キャリアバンク株式会社 業績等の概要 (2017年5月期)

(1)業績
当連結会計年度において、当社グループは企業と人材を繋ぐ役割と機能を果たすため、質の高い人材サービスの提供を通じて双方が求めるニーズに応えてまいりました。当連結事業年度は北海道の市場を基盤としながらも、東北地方においても雇用環境の改善を念頭に企業業績の拡大と地域の活性化に向けた業務を推進し、収益の拡大を目指してまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の業績については、売上高は5,817,512千円(前連結会計年度比3.9%増)、経常利益は101,927千円(同195.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は28,244千円(前年同期は当期純損失6,888千円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① 人材派遣関連事業
人材派遣関連事業においては、ホテルの清掃業務及びコールセンター等の派遣ニーズに対応することができ、稼動者数が増加しました。また、参議院選挙及び販売店舗での軽作業等の売上も加わり、売上高及びセグメント利益とも前年同期を上