有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10055MH
エスペック株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)
(1)業績
当連結会計年度のわが国経済は、米国経済の拡大や円安を背景とした企業の競争力向上などにより回復基調が継続しました。また、企業に賃金引上げの動きが見られるなど個人消費の押し上げが期待される状況となりました。一方で、欧州経済の減速や中東の地政学リスクなど世界経済への影響が懸念される状況が継続しました。
当社の主要顧客におきましては、自動車関連メーカーでは積極的な投資が継続するとともに、エレクトロニクス関連メーカーでも投資意欲の改善が見られました。
こうした中、当社は、米国をはじめ中国・東南アジアにおいて営業活動を強化するとともに、エコカーを中心とするグリーンテクノロジー市場において受注拡大に努めてまいりました。
こうした結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、前連結会計年度比で受注高は14.3%増加し36,287百万円、売上高は4.9%増加し33,661百万円となりました。利益面につきましては、営業利益は27.3%増加し2,643百万円、当期純利益は34.9%増加し2,118百万円となりました。
セグメント別の状況につきましては、次のとおりであります。
当連結会計年度のセグメント別業績
① 装置事業
環境試験器につきましては、国内市場では投資意欲の改善が見られ、汎用性の高い標準製品が好調に推移いたしました。海外市場では、中国や欧州を中心に輸出が前連結会計年度比で増加いたしました。こうした結果、環境試験器全体では受注高・売上高ともに前連結会計年度比で増加いたしました。
エナジーデバイス装置につきましては、車載用二次電池の充放電評価装置や安全性試験装置の受注を獲得するとともに、パワー半導体の評価装置が堅調に推移し、受注高・売上高ともに前連結会計年度比で増加いたしました。
半導体関連装置につきましては、特定の半導体メーカーや自動車関連メーカーからの受注がありましたが、前連結会計年度比で受注高は減少し、売上高は前連結会計年度並みとなりました。
FPD関連装置につきましては、採算面を重視して選別受注を行っておりますが、当連結会計年度は大型案件が少なく、受注高は前連結会計年度並みとなったものの、売上高は減少いたしました。
こうした結果、装置事業全体では、前連結会計年度比で受注高は16.3%増加し29,399百万円となり、売上高は4.5%増加し26,992百万円となりました。営業利益につきましては、売上構成の変化などにより前連結会計年度比で34.0%増加し2,178百万円となりました。
② サービス事業
アフターサービス・エンジニアリングにつきましては、受注高・売上高ともに前連結会計年度並みとなりました。
受託試験・レンタルにつきましては、自動車市場において主力のテストコンサルティングが好調に推移し、受注高・売上高ともに前連結会計年度比で増加いたしました。
こうした結果、サービス事業全体では、前連結会計年度比で受注高は5.7%増加し5,589百万円、売上高は7.2%増加し5,541百万円となりました。しかしながら、営業利益につきましては、アフターサービスの原価率の悪化などにより前連結会計年度比で14.6%減少の430百万円となりました。
③ その他事業
環境エンジニアリングの森づくりや植物工場事業が堅調に推移し、前連結会計年度比で受注高は11.1%増加し1,527百万円となり、売上高は6.5%増加し1,350百万円となりました。営業利益につきましては、前連結会計年度から改善し、34百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの状況につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、1,818百万円の資金の増加となりました。その主な要因は、税金等調整前当期純利益の計上3,309百万円、たな卸資産の増加784百万円、法人税等の支払額884百万円などによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、293百万円の資金の減少となりました。その主な要因は、有形及び無形固定資産の取得による支出728百万円、定期預金の純減額496百万円などによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、508百万円の資金の減少となりました。その主な要因は、配当金の支払額463百万円などによるものであります。
これらの結果により現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は14,167百万円となり、前連結会計年度末と比べ1,314百万円の増加となりました。
当連結会計年度のわが国経済は、米国経済の拡大や円安を背景とした企業の競争力向上などにより回復基調が継続しました。また、企業に賃金引上げの動きが見られるなど個人消費の押し上げが期待される状況となりました。一方で、欧州経済の減速や中東の地政学リスクなど世界経済への影響が懸念される状況が継続しました。
当社の主要顧客におきましては、自動車関連メーカーでは積極的な投資が継続するとともに、エレクトロニクス関連メーカーでも投資意欲の改善が見られました。
こうした中、当社は、米国をはじめ中国・東南アジアにおいて営業活動を強化するとともに、エコカーを中心とするグリーンテクノロジー市場において受注拡大に努めてまいりました。
