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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AR6N

有価証券報告書抜粋 オンキヨーホームエンターテイメント株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループにおける研究開発活動は、各事業部門と開発技術部が一体となって「魅力ある商品に結びつく要素技術の開発」を目指して進めています。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は4,162百万円となりました。

(1)基礎研究
当社の成長シナリオを更に進めるため、引き続き『VALUE CREATION』をスローガンに常に新しい価値提案を行うべく開発を進めています。
音楽リスニングスタイルが、小型化傾向にあるオーディオ業界において、小型、省エネをテーマとし、より小型なアンプやスピーカーを製品化するための要素技術として、高効率ビットストリームアンプやスイッチング電源、小型/薄型/軽量スピーカーの開発に注力しています。2015年の発売後、お客様より高評価をいただいているDAP製品に加えて、2017年は新たにスマートフォンを発売し、業界に話題を提供いたしました。これらの製品に搭載可能な省電力ヘッドホンアンプなど、より小型化で高品位な技術開発を進めます。
また、昨今話題を集めております、AI機能について新しいユーザエクスペリエンスとして提供するべく、技術開発を進めてまいります。
スピーカー分野では夢の素材といわれるセルロースナノファイバー(CNF)を業界に先駆けて、世界初めて、振動板素材として開発いたしました。植物から作られるCNFは、環境負荷が少ないうえ、鉄よりも軽くて強いといった、さまざまな特長を備え、幅広い分野で利用が見込まれており、森林資源の豊富な日本の企業にとって、原料調達が容易というメリットもあります。
当社では、CNFをパルプと混ぜることにより軽くて強い振動板材料の開発を成功させ、昨年ONKYOブランドの“Scepter”シリーズのスピーカーシステムSC-3の20㎝“ノンプレスONF(Onkyo Nano Fiber)ウーハー”をはじめ、PioneerブランドのS-PM50、S-PM30のトゥイーターに採用し、発売しました。今後さらにあらゆる分野のスピーカーにその特徴を生かした音作りを提供いたします。
また、併せてヘッドホン用振動板として100%CNF等の開発を行い、更に軽くて強いという特徴を生かしたハイレゾ時代に適した情報豊かで音楽性の高いヘッドホンドライバー、およびヘッドホンの提供が可能となりました。さらにセルロースナノファイバーを用いた新たな複合材などの開発を行っており、順次要素技術として提案し、高付加価値商品を提供すべく、技術開発を進めてまいります。

(2)AV事業に関する研究開発活動
プレミアムハイコンポ“INTEC”シリーズ
オンキヨーブランドのネットワークステレオレシーバー「R-N855(S)」、CD プレーヤー「C-755(S)」、2 ウェイ・スピーカーシステム「D-212EXT(D)」をプレミアムハイコンポ”INTEC”シリーズとして発売しました。“INTEC”は「日本の家庭に最適に設置できるオーディオコンポーネント」をテーマに開発され、1993年に初めて製品を市場導入したハイコンポシリーズです。横幅 275mm のコンパクトサイズのレシーバーと CD プレーヤーに、単品オーディオコンポーネントの性能や機能性を盛り込み、リビングに設置して頂ける佇まいと操作性を実現しています。
「R-N855(S)」は、フロントパネルに 5 ㎜の肉厚のあるアルミニウム材を使用しており、高い制振性、高品位 なデザインを実現しています。独自開発のパワフルかつ高効率で低ノイズの「VL Digital」アンプにより、コンパクトサイズながら単品オーディオコンポーネントと同等のスピーカー駆動力を持つとともに、独自のパルス性ノイズ低減回路「VLSC」を搭載し、高品位な再生が可能です。WiFiおよびBluetooth®を搭載し、インターネットラジオなど各種ネットワークオーディオサービスの再生に対応しています。また、外付けハードディスク(HDD)を USB 接続可能であり、HDD 内に保存された楽曲を再生、さらに、ハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」と連携する「e-onkyo ダウンローダー」機能により、移動中やお出かけ先でスマートフォンなどから「e-onkyo music」で購入したハイレゾ音源を、家庭内のネットワークと接続している本機に USB 接続した HDD にダウンロードできるので、PC を使わずに手軽にハイレゾ音源を楽しめます。
「C-755 (S)」は「R-N855(S)」との組み合わせを考慮された CDプレーヤーです。サイズ、デザインのマッチングに加え、音質面では「プレシジョンクロック」や分解能の高い DAC デバイス“AK4482”を採用するとともに、デジタル特有のパルスノイズを低減する「VLSC」を搭載し、高音質再生を実現しています。
「D-212EXT(D)」は自社開発の N-OMF振動板 ウーファーとチタンコーティングを施したリング型振動板ツィーターを採用することにより、ハイレゾ音源に最適な広帯域の周波数特性と豊かな中低域、みずみずしい音色と空気感を再生します。また、独自の低音増強技術 「Advanced Aero Acoustic Drive」を採用することで、量感とスピード感を兼ね備えた聴き応えのある低音再生に大きく貢献しています。
(3)OEM事業に関する研究開発活動
TVメーカー各社に対して、スピーカーの供給と合わせて音づくりの面での協力も推し進めています。シャープ(株)の国内4Kテレビ全モデルについて共同で音づくりを行い、”Sound by Onkyo”のブランドのもと、明瞭度や臨場感に優れた音質設計を採用いただきました。また、東芝映像ソリューション(株)の国内4Kテレビ新機種で迫力ある重低音を実現するバズーカウーファーを採用いただくなど、映像の進化に伴ってより一層高まる音質要求への対応を続けています。
車載スピーカー分野では、自動車自体の低燃費化/環境対応に対応する軽量スピーカーを、一般的には価格が安定しているものの重いものとして周知されているフェライトマグネットで実現し各社に提案、高い評価を得ています。新たな市場拡大と生産拠点の拡充を図るためインドに合弁会社を設立しており、今後成長が期待されるインドの自動車市場参入の準備を進めております。
PA分野におきましては、中国市場の需要拡大を受けて映画館用や公共施設向けの製品開発を進める一方で、小規模スペースでの使用を想定した小型システムの製品化も行っており、ラインナップの拡充を進めています。
従来のスピーカーと一線を画す発音デバイスとして加振器の開発・製品化にも注力しています。電子ピアノへの適用を(株)河合楽器製作所と共同開発するなど、様々な分野の製品での搭載を目指し各社に提案中です。
また、ヘッドホン事業については、セルロースナノファイバーやMgといった新素材開発を強みにして、ドライバー及び完成品の設計開発、音づくりで他社にはできない付加価値を提案しています。世界的なアーティスト・ZEDDの音へのこだわりを具現化した(株)グッドスマイルカンパニーのDouble Zero 001をはじめ、システム全体の音づくりも要求される音質を高いレベルで実現しています。
素材開発から、ユニット設計、筐体設計、音質設計とオーディオ専業メーカーとして、更に進化させて、今後更に新しく伸びていく市場に対しても積極的に提案を行っていきます。

