有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005A9Y
エムスリー株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)
(IFRSの適用)
当社グループは、2015年3月期より国際会計基準(以下、「IFRS」)を適用しています。IFRSへの移行日は、2013年4月1日です。2014年3月期についても、IFRSに準拠して作成、表示しています。
日本基準からIFRSへの調整については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 38 初度適用」をご参照ください。
(1) 業績
医師会員約25万人を有する医療従事者専門サイト「m3.com」を中心に様々なサービスの展開をしています。
既存サービスについては、顧客への各サービスの一層の浸透により、順調に推移しました。製薬会社向けのマーケティング支援サービスは、国内主要製薬会社のほぼ全社が既にご利用されている基本的な「提携企業」サービス、「m3.com」のプラットフォーム上で会員医師が主体的、継続的に高頻度で情報を受け取れる「MR君」サービス、会員医師に対してメールで直接アプローチする「m3MT」サービスと、意図や用途により選べるサービスメニューを提供しています。
また、治験に参加する施設・対象患者を発見する治験支援サービス「治験君」を核に、ITを活用した大規模臨床研究支援サービスを提供するメビックス株式会社、治験業務の支援を行う株式会社MICメディカル及び株式会社メディサイエンスプラニング(以下、「メディサイエンスプラニング」)、治験実施医療機関において治験業務全般の管理・運営を支援するSMOである株式会社イスモ(e-SMO)を通じて治験支援関連サービスを提供しています。加えて2015年3月より海外のバイオ医薬品企業を中心に、グローバル医薬品開発における日本及びアジアでの開発を支援する株式会社Integrated Development Associatesを、2015年4月より約800の治験実施施設と提携する業界大手SMOのノイエス株式会社を子会社化しました。
さらに、会員医療従事者を対象とした調査サービス、会員へ医療情報以外のライフサポート情報を提供する「QOL君」等の一般企業向けマーケティング支援サービス、一般の方々からの健康や疾病に関する質問に「m3.com」登録医師が回答する「AskDoctors」(http://www.AskDoctors.jp/)、診療所の経営をサポートする「m3.com 開業・経営」等のプラットフォームを活用した派生サービスの拡充も進めています。
医師、薬剤師向けの求人求職支援サービスを提供するエムスリーキャリア株式会社(以下、「エムスリーキャリア」)、クリニックの診療予約サービスを提供するアイチケット株式会社、医療用医薬品に関する広告代理店であるリノ・メディカル株式会社、電子カルテ等の開発・販売及びサポートを手掛ける株式会社シィ・エム・エス(以下、「シィ・エム・エス」)、次世代MR「メディカルマーケター」の育成、提供を行うエムスリーマーケティング株式会社(以下、「エムスリーマーケティング」)においてもサービス展開を進めています。
海外においては、米国で、医療従事者向けウェブサイト「MDLinx」を運営し、この会員基盤を活かした製薬会社向けサービスの展開が順調に進んでいる他、M&Aの活用等により医師向けの転職支援サービスも拡大しています。業務提携の効果もあり、米国において60万人以上の医師にリーチできる体制となっています。また、英国では約20万人の医師会員を擁する医師向けウェブサイト「Doctors.net.uk」において、製薬会社向けサービスの展開を進めており、英国版MR君を開始しました。さらに、中国において医療従事者向けウェブサイトに登録する医師会員数は100万人を超え、中国版MR君は順調に拡大しつつあります。
加えて、日本、米国、欧州、中国、韓国をはじめ、当社グループが世界中で運営する医療従事者向けウェブサイト及び医師パネルに登録する医師は合計250万人を超えており、医師パネルを活用したグローバルな調査サービスの提供も行っています。
当連結会計年度の業績は、以下のとおりです。
(当期の業績) (単位:百万円)
(セグメントの業績) (単位:百万円)
① 医療ポータル
医療関連会社マーケティング支援分野の売上収益は、12,264百万円(前年同期比11.8%増)となりました。製薬会社の利用の拡大により、「MR君」サービスをはじめとする各種マーケティング支援サービスが好調に推移しました。
調査分野は、事業としては堅調に推移したものの、製薬会社の新薬の上市に伴い一時的に拡大した大規模調査のニーズが一段落し、売上収益は2,095百万円(前年同期比9.3%減)となりました。営業プロセスの改善等により、翌連結会計年度に向けては再び増収トレンドに戻る見込みです。
その他分野の売上収益は、8,076百万円(前年同期比19.8%増)となりました。エムスリーキャリアの医師向け人材紹介事業を中心に拡大しました。
これらの結果、医療ポータルセグメントの売上収益は、22,436百万円(前年同期比12.0%増)となりました。
売上原価と販売費及び一般管理費の総額は、エムスリーグループ業容拡大に伴う人件費増加等の要因を中心に、9,656百万円(前年同期比7.2%増)となりました。
以上の結果、医療ポータルのセグメント利益は12,890百万円(前年同期比16.8%増)となりました。
② エビデンスソリューション
