オーベクス株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、消費税増税の影響等により個人消費に弱さがみられるものの政府の積極的な経済政策や日本銀行の金融緩和等を背景に、企業業績や雇用環境の改善が見られる等、景気は緩やかな回復基調が続きました。一方、海外においては、新興国経済の下振れリスクや原油価格下落の影響等が懸念され、先行きは不透明な状況で推移しました。
このような事業環境の中、当社グループは、売上の拡大、コスト削減、製品開発の強化に努めました結果、当連結会計年度の売上高は4,713百万円(前年同期比13.0%増)、営業利益は575百万円(前年同期比57.1%増)、経常利益は566百万円(前年同期比55.3%増)、当期純利益は408百万円(前年同期比13.9%増)となりました。

セグメント別の概況は以下のとおりであります。
(テクノ製品事業)
テクノ製品事業は、販路拡大や新製品の投入により輸出売上が順調に推移した結果、売上高は3,532百万円(前年同期比10.6%増)、営業利益は812百万円(前年同期比21.1%増)となりました。
(メディカル製品事業)
メディカル製品事業は、医療費抑制策の影響や競業他社との市場競争の激化等が続く中、積極的な営業活動を展開した結果、売上高は1,179百万円(前年同期比21.1%増)、営業利益は55百万円(前年同期は営業損失33百万円)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ168百万円増加し、当連結会計年度末には1,309百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、594百万円の資金の増加(前年同期 456百万円の資金の増加)となりました。これは主に、たな卸資産の増加158百万円はありましたが、税金等調整前当期純利益532百万円、減価償却費178百万円などがあったことによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、265百万円の資金の減少(前年同期 159百万円の資金の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出242百万円、定期預金の預入による支出24百万円などがあったことによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、169百万円の資金の減少(前年同期 241百万円の資金の減少)となりました。これは主に、長期借入金による収入200百万円はありましたが、長期借入金の返済による支出315百万円、配当金の支払額44百万円などがあったことによるものです。