(4)デジタルライフ事業に関する研究開発活動
・オーディオスマートフォン GRANBEAT「DP-CMX1」
2017年2月に、当社初のスマートフォンGRANBEATを発売いたしました。
近年、新曲はもちろん懐かしい曲など、多岐に渡るハイレゾ楽曲が販売されるなか、ハイレゾ音源の再生に対応したヘッドホン/イヤホン製品が増えるとともに、ハイレゾ音源の認知が向上したことで、楽曲をより高音質に楽しみたいというニーズから DAP などの需要も拡大しています。音楽を聴くスタイルや方法も座って聴く据え置き機器から、持ち運べることで気軽に楽しめるポータブル機器へと変わり、中でもスマートフォンで楽しむユーザが最も多く、主流になってきています。一方で、スマートフォン市場では、MVNO SIM や SIM フリー機器などにより、購入の選択肢も大きく広がり、機能特化したモデルも散見されるようになってきました。当社は、発売以来、全世界でお客様より高い評価を頂いているハイレゾ音源対応 DAP のノウハウにより、音楽好きのお客様に“音の良いスマートフォン”として選んでいただけるハイレゾスマートフォンを企画・設計し、スマートフォンとしては今までにない高音質再生と楽曲再生しやすい操作感を実現しました。
本機は、スマートフォンとしては世界初となるヘッドホン用のフルバランス駆動回路とバランス出力端子を搭載しており、バランス端子に対応したヘッドホン/イヤホンを接続することで、さまざまな音楽ソースをより高音質に再生することができます。オーディオメーカーならではのノウハウを注ぎ込み、業界最高水準DACとアンプを搭載したオーディオ基板を専用に設計したことで、DSD/MQA/FLAC/WAV などのハイレゾ音源だけでなく、音楽をはじめゲーム、ラジオ、動画などアプリで楽しめるエンタテインメントのすべてをより豊かで繊細なサウンドで楽しむことができます。また、4G LTE と 3G に対応する Dual nano SIM スロットを装備し、3G 通信・待ち受けまでをサポートしており、お客様の様々な使い方に対応しました。

・ポータブルオーディオプレーヤー ONKYO rubato「DP-S1」, Pioneer private「XDP-30R」
コンパクトでポータビリティーに富み、ハイレゾリューション音源(以下、ハイレゾ音源)に対応するオンキヨーブランドのデジタルオーディオプレーヤー“rubato”「DP-S1」、パイオニアブランド”private”「XDP-30R」を2017年3月に発売いたしました。
DAPやAV レシーバーやコンポーネントオーディオで培ったノウハウを結集し、コンパクトサイズ(H:94×W:63×D:15 mm)でありながら精緻な計算に基づく基板レイアウトによる音楽信号へのノイズ排除や電源のクリーン化、徹底的な素材選定による高音質再生を実現しています。ハイレゾ音源は、DSD の5.6MHz までのネイティブ再生、FLAC/WAV の 192kHz/32bit までの再生に対応するとともに、お持ちの圧縮音源やストリーミング音源も、高音質で再生することができます。また、DAC 部から出力端子までをフルバランス回路設計にしており、バランス出力でのクリアで広がりのある高音質を実現しています。16GB の内蔵ストレージに加え、2つの microSD カードスロットの搭載により、416GB まで拡張可能なため、ハイレゾ音源を豊富に持ち運べます。さらに、Wi-Fi 機能と Bluetooth® 機能を搭載し、音楽ストリーミングの再生やさまざまなワイヤレス機器との連携が可能です。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E24562] S100AR6N)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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