前連結会計年度より新たに連結子会社となったメディサイエンスプラニングが連結業績に加わった他、順調に積み上がるプロジェクト(セグメント合計では192億円程度のビジネス規模に達する)に対応して、先行的に行った積極的な人材採用による人件費の増加を吸収し、売上収益は13,195百万円(前年同期比101.3%増)、セグメント利益は1,799百万円(前年同期比55.4%増)となりました。なお、当連結会計年度においてメディサイエンスプラニング等のオフィス移転費用175百万円が発生しています。
③ 海外
米英においては、調査サービスと製薬会社向けマーケティング支援サービスの拡大等に加え、医師の転職支援サービスの展開により、売上収益は10,083百万円(前年同期比59.0%増)となりました。利益は、PracticeMatch Corporationの事業譲受やMDJob Find, Inc.の株式取得に関する一時的な費用81百万円が発生したものの、業容の拡大により増益となりました。中国、韓国を含めた海外セグメントの売上収益は10,980百万円(前年同期比64.8%増)、セグメント利益は1,430百万円(前年同期比39.5%増)となりました。
④ 診療プラットフォーム
シィ・エム・エスの事業は診療報酬改定のタイミングや消費税率引き上げの影響により減収となったものの、仕入価格の見直し等のコスト削減効果により増益となり、売上収益は2,818百万円(前年同期比3.2%減)、セグメント利益は290百万円(前年同期比1.4%増)となりました。
⑤ 営業プラットフォーム
メディサイエンスプラニングの新規連結に伴い加わったCSO事業(2014年10月1日をもってメディサイエンスプラニングより分社化し、エムスリーマーケティングとして営業開始)を営業プラットフォームセグメントとして区分しています。先行投資期で人材拡充中であることから売上収益は1,255百万円、セグメント利益は△192百万円となりました。
⑥ その他
業容の拡大により増収となったこと、また前連結会計年度においてはエムプラスののれんの減損による損失が発生したこと等から、売上収益は1,484百万円(前年同期比35.3%増)、セグメント利益は49百万円(前年同期比102百万円改善)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の当社グループの売上収益は51,346百万円(前年同期比39.7%増)、営業利益は16,061百万円(前年同期比16.9%増)、税引前当期利益は16,174百万円(前年同期比16.1%増)、当期利益は10,428百万円(前年同期比17.5%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度残高より1,576百万円増加し、19,907百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、9,316百万円の収入(前年同期比420百万円の収入増)となりました。収入の主な内訳は、税引前当期利益16,174百万円であり、支出の主な内訳は法人所得税の支払額5,354百万円です。
投資活動によるキャッシュ・フローは、5,474百万円の支出(前年同期比6,025百万円の支出増)となりました。主な内訳は、株式会社Integrated Development Associates及びMDJob Find, Inc.の子会社化に伴う連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出1,544百万円、PracticeMatch Corporationの事業譲受による支出1,574百万円及び売却可能金融資産の取得による支出1,784百万円等によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、親会社の株主への配当金の支払2,100百万円等により、2,383百万円の支出(前年同期比729百万円の支出減)となりました。
(3) 並行開示情報
連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則(1976年大蔵省令第28号。第7章及び第8章を除く。以下、「日本基準」)に従い、日本基準により作成した要約連結財務諸表は、以下の通りです。
当要約連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査を受けておりません。また、当要約連結財務諸表は、百万円未満を四捨五入して記載しています。
① 要約連結貸借対照表(日本基準)
② 要約連結損益計算書及び要約連結包括利益計算書(日本基準)
要約連結損益計算書
要約連結包括利益計算書
③ 要約連結株主資本等変動計算書(日本基準)
前連結会計年度(自 2013年4月1日 至 2014年3月31日)
当連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
④ 要約連結キャッシュ・フロー計算書(日本基準)
⑤ 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項の変更(日本基準)
前連結会計年度(自 2013年4月1日 至 2014年3月31日)
(退職給付に関する会計基準等の適用)
「退職給付に関する会計基準」(企業会計基準第26号 2012年5月17日。以下、「退職給付会計基準」)及び「退職給付に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第25号 2012年5月17日。以下、「退職給付適用指針」)を当連結会計年度末より適用し(ただし、退職給付会計基準第35項本文及び退職給付適用指針第67号本文に掲げられた定めを除く。)、退職給付債務から年金資産の額を控除した額を退職給付に係る負債として計上する方法に変更し、未認識数理計算上の差異及び未認識過去勤務費用を退職給付に係る負債に計上しています。
