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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001III

有価証券報告書抜粋 オンコリスバイオファーマ株式会社 対処すべき課題 (2013年12月期)


生産、受注及び販売の状況メニュー事業等のリスク

当社が、中・長期的に対処すべき課題として認識している事項は、以下の通りです。

(1)パイプラインの進捗
パイプライン課題
医薬品
事業
OBP-601
Bristol-Myers Squibb Co.の開発を適確に進捗させること。
OBP-301
(テロメライシンⓇ)
肝臓癌を対象としたPhase I/II試験及び、岡山大学での食道癌を対象とした臨床研究を遅滞なく推進させ、POCを確認すること。
OBP-801
(新規分子標的抗癌)
前臨床試験を完了させ、腎臓癌を対象としたPhase I/II試験を完了させること。
OBP-AI-001
(新規C型肝炎治療薬候補品)
作用機序を明らかにし、前臨床試験を完了させること。
OBP-AI-002
(新規HIV感染症治療薬候補品)
合成展開を完了し、最適化合物を用いた前臨床試験を完了させること。
検査薬
事業
OBP-1101
(テロメスキャンⓇ)
共同臨床研究により、OBP-1101(テロメスキャンF35)によるCTC検査の臨床的有用性を証明すること。
血中循環癌細胞の検出システムを自動化させ、血液検体の大量処理を可能にさせること。
OBP-401
(テロメスキャンⓇ)
リウマチなどの炎症性疾患検査を対象とした特性解析・フィージビリティスタディを完了させること。
OBP-1102
(新規白血病検出ウイルス)
白血病検査を対象としたウイルス遺伝子改変の最適化を行うこと。

医薬品事業に関しては、2010年12月に新規抗HIV薬OBP-601のアライアンス(導出)を達成し、当社のキャッシュ・フローは大幅に改善され、OBP-601の開発はBristol-Myers Squibb Co.主導になりました。今後はライセンス契約が締結されていないパイプラインの開発を推進していくことが課題となっています。

腫瘍溶解ウイルスOBP-301(テロメライシンⓇ)は、肝臓癌を対象とした韓国・台湾でのPhase I/II臨床試験、並びに岡山大学で医師主導治験として実施中の食道癌を対象とした臨床研究を遅滞なく推進させPOCを確認します。OBP-801は前臨床試験を完了させ、腎臓癌を対象としたPhase I/II臨床試験を開始させます。新規C型肝炎治療薬候補品であるOBP-AI-001は、既に最適化合物が特定されており、現在その作用機序解明を行っています。作用機序が解明され次第、前臨床試験を開始させます。新規抗HIV治療薬候補品OBP-AI-002は、複数のリード化合物候補から最も活性の強い最適化合物が特定され次第、前臨床試験を開始させます。これらの活動を通じて、パイプラインを製薬企業へ導出が可能なレベルまで迅速にステージアップしていきます。
また、現在のパイプライン以外に、新規感染症治療薬候補品や大企業が取り組みにくいが医療現場のニーズが確実にあるオーファン疾患(薬事法上対象患者が5万人以下の稀な疾患)を中心に、新規パイプラインの導入を検討しています。

検査薬事業に関しては、OBP-1101(テロメスキャンF35)、OBP-401(テロメスキャン®)、OBP-1102による全く新しい癌や炎症性疾患の早期発見を目指した検査プラットホームを構築していきます。
特に、血中循環癌細胞(CTC)検査薬OBP-1101(テロメスキャンF35)に関しましては、乳癌や肺癌を対象とした共同臨床研究を開始させると共に、基幹病院や検査会社との提携により受託検査を拡大します。そのために検出システムの自動化を図り、血液検体の大量処理を実現します。また、さらに、CTC検査キットを製品化し、当社検査センター以外でも検査可能な状況検査ユニットを構築します。これらの活動を通じて、医療機関内に血中循環癌細胞CTC検査センターが開設されることを目指します。

