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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100CM4I

有価証券報告書抜粋 アース製薬株式会社 研究開発活動 (2017年12月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループは「生命と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する」を経営理念に、国内外の市場環境や消費者志向に対応すべく、常に「お客様目線」に立ってニーズを発掘する姿勢、提供のタイミングを逃さない開発スピードを念頭におき、クオリティの高い安全な高付加価値商品を創造しております。
当連結会計年度における当社グループの研究開発費は26億95百万円でありました。
報告セグメント別の研究開発活動は以下のとおりであります。

(1) 家庭用品事業

① 基本方針
当事業では、お客様の生活空間の質の向上を目的に、独創的で高品質な商品を他社に先駆けて提供することを目指しております。
この方針のもと、お客様や小売店からの要望、国内外の市場動向、技術動向などに関する情報の入手・調査・分析を行い、上記の目的に合う商品開発や品質改善に取り組んでおります。

② 虫ケア用品にかかる研究
ハエ・蚊・ゴキブリ・ダニ・ノミ・マダニ・シラミなど健康被害を及ぼす衛生害虫や、アリ・ハチ・ムカデなどの不快害虫の駆除あるいは忌避を目的とした虫ケア用品の研究開発を行っております。近年の傾向として、対象害虫や使用場面に特化した駆除剤、忌避・予防商品、あるいは殺虫成分を含まない商品、さらには使用時の不快感を取り除く香りを重視した商品の需要が高まっており、これらのお客様ニーズの多様化にも応えるべく取り組んでおります。
当連結会計年度の主な研究成果は以下のとおりであります。
ゴキブリ用では、隙間のゴキブリを見ないで素早く駆除できる『ゴキプッシュプロ』を発売いたしました。冷蔵庫や食器棚、家具の隙間に潜むゴキブリを駆除することで、ゴキブリを見ないで退治したいというお客様のニーズにお応えいたします。
当期は外来生物のヒアリが国内各地で確認され話題となりました。その防除に、不快害虫用虫ケア用品の『虫コロリシリーズ』、『アリアースW』、『アリの巣コロリ』など従来の商品で実地試験を実施し、十分な効果があることを確認し、お客様に提供しております。
また、前期に引き続き、デング熱などの感染症を媒介する恐れのあるヤブ蚊の対策商品の強化を進め、『おすだけノーマットヤブ蚊スプレータイプ60日分』、『アース渦巻香ヤブ蚊』、『アースジェットヤブ蚊ハエ』『ヤブ蚊よせつけない線香 太渦巻』、『ヤブ蚊マダニジェット』を発売いたしました。
さらに、ヤブ蚊からお客様を守る『サラテクトシリーズ』に活性剤など余分な成分を含まないタイプの商品を追加し、肌の敏感なお客様に合わせた商品の提供もしております。

③ 日用品にかかる研究

お客様の健康や、居間・浴室・トイレ・キッチンなど、居住空間の質の向上に役立つ商品の提供を目指し、口腔衛生用品、入浴剤、消臭芳香剤、防虫剤、住居関連用品、脱臭・消臭剤、育毛剤などの研究開発を行っております。
当連結会計年度の主な研究成果は以下のとおりであります。
口腔衛生用品では、前期に発売いたしました口臭予防、歯垢付着予防、口中浄化など7つの効果のある『モンダミン プレミアムケア』に、ノンアルコールタイプの商品『モンダミン プレミアムケア センシティブ』を追加し、アルコールに敏感なお客様のニーズにお応えしております。
入浴剤では、㈱バスクリンから、身体を温める習慣を毎日の入浴で取り入れて、イキイキとした印象を持ちたい、というエイジングケアを意識している女性に向けた、薬用入浴剤『温美浴』を発売いたしました。また、乾燥したお肌に潤いを与え、健やかな素肌に導く『薬用ソフレ』ブランドから、赤ちゃんからご高齢の方まで使える肌に優しい低刺激タイプ『薬用ソフレ スキンケア入浴液』を発売いたしました。
防虫剤では、お客様のナチュラル志向の高まりから、無農薬栽培されたオーガニック成分で衣類防虫ケアができる『natuvo』を発売いたしました。また、白元アース㈱から、「生活スタイルをシンプルでより快適に」を目指した忙しい女性のための衣類・収納空間ケアの新ブランド『ミセスロイドスタイルメイト』を立ち上げ、商品を発売いたしました。更に、『ミセスロイド』・『フローラルミセスロイド』に「収納空間のダニよけ効果」の機能を追加いたしました。

