「お仏壇のはせがわ~♪」とモンストのコマーシャル [著者ID: 10]
そこで、モンストの運営会社のミクシィとはせがわの比較です。
意味あるのか?(笑)
直近5年の財務諸表比較です。
このような意味のあるのかわからない比較も、どんぶり会計ならではでしょう。
ミクシィは、モンストのヒットにより2015年3月期から劇的に収益が伸びました。上場時は、国産SNSが有名でしたが、今は、ゲーム事業が大きくなっています。
一方、仏壇仏具、墓石等の販売を事業として行う、はせがわの収益は200億円前後で少なくとも成長はしていません。2013年3月期までは、連結だった決算も2014年3月期から個別の決算のみとなり、売上高営業利益率に関しても、2013年3月期に10%超だったものが直近3年は5%前後になっています。
モンストのコマーシャルが、お仏壇のはせがわにそっくり (ねとらぼ) とのこと。実際にこのコマーシャル見る機会があると、両社は広告宣伝にどれくらい費用を使っているのかが知りたくなります。
まず、ビジュアル財務諸表から読み取れる数字として、販管費は、
ミクシィ 940億円(2017年3月期)
はせがわ 113億円(2017年3月期)
で、売上高販管費率は、
ミクシィ 45.4%(2017年3月期)
はせがわ 58.3%(2017年3月期)
です。
有価証券報告書を見ると、テレビコマーシャル関連費用は、ミクシィは、販管費の注釈で広告宣伝費で、はせがわは、販売促進費で計上しているものと思われます。
ミクシィの広告宣伝費
158億円 (2016年3月期)
209億円 (2017年3月期)
はせがわの販売促進費
9.2億円 (2016年3月期)
9.5億円 (2017年3月期)
2017年3月期で比較すると、
ミクシィの売上高広告宣伝費率は、10.1%
はせがわの売上高販売促進費率は、4.9%
となっています。
このうち直接テレビコマーシャルにかかっている費用はわかりませんが、テレビコマーシャルから派生して、インターネット上で話題になることによる広告宣伝効果はとても大きいことが容易に想像できます。
【参考】
はせがわの販管費その他
33.0億円 (2016年3月期)
32.5億円 (2017年3月期)