この変更による退職給付に係る負債等に与える影響はありません。
当連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
該当事項はありません。
⑥ IFRSにより作成した連結財務諸表における主要な項目と日本基準により作成した場合の連結財務諸表におけるこれらに相当する項目との差異に関する事項
前連結会計年度(自 2013年4月1日 至 2014年3月31日)
「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 38 初度適用」を参照ください。
当連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
(収益認識)
エビデンスソリューションセグメントにおけるCRO事業の一部の専門業務サービスの収益認識を、日本基準では検収完了時点において認識していますが、IFRSでは役務の提供の進捗に応じて認識しています。
この影響により、IFRSでは日本基準に比べて売上収益が30百万円減少しています。
(のれん)
のれんは、日本基準ではその効果の及ぶ期間で定額償却していますが、IFRSでは償却せずに毎期減損テストを行います。
この影響により、IFRSでは日本基準に比べてのれん償却費(販売費及び一般管理費)が1,005百万円減少しています。
当社グループは、2015年3月期より国際会計基準(以下、「IFRS」)を適用しています。IFRSへの移行日は、2013年4月1日です。2014年3月期についても、IFRSに準拠して作成、表示しています。
日本基準からIFRSへの調整については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 38 初度適用」をご参照ください。
(1) 業績
医師会員約25万人を有する医療従事者専門サイト「m3.com」を中心に様々なサービスの展開をしています。
既存サービスについては、顧客への各サービスの一層の浸透により、順調に推移しました。製薬会社向けのマーケティング支援サービスは、国内主要製薬会社のほぼ全社が既にご利用されている基本的な「提携企業」サービス、「m3.com」のプラットフォーム上で会員医師が主体的、継続的に高頻度で情報を受け取れる「MR君」サービス、会員医師に対してメールで直接アプローチする「m3MT」サービスと、意図や用途により選べるサービスメニューを提供しています。
また、治験に参加する施設・対象患者を発見する治験支援サービス「治験君」を核に、ITを活用した大規模臨床研究支援サービスを提供するメビックス株式会社、治験業務の支援を行う株式会社MICメディカル及び株式会社メディサイエンスプラニング(以下、「メディサイエンスプラニング」)、治験実施医療機関において治験業務全般の管理・運営を支援するSMOである株式会社イスモ(e-SMO)を通じて治験支援関連サービスを提供しています。加えて2015年3月より海外のバイオ医薬品企業を中心に、グローバル医薬品開発における日本及びアジアでの開発を支援する株式会社Integrated Development Associatesを、2015年4月より約800の治験実施施設と提携する業界大手SMOのノイエス株式会社を子会社化しました。
さらに、会員医療従事者を対象とした調査サービス、会員へ医療情報以外のライフサポート情報を提供する「QOL君」等の一般企業向けマーケティング支援サービス、一般の方々からの健康や疾病に関する質問に「m3.com」登録医師が回答する「AskDoctors」(http://www.AskDoctors.jp/)、診療所の経営をサポートする「m3.com 開業・経営」等のプラットフォームを活用した派生サービスの拡充も進めています。
医師、薬剤師向けの求人求職支援サービスを提供するエムスリーキャリア株式会社(以下、「エムスリーキャリア」)、クリニックの診療予約サービスを提供するアイチケット株式会社、医療用医薬品に関する広告代理店であるリノ・メディカル株式会社、電子カルテ等の開発・販売及びサポートを手掛ける株式会社シィ・エム・エス(以下、「シィ・エム・エス」)、次世代MR「メディカルマーケター」の育成、提供を行うエムスリーマーケティング株式会社(以下、「エムスリーマーケティング」)においてもサービス展開を進めています。
海外においては、米国で、医療従事者向けウェブサイト「MDLinx」を運営し、この会員基盤を活かした製薬会社向けサービスの展開が順調に進んでいる他、M&Aの活用等により医師向けの転職支援サービスも拡大しています。業務提携の効果もあり、米国において60万人以上の医師にリーチできる体制となっています。また、英国では約20万人の医師会員を擁する医師向けウェブサイト「Doctors.net.uk」において、製薬会社向けサービスの展開を進めており、英国版MR君を開始しました。さらに、中国において医療従事者向けウェブサイトに登録する医師会員数は100万人を超え、中国版MR君は順調に拡大しつつあります。
加えて、日本、米国、欧州、中国、韓国をはじめ、当社グループが世界中で運営する医療従事者向けウェブサイト及び医師パネルに登録する医師は合計250万人を超えており、医師パネルを活用したグローバルな調査サービスの提供も行っています。
当連結会計年度の業績は、以下のとおりです。
(当期の業績) (単位:百万円)