④ 園芸用品にかかる研究
虫ケア用品で培ってきた技術やノウハウを活かし、“より安心に”、“より安全に”、“よりわかりやすく”、“より使いやすい”を基本理念に、園芸愛好家の方から初心者の方まで幅広くご使用いただける園芸用品の研究開発を行っております。
当連結会計年度の主な研究成果は以下のとおりであります。
野菜や果物のような食用作物の病気や害虫を防ぐ商品として、100%天然成分である『やさお酢』を発売いたしました。
プランター・植木鉢を住処として屋外から侵入してくるゴキブリに着目し、ガーデニングと屋内の外注の悩みを解消するため、毒餌剤『ガーデニングのゴキブリ対策』を発売いたしました。さらに駆除、殺卵、待ち伏せ効果、3ヵ月の巣作り予防効果のある『クモの巣撃滅』を発売いたしました。
また、イヌ・ネコ用製剤では、近年はネコの被害が増えていることから、ネコ忌避に特化した商品で雨にも強い『ネコ専用のみはり番容器タイプ』を発売し、ラインナップを強化いたしました。

当連結会計年度における家庭用品事業の研究開発費は24億72百万円となりました。

(2) 総合環境衛生事業

① 検査・検定にかかる研究

当事業では、契約先からの各種検査・分析や異物検定要請に正確かつ迅速に対処するために、彩都総合研究所 分析センター(大阪府茨木市)と分析センター東日本(千葉県鎌ケ谷市)を設置しております。
それぞれの分析センターでは、契約先の製造環境(施設・設備、機械・器具、空調、使用水、作業員)や原料・製品などの微生物検査、DNAを利用した同定、昆虫・毛髪・微生物など有機物及び石やガラスなどの無機物の異物検定、塵埃や水質などの環境測定を行い、検査・分析機関として各種検査手法の精度アップ及びカタラーゼ代替法の検査手法、DNAを用いた異物検査、新しい検査方法の研究、迅速な検査技法に関する研究を主として行っております。

② 調査・施工等にかかる研究
調査技術・調査機器・施工技術などの研究開発は、彩都総合研究所(研究開発センター、研修センター、分析センター)、学術部、技術部が相互に連携を取りながら行っております。また、効果的・効率的な危害物質の制御の施工に関する技術につきましては、可能な限り化学合成薬剤の使用量を控えることを目的とした独自開発に加え、公的機関及び大学、民間企業との共同研究開発も含めて取り組んでおります。

③ 今後の方針
昨年より、異物混入に関する事件・事故が相次ぎ、検査同定依頼や対策に対するニーズが増しております。契約先の顧客満足度を向上させるためには、検査精度の充実及び危害物質による汚染や異物混入を防止するための技術開発が重要となります。ISO17025(試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項を規定した国際標準規格)の維持と更なる精度管理の強化、産官学との連携の強化、及び分析機器や社内システムのレベルアップについて更なる推進を図ってまいります。
また、一昨年大阪府茨木市に設立した「彩都総合研究所」にて、ニュービジネスの確立、新しい技術の確立、科学的根拠に繋がる基礎データの蓄積と解析評価を実現し、時代毎に求められる教育研修支援のニーズにも応え、他にない研修サービスを拡充してまいります。

当連結会計年度における総合環境衛生事業の研究開発費は2億23百万円でありました。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01015] S100CM4I)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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