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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005SBA

有価証券報告書抜粋 カネコ種苗株式会社 研究開発活動 (2015年5月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

研究開発に関しては、オリジナリティーを重視し、常に高付加価値で新規性のある商品の開発に取り組んでおります。種苗事業では「野菜類及び飼料作物類」と「サツマイモなどの栄養繁殖性野菜類」の品種開発、花き事業では「トルコギキョウなどの花き類」の品種開発、また施設材事業では「自然光型養液栽培プラント及び閉鎖型植物工場」の開発を行っております。これらの研究部門が連携をとりながら、新たな農業システムを構築すべく研究開発活動を行っております。当連結会計年度の研究開発費の総額は、573,331千円となっております。
セグメント別研究開発の状況は次の通りであります。

(1)種苗事業
くにさだ育種農場では、野菜類及び飼料作物類の品種開発を行っております。当年度につきましては、第56回東京都野菜・花き種苗改善審査会において“福だるま”エダマメが農林水産大臣賞を、第65回全日本野菜品種審査会において“ワンダフル”レタスが農林水産省食料産業局長賞を、第62回千葉県野菜品種審査会において“群翠”ネギが関東農政局長賞を受賞するなど高い評価を受けました。また、野菜7品種・飼料作物6品種を新発売といたしました。特に、収量アップを目指し開発したイタリアンライグラス“ライジン”は、世界初のハイブリッド品種として注目を浴びております。加えて、冷涼地栽培に向く生育揃いの良い“光彩”キャベツ、作業が省力化でき多収な“あけみ五寸”ニンジン、播種幅が広く食味の良い“初だるま”エダマメ、早生の赤タマネギ“レッドグラマー”など、特徴のあるオリジナル商品を新発売しており、産地での普及が期待できます。
引き続き新規性のある品種の開発を、国内のみならず市場規模の大きいアジア等に向け積極的に行ってまいります。
波志江研究所では、バイオテクノロジー技術を利用してイモ類などの栄養繁殖性野菜の品種改良とウイルスフリー化を進めております。
サツマイモ苗では、しっとりなめらかな肉質と甘さで市場や消費者の評価が高い“シルクスイート”の販売が順調に拡大しており、次の新品種“HE404”についても評価が良好で、産地での拡大試作に至っております。“ベニアズマ”“なると金時”については、更なるシェアアップを図るため優良系統の選抜を進めております。
ヤマノイモでは、“ネバリスター”に続く2つの新品種について、拡大試作と種イモの増殖を進めております。これらは、形状や食味に新しい特性を持っているため、今後の展開が期待されます。
なお、当事業に係る研究開発費の金額は、434,178千円であります。

(2)花き事業
花き育種研究室では、営利生産者向けの切花品種の育種と導入開発を行っております。
トルコギキョウについては、昨年販売を開始した“クリスハート”は暖地の春季出荷作型に向く品種として非常に高い評価を得ており、売上を伸ばしております。新品種としましては、秋出荷の作型において定番化している“コレゾライトピンク”のシリーズとして“コレゾブルー”を上市いたしました。シリーズ全体の売上増加に貢献することを期待しております。また、非常に特徴的な花型の八重品種“ピンクサワー”と“ブルーサワー”も市場から高い評価を得ております。スターチス・シヌアータでは、暖地向け品種の“レーヌラベンダー”の評価が高く、新品種として上市を予定しております。高寒冷地向け品種においても、紫系の“ノアール”に続く品種として、ピンク系やラベンダー系の試作を開始しており、今後が期待されます。カーネーションでは11品種を自社育成して花色が豊富になり、またカスミソウの“スターマイン”も全国で作付が増えてきております。さらに、デルフィニウムやハボタン、ブルースターにおいても新品種の育成が完了し、本格販売に向けて準備を進めております。ホームユース向けのJガーデン品目についても、国内外からの導入を積極的に行っており、品揃えの充実を図っております。
なお、当事業に係る研究開発費の金額は、52,390千円であります。

(3)施設材事業
開発部では、安全・安心で、かつ効率の高い野菜生産をを追求し、自然光型養液栽培プラント及び閉鎖型植物工場において、種苗会社という栽培ソフト面の強みを生かしたプラント開発を行っております。具体的には、栽培面積が増加しているマルチリーフレタスに、今までになかった赤色品種を加え5品種のシリーズとなり、様々な用途に応えることができます。トマト栽培向けの“カネコ・スプレ-ポニック”においては、養液管理制御機“SPナビS2”に、新たに特許を取得したトマトの生育ステージに応じた自動施肥プログラムを搭載し、初めて養液栽培を導入した生産者でも収量アップが容易になります。また、キュウリ栽培用の“カネコ・スプレ-ポニック”では、栽培ハウス内環境を最適にコントロールして、収量増加の周年栽培方法を確立しております。閉鎖型植物工場では、機能性野菜栽培のための装置及び栽培手法の開発などに重点を置いております。
なお、当事業に係る研究開発費の金額は、86,762千円であります。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00004] S1005SBA)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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