前連結会計年度 (自 2013年4月1日 至 2014年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2014年4月1日 至 2015年3月31日) | 比較増減 | ||
売上収益 | 36,759 | 51,346 | +14,587 | +39.7% |
営業利益 | 13,738 | 16,061 | +2,323 | +16.9% |
税引前当期利益 | 13,927 | 16,174 | +2,247 | +16.1% |
当期利益 | 8,878 | 10,428 | +1,549 | +17.5% |
(セグメントの業績) (単位:百万円)
前連結会計年度 (自 2013年4月1日 至 2014年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2014年4月1日 至 2015年3月31日) | 比較増減 | |||
医療 ポータル | セグメント売上収益 | 20,025 | 22,436 | +2,411 | +12.0% |
セグメント利益 | 11,035 | 12,890 | +1,856 | +16.8% | |
エビデンス ソリューション | セグメント売上収益 | 6,554 | 13,195 | +6,641 | +101.3% |
セグメント利益 | 1,158 | 1,799 | +642 | +55.4% | |
海外 | セグメント売上収益 | 6,661 | 10,980 | +4,319 | +64.8% |
セグメント利益 | 1,025 | 1,430 | +405 | +39.5% | |
診療プラット フォーム | セグメント売上収益 | 2,912 | 2,818 | △94 | △3.2% |
セグメント利益 | 286 | 290 | +4 | +1.4% | |
営業プラット フォーム | セグメント売上収益 | 96 | 1,255 | +1,159 | +1,211.5% |
セグメント利益 | △38 | △192 | △154 | +406.1% | |
その他 | セグメント売上収益 | 1,097 | 1,484 | +387 | +35.3% |
セグメント利益 | △52 | 49 | +102 | - | |
調整額 | セグメント売上収益 | (585) | (822) | - | - |
セグメント利益 | (700) | (206) | - | - | |
企業結合に伴う再測定による利益 | 1,024 | - | △1,024 | - | |
合計 | 売上収益 | 36,759 | 51,346 | +14,587 | +39.7% |
営業利益 | 13,738 | 16,061 | +2,323 | +16.9% |
① 医療ポータル
医療関連会社マーケティング支援分野の売上収益は、12,264百万円(前年同期比11.8%増)となりました。製薬会社の利用の拡大により、「MR君」サービスをはじめとする各種マーケティング支援サービスが好調に推移しました。
調査分野は、事業としては堅調に推移したものの、製薬会社の新薬の上市に伴い一時的に拡大した大規模調査のニーズが一段落し、売上収益は2,095百万円(前年同期比9.3%減)となりました。営業プロセスの改善等により、翌連結会計年度に向けては再び増収トレンドに戻る見込みです。
その他分野の売上収益は、8,076百万円(前年同期比19.8%増)となりました。エムスリーキャリアの医師向け人材紹介事業を中心に拡大しました。
これらの結果、医療ポータルセグメントの売上収益は、22,436百万円(前年同期比12.0%増)となりました。
売上原価と販売費及び一般管理費の総額は、エムスリーグループ業容拡大に伴う人件費増加等の要因を中心に、9,656百万円(前年同期比7.2%増)となりました。
以上の結果、医療ポータルのセグメント利益は12,890百万円(前年同期比16.8%増)となりました。
② エビデンスソリューション
前連結会計年度より新たに連結子会社となったメディサイエンスプラニングが連結業績に加わった他、順調に積み上がるプロジェクト(セグメント合計では192億円程度のビジネス規模に達する)に対応して、先行的に行った積極的な人材採用による人件費の増加を吸収し、売上収益は13,195百万円(前年同期比101.3%増)、セグメント利益は1,799百万円(前年同期比55.4%増)となりました。なお、当連結会計年度においてメディサイエンスプラニング等のオフィス移転費用175百万円が発生しています。
③ 海外
米英においては、調査サービスと製薬会社向けマーケティング支援サービスの拡大等に加え、医師の転職支援サービスの展開により、売上収益は10,083百万円(前年同期比59.0%増)となりました。利益は、PracticeMatch Corporationの事業譲受やMDJob Find, Inc.の株式取得に関する一時的な費用81百万円が発生したものの、業容の拡大により増益となりました。中国、韓国を含めた海外セグメントの売上収益は10,980百万円(前年同期比64.8%増)、セグメント利益は1,430百万円(前年同期比39.5%増)となりました。
④ 診療プラットフォーム
シィ・エム・エスの事業は診療報酬改定のタイミングや消費税率引き上げの影響により減収となったものの、仕入価格の見直し等のコスト削減効果により増益となり、売上収益は2,818百万円(前年同期比3.2%減)、セグメント利益は290百万円(前年同期比1.4%増)となりました。
⑤ 営業プラットフォーム
