業利益率 ・・・ 4.43%
■ 直近2年間の売上高原価率の比較
(1) マックの売上高原価率(直営店)
① 2022年12月期
直営店舗売上高 ・・・・・ 237,757百万
直営店舗売上原価 ・・・・ 217,887百万
直営店舗売上高原価率 ・・ 91.6%
② 2021年12月期
直営店舗売上高 ・・・・・ 214,275百万
直営店舗売上原価 ・・・・ 189,349百万
直営店舗売上高原価率 ・・ 88.4%
(2) モスの売上高原価率
① 2023年3月期
売上高 ・・・・・・・・・ 85,059百万円
売上原価 ・・・・・・・・ 46,478百万円
売上高原価率 ・・・・・・ 54.6%
② 2022年3月期
売上高 ・・・・・・・・・ 78,447百万円
売上原価 ・・・・・・・・ 40,776百万円
売上高原価率 ・・・・・・ 52.0%