こうした結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、前連結会計年度比で受注高は14.3%増加し36,287百万円、売上高は4.9%増加し33,661百万円となりました。利益面につきましては、営業利益は27.3%増加し2,643百万円、当期純利益は34.9%増加し2,118百万円となりました。
前連結会計年度 (第61期)(百万円) | 当連結会計年度 (第62期)(百万円) | 増減率(%) | |
受注高 | 31,760 | 36,287 | 14.3 |
売上高 | 32,099 | 33,661 | 4.9 |
営業利益 | 2,077 | 2,643 | 27.3 |
経常利益 | 2,370 | 3,044 | 28.5 |
当期純利益 | 1,570 | 2,118 | 34.9 |
セグメント別の状況につきましては、次のとおりであります。
当連結会計年度のセグメント別業績
受注高 (百万円) | 売上高 (百万円) | 営業利益 (百万円) | |
装置事業 | 29,399 | 26,992 | 2,178 |
サービス事業 | 5,589 | 5,541 | 430 |
その他事業 | 1,527 | 1,350 | 34 |
連結消去 | △227 | △223 | 0 |
計 | 36,287 | 33,661 | 2,643 |
① 装置事業
環境試験器につきましては、国内市場では投資意欲の改善が見られ、汎用性の高い標準製品が好調に推移いたしました。海外市場では、中国や欧州を中心に輸出が前連結会計年度比で増加いたしました。こうした結果、環境試験器全体では受注高・売上高ともに前連結会計年度比で増加いたしました。
エナジーデバイス装置につきましては、車載用二次電池の充放電評価装置や安全性試験装置の受注を獲得するとともに、パワー半導体の評価装置が堅調に推移し、受注高・売上高ともに前連結会計年度比で増加いたしました。
半導体関連装置につきましては、特定の半導体メーカーや自動車関連メーカーからの受注がありましたが、前連結会計年度比で受注高は減少し、売上高は前連結会計年度並みとなりました。
FPD関連装置につきましては、採算面を重視して選別受注を行っておりますが、当連結会計年度は大型案件が少なく、受注高は前連結会計年度並みとなったものの、売上高は減少いたしました。
こうした結果、装置事業全体では、前連結会計年度比で受注高は16.3%増加し29,399百万円となり、売上高は4.5%増加し26,992百万円となりました。営業利益につきましては、売上構成の変化などにより前連結会計年度比で34.0%増加し2,178百万円となりました。
前連結会計年度 (第61期)(百万円) | 当連結会計年度 (第62期)(百万円) | 増減率(%) | |
受注高 | 25,271 | 29,399 | 16.3 |
売上高 | 25,831 | 26,992 | 4.5 |
営業利益 | 1,625 | 2,178 | 34.0 |
② サービス事業
アフターサービス・エンジニアリングにつきましては、受注高・売上高ともに前連結会計年度並みとなりました。
受託試験・レンタルにつきましては、自動車市場において主力のテストコンサルティングが好調に推移し、受注高・売上高ともに前連結会計年度比で増加いたしました。
こうした結果、サービス事業全体では、前連結会計年度比で受注高は5.7%増加し5,589百万円、売上高は7.2%増加し5,541百万円となりました。しかしながら、営業利益につきましては、アフターサービスの原価率の悪化などにより前連結会計年度比で14.6%減少の430百万円となりました。
前連結会計年度 (第61期)(百万円) | 当連結会計年度 (第62期)(百万円) | 増減率(%) | |
受注高 | 5,288 | 5,589 | 5.7 |
売上高 | 5,168 | 5,541 | 7.2 |
営業利益 | 504 | 430 | △14.6 |
③ その他事業
環境エンジニアリングの森づくりや植物工場事業が堅調に推移し、前連結会計年度比で受注高は11.1%増加し1,527百万円となり、売上高は6.5%増加し1,350百万円となりました。営業利益につきましては、前連結会計年度から改善し、34百万円となりました。
前連結会計年度 (第61期)(百万円) | 当連結会計年度 (第62期)(百万円) | 増減率(%) | |
受注高 | 1,375 | 1,527 | 11.1 |
売上高 | 1,267 | 1,350 | 6.5 |
営業利益又は営業損失 (△) | △52 | 34 | - |
(2)キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの状況につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、1,818百万円の資金の増加となりました。その主な要因は、税金等調整前当期純利益の計上3,309百万円、たな卸資産の増加784百万円、法人税等の支払額884百万円などによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、293百万円の資金の減少となりました。その主な要因は、有形及び無形固定資産の取得による支出728百万円、定期預金の純減額496百万円などによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、508百万円の資金の減少となりました。その主な要因は、配当金の支払額463百万円などによるものであります。
これらの結果により現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は14,167百万円となり、前連結会計年度末と比べ1,314百万円の増加となりました。
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