メディサイエンスプラニングの新規連結に伴い加わったCSO事業(2014年10月1日をもってメディサイエンスプラニングより分社化し、エムスリーマーケティングとして営業開始)を営業プラットフォームセグメントとして区分しています。先行投資期で人材拡充中であることから売上収益は1,255百万円、セグメント利益は△192百万円となりました。
⑥ その他
業容の拡大により増収となったこと、また前連結会計年度においてはエムプラスののれんの減損による損失が発生したこと等から、売上収益は1,484百万円(前年同期比35.3%増)、セグメント利益は49百万円(前年同期比102百万円改善)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の当社グループの売上収益は51,346百万円(前年同期比39.7%増)、営業利益は16,061百万円(前年同期比16.9%増)、税引前当期利益は16,174百万円(前年同期比16.1%増)、当期利益は10,428百万円(前年同期比17.5%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度残高より1,576百万円増加し、19,907百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、9,316百万円の収入(前年同期比420百万円の収入増)となりました。収入の主な内訳は、税引前当期利益16,174百万円であり、支出の主な内訳は法人所得税の支払額5,354百万円です。
投資活動によるキャッシュ・フローは、5,474百万円の支出(前年同期比6,025百万円の支出増)となりました。主な内訳は、株式会社Integrated Development Associates及びMDJob Find, Inc.の子会社化に伴う連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出1,544百万円、PracticeMatch Corporationの事業譲受による支出1,574百万円及び売却可能金融資産の取得による支出1,784百万円等によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、親会社の株主への配当金の支払2,100百万円等により、2,383百万円の支出(前年同期比729百万円の支出減)となりました。
(3) 並行開示情報
連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則(1976年大蔵省令第28号。第7章及び第8章を除く。以下、「日本基準」)に従い、日本基準により作成した要約連結財務諸表は、以下の通りです。
当要約連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査を受けておりません。また、当要約連結財務諸表は、百万円未満を四捨五入して記載しています。
① 要約連結貸借対照表(日本基準)
(単位:百万円) |
前連結会計年度 (2014年3月31日) | 当連結会計年度 (2015年3月31日) | ||
資産の部 | |||
流動資産 | 29,064 | 33,393 | |
固定資産 | |||
有形固定資産 | 567 | 830 | |
無形固定資産 | 15,159 | 18,291 | |
投資その他の資産 | 4,932 | 6,587 | |
固定資産合計 | 20,658 | 25,707 | |
資産合計 | 49,722 | 59,100 | |
負債の部 | |||
流動負債 | 9,817 | 11,590 | |
固定負債 | 2,332 | 1,908 | |
負債合計 | 12,149 | 13,498 | |
純資産の部 | |||
株主資本 | 34,264 | 41,078 | |
その他の包括利益累計額 | 2,300 | 3,038 | |
新株予約権 | 133 | 165 | |
少数株主持分 | 876 | 1,321 | |
純資産合計 | 37,573 | 45,602 | |
負債純資産合計 | 49,722 | 59,100 |
② 要約連結損益計算書及び要約連結包括利益計算書(日本基準)
要約連結損益計算書
(単位:百万円) |
前連結会計年度 (自 2013年4月1日 至 2014年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2014年4月1日 至 2015年3月31日) | ||
売上高 | 36,887 | 51,376 | |
売上原価 | 11,899 | 20,453 | |
売上総利益 | 24,988 | 30,922 | |
販売費及び一般管理費 | 12,664 | 16,635 | |
営業利益 | 12,325 | 14,288 | |
営業外収益 | 613 | 998 | |
営業外費用 | 72 | 48 | |
経常利益 | 12,866 | 15,238 | |
特別利益 | 1,045 | 4 | |
特別損失 | 269 | 2 | |
税金等調整前当期純利益 | 13,642 | 15,239 | |
法人税等合計 | 4,869 | 5,709 | |
少数株主損益調整前当期純利益 | 8,773 | 9,530 | |
少数株主利益 | 455 | 669 | |
当期純利益 | 8,318 | 8,861 |
要約連結包括利益計算書
(単位:百万円) |
前連結会計年度 (自 2013年4月1日 至 2014年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2014年4月1日 至 2015年3月31日) | ||