(2)組織戦略の強化
組織戦略では、経営理念の浸透、人財の確保と成長、研究開発体制の強化、事業開発部門の強化、アウトソーシング戦略の推進の5つの課題があります。

a.経営理念の浸透
当社のミッションは「医療にイノベーションを起こすこと」であり、そのための経営理念は、次の通りです。

「私たちが求めて止まないのは、医療の“イノベーション”です。そのために、普段からの医学研鑽を惜しみません。少人数で大きな仕事を成し遂げてこそ、アドベンチャーと言えるでしょう。大企業に出来ないことこそ、私たちが成し遂げるべき目標です。いくら儲かるからではなく、どれだけの人を救えるかに価値観をもち、その結果としての利益を追求してゆきたいと考えます。経営者と社員だけではなく、株主様ともこの意識を共有してゆきます。常に透明な経営を心がけ、定期的な情報公開を行ってゆきます。社会貢献を目指す社会人として、常にコンプライアンスの遵守を心がけます。」

経営理念を役職員に浸透させ、経営理念に基づいた経営戦略の遂行を柔軟且つ活気を持って執り行う組織を構築することが、重要な経営課題です。そのために、経営理念を行動レベルに細分化した行動規範を策定し、役職員に行動規範の遵守を指導するとともに、経営トップが役職員に経営理念を語る機会を積極的に設定しています。その上で、研究開発部門とアライアンス締結を実施する事業開発部門が一元的に情報を共有することを第一義に組織を構築しています。また、経営戦略を立案する経営企画部門と社内リソースを管理する管理部門は、常にステークホルダーを意識し、コンプライアンス遵守を徹底します。さらに、今後は内部監査部門の強化を図り、経営理念および行動規範の浸透状況を初めとするモニタリング機能を充実させていきます。

b.人財の確保と成長
役職員個々の自発的な成長こそが当社の成長を支える必須要素です。その実現のために人財の採用・育成を積極的に推進します。社内外ネットワークを活用し、確かな技術・能力・成長意欲のある人財の採用を行い、併せてOJTや各種研修プログラムによる人財育成を行うことで、陣容の充実を図ります。また、業績評価を充実させ、業務のスピード及び質を最大化することに努めます。

c.研究開発体制の強化
当社の研究開発は、医薬品及び検査薬候補の探索・創製から前臨床試験及び初期臨床試験までを対象としています。従って、研究開発計画の企画立案ならびにその進捗管理を主たる業務とするプロジェクトリーダー人財の確保ならびに育成が重要な課題です。従いまして、引き続き研究開発部門の質的・量的充実化に努めます。また、研究機関との共同研究開発を通じて先進技術を取り込み、技術レベルの向上を図ると共に、経営理念を共有できるアウトソーシング先を積極的に活用し、ローコストかつハイレベルな研究開発体制の構築を行います。

d.事業開発部門の強化
当社は、癌治療薬領域においてウイルス製剤を用いており、この業界においては非常に特殊な製品の事業化を目指しています。従って、この領域に明るい事業開発担当者を確保・育成し、世界の製薬企業や臨床検査企業とのネットワークをより強固なものとし、当社のキャッシュ・フロー獲得に貢献する事業開発体制を構築します。さらに、検査薬事業におきましては、将来の検査キット販売の販路確保を目的とした病院やクリニックとのネットワーク形成を推進する人財の確保・育成が必要となります。

e.アウトソーシング戦略
アウトソーシングを主体とする当社のビジネスにおいて、その効率化は重要な課題であります。必要かつ十分な研究開発及び製造力の確保に向け、外部委託会社であるCRO(Contract Research Organization)及びCMO(Contract Manufacturing Organization)との関係を強化するために、定期訪問等による綿密なコンタクト体制をとるべく全組織に啓蒙しています。また、常に最良のアウトソーシング体制を確保するべく、各々の業務領域において特定の1社依存にならぬよう、セカンドコントラクターの探索及び関係構築も行います。

生産、受注及び販売の状況事業等のリスク


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E30058] S1001III)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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