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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007QUC

有価証券報告書抜粋 エーザイ株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2016年3月期)


研究開発活動メニュー株式の総数等

(1) 重要な会計方針及び見積り
連結財務諸表作成にあたり、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しています。重要な会計方針及び見積りの詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 3. 重要な会計方針 4. 重要な会計上の見積り及び判断」に記載のとおりです。

(2) 経営成績の分析
① 売上収益、売上原価及び売上総利益
売上収益については、抗がん剤「ハラヴェン」、「レンビマ」及び抗てんかん剤「Fycompa」が拡大するとともに、中国、アジア医薬品事業が高い成長を継続した一方、日本医薬品事業における長期収載品がジェネリック医薬品との競合等により減少し、全体では5,479億22百万円(前連結会計年度比0.1%減)となりました。領域別には、がん関連領域製品で「ハラヴェン」が伸長したほか、米国、欧州、日本及びアジアで新発売した「レンビマ」が順調な立ち上がりを示し、がん関連領域全体では1,185億1百万円(同20.1%増)となりました。てんかん領域製品では、「Fycompa」が米国、欧州、アジアで伸長し、てんかん領域全体では376億94百万円(同19.0%増)となりました。品目別には、「ハラヴェン」の401億68百万円、「レンビマ」の114億77百万円に「Fycompa」及び肥満症治療剤「Belviq」を加えたグローバルブランド4品目合計で636億21百万円(同40.1%増)となりました。アルツハイマー型、レビー小体型認知症治療剤「アリセプト」は633億49百万円(同3.6%減)でした。プロトンポンプ阻害剤「パリエット」(米国製品名「Aciphex」)は460億53百万円(同17.7%減)でした。セグメント別には、中国医薬品事業が前連結会計年度から20.2%増加して高い成長性を維持したほか、アジア医薬品事業においても韓国や台湾などの主要国で伸長するなど、全ての海外セグメントで増収を果たしました。
売上原価は、1,944億59百万円、前連結会計年度から8億64百万円、0.4%増加しました。また、売上原価率は35.5%と前連結会計年度より0.2ポイント上昇しました。
その結果、売上総利益は3,534億63百万円、前連結会計年度より14億7百万円、0.4%減少しました。
② 販売費及び一般管理費
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は1,928億17百万円となりました。欧米での構造改革費用が発生した一方、業務・費用構造の改革による費用管理の徹底が進捗したため、前連結会計年度から17億29百万円、0.9%減少しました。
③ 研究開発費
当連結会計年度の研究開発費は1,233億7百万円となりました。効率的な重点テーマへの資源投入により、前連結会計年度から96億0百万円、7.3%減少しました。
④ 営業利益
当連結会計年度の営業利益は、グローバルブランドや中国、アジア医薬品事業などの高い成長による医薬品事業の売上収益・利益の拡大に加え、費用効率化、子会社株式や固定資産の譲渡による売却益、及び開発品に関する共同開発・共同販促契約締結に伴う契約一時金受領により、519億35百万円(前連結会計年度比83.3%増)となりました。
⑤ 当期利益
当連結会計年度の当期利益は、営業利益の増加に加え、米国における子会社株式譲渡等に伴う税金費用の減少により、550億45百万円(前連結会計年度比26.7%増)となりました。
⑥ 当期包括利益
当期利益にその他の包括利益を加減した当期包括利益は、前連結会計年度末からの円高の影響で為替換算差額が減少した結果、164億52百万円(前連結会計年度比85.6%減)となりました。
(3) 経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因については、「4 事業等のリスク」に記載しています。
(4) 経営者の問題意識と今後の方針
経営者の問題意識と今後の方針については、「3 対処すべき課題」に記載しています。
(5) 翌連結会計年度の連結業績見通し
① 売上収益
グローバルブランド「ハラヴェン」、「レンビマ」、「Fycompa」の適応追加及び販売国拡大によるさらなる成長、EAファーマ株式会社の設立やより地域医療にフォーカスした事業体制への転換による日本事業の成長、中国、アジアにおける高い成長性の維持などにより、日本における薬価改定の影響を吸収し、連結売上収益は当連結会計年度から5.9%増の5,800億円を見込んでいます。
「ハラヴェン」は490億円(当連結会計年度比22.0%増)、「レンビマ」は280億円(同144.0%増)、 「Fycompa」は135億円(同78.7%増)を見込んでいます。
② 利益
グローバルブランドの拡大による売上収益の増加に加え、生産性向上の取り組みにより、営業利益は当連結会計年度から3.4%増の537億円を見込んでいます。戦略的重要領域であるニューロロジー、オンコロジー領域におけるフラッグシップ候補品の研究開発プロジェクトへの集中投資を行うとともに、売上収益拡大に応じた最適資源投入の徹底、各生産サイトの特性や技術を活用した原価低減の推進などにより、収益構造の一層の強化をはかります。
当期利益は、当連結会計年度における米国での一時的な税金費用減少の影響により当連結会計年度から41.1%減の324億円、また、親会社の所有者に帰属する当期利益は、当連結会計年度から46.8%減の292億円を見込んでいます。
(6) 財政状態の分析
当連結会計年度末の資産合計は、米国の工場譲渡や減価償却に伴う有形固定資産の減少、販売権の償却による無形資産の減少等により、9,739億87百万円(前連結会計年度末より798億31百万円減)となりました。
負債合計は、社債の償還や営業債務及びその他の債務の減少により、前連結会計年度末より545億98百万円減少の3,971億59百万円となりました。
資本合計は、前連結会計年度末からの為替換算差額の減少に伴い、前連結会計年度末より252億33百万円減少の5,768億28百万円となりました。
以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は58.9%(前連結会計年度末より2.1ポイント増)となりました。また、負債比率(Net DER)*は0.01倍であり、前連結会計年度末から0.05ポイント減少しました。
* 負債比率(Net DER)=(有利子負債(社債及び借入金)-現金及び現金同等物-3カ月超預金等)
÷親会社の所有者に帰属する持分
(7) 資金の流動性および資本の財源についての情報
① 資金の流動性
資金の流動性については、「1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載しています。
② 資本の財源
当連結会計年度末における連結財政状態計算書の現金及び現金同等物は、資産合計の18.2%を占める1,768億円です。当社グループは、主に営業活動から得た資金を財源とし、設備投資及び研究開発活動を行っています。
一方、長期借入金は2,036億円となりました。借入債務の通貨別の比率は83%が円建て、17%が米ドル建てとなっています。また、当連結会計年度末における長期借入金の利率は0.29%~3.41%です。なお、当連結会計年度末における社債及び短期借入金はありません。
当社グループの財務戦略は、高い信用格付けを維持するとともに、安定した財務の健全性及び柔軟性を確保することを基本としています。
なお、当連結会計年度末における格付投資情報センターによる長期借入債務の格付けは、「A+」です。

研究開発活動株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00939] S1007QUC)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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