少数株主損益調整前当期純利益 | 8,773 | 9,530 | |
その他の包括利益合計 | 1,070 | 826 | |
包括利益 | 9,844 | 10,356 | |
(内訳) | |||
親会社株主に係る包括利益 | 9,352 | 9,599 | |
少数株主に係る包括利益 | 492 | 757 |
③ 要約連結株主資本等変動計算書(日本基準)
前連結会計年度(自 2013年4月1日 至 2014年3月31日)
(単位:百万円) |
株主資本 | その他の包括利益累計額 | 新株予約権 | 少数株主持分 | 純資産合計 | |
当期首残高 | 20,980 | 1,267 | 142 | 1,084 | 23,473 |
当期変動額合計 | 13,284 | 1,033 | △8 | △208 | 14,101 |
当期末残高 | 34,264 | 2,300 | 133 | 876 | 37,573 |
当連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
(単位:百万円) |
株主資本 | その他の包括利益累計額 | 新株予約権 | 少数株主持分 | 純資産合計 | |
当期首残高 | 34,264 | 2,300 | 133 | 876 | 37,573 |
当期変動額合計 | 6,814 | 738 | 31 | 445 | 8,028 |
当期末残高 | 41,078 | 3,038 | 165 | 1,321 | 45,602 |
④ 要約連結キャッシュ・フロー計算書(日本基準)
(単位:百万円) |
前連結会計年度 (自 2013年4月1日 至 2014年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2014年4月1日 至 2015年3月31日) | ||
営業活動によるキャッシュ・フロー | 8,647 | 9,316 | |
投資活動によるキャッシュ・フロー | 605 | △5,474 | |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △3,112 | △2,383 | |
現金及び現金同等物に係る換算差額 | 134 | 117 | |
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 6,275 | 1,576 | |
現金及び現金同等物の期首残高 | 11,714 | 17,988 | |
決算期変更に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | - | 343 | |
現金及び現金同等物の期末残高 | 17,988 | 19,907 |
⑤ 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項の変更(日本基準)
前連結会計年度(自 2013年4月1日 至 2014年3月31日)
(退職給付に関する会計基準等の適用)
「退職給付に関する会計基準」(企業会計基準第26号 2012年5月17日。以下、「退職給付会計基準」)及び「退職給付に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第25号 2012年5月17日。以下、「退職給付適用指針」)を当連結会計年度末より適用し(ただし、退職給付会計基準第35項本文及び退職給付適用指針第67号本文に掲げられた定めを除く。)、退職給付債務から年金資産の額を控除した額を退職給付に係る負債として計上する方法に変更し、未認識数理計算上の差異及び未認識過去勤務費用を退職給付に係る負債に計上しています。
この変更による退職給付に係る負債等に与える影響はありません。
当連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
該当事項はありません。
⑥ IFRSにより作成した連結財務諸表における主要な項目と日本基準により作成した場合の連結財務諸表におけるこれらに相当する項目との差異に関する事項
前連結会計年度(自 2013年4月1日 至 2014年3月31日)
「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 38 初度適用」を参照ください。
当連結会計年度(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
(収益認識)
エビデンスソリューションセグメントにおけるCRO事業の一部の専門業務サービスの収益認識を、日本基準では検収完了時点において認識していますが、IFRSでは役務の提供の進捗に応じて認識しています。
この影響により、IFRSでは日本基準に比べて売上収益が30百万円減少しています。
(のれん)
のれんは、日本基準ではその効果の及ぶ期間で定額償却していますが、IFRSでは償却せずに毎期減損テストを行います。
この影響により、IFRSでは日本基準に比べてのれん償却費(販売費及び一般管理費)が1,005百万円減少しています。
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05425] S1005A9Y)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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