イソライト工業株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)

当社グループ(当社及び連結子会社)は製品開発、品質向上、顧客サービス、コストダウン、生産技術開発に至る幅広い活動を積極的に行っております。
①顧客要望に合った製品をタイムリーに提供するために中央研究所、技術部、製造部門が営業部門と連携し顧客要求を実現させるための製品開発・改良に積極的に取り組むこと
②地球環境に優しい製品の設計・開発をすること
を活動の指針とし、省エネルギー、環境改善に関わる技術開発・商品開発に取り組んでおります。
その結果、当連結会計年度の研究開発費の総額は2億9千5百万円となりました。

当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は以下の通りであります。
(1) 断熱関連事業
エネルギー消費分野での市場要求がますます高くなっている低熱伝導率化に加え、強度・耐水性を併せ持つ高性能断熱材の製品開発をしております。これら新製品は鉄鋼、工業炉、燃料電池など幅広い分野の省エネルギーに貢献します。また生体溶解性セラミックファイバー「イソウール BSSR」の製品改良及び高耐熱性の新規製品開発に取り組んでおります。生体溶解性セラミックファイバー製品は、昨年厚生労働省が発表したリフラクトリーセラミックファイバーに関する労働者の健康障害防止措置への取組みにも適合した製品です。
当事業に関わる当連結会計年度の研究開発費は2億8千2百万円であります。
(2) その他
珪藻土ベースのセラミックス多孔体「イソライトCG」の多孔質及び焼成製品であることを生かした担体や脱酸素原料としての用途開拓及び製品改良を継続しております。セラミックファイバー成形品を高温用集塵フィルターとして応用した「イソフィル」は製品改良をし、地球環境の保護のためのバイオマス燃焼炉や汚泥焼却設備等での市場開拓を継続しております。リチウムイオン二次電池用耐熱セパレーターとしての超極薄セラミックファイバー・ペーパーの製品開発等に継続して取り組んでおります。
当事業に関わる当連結会計年度の研究開発費は1千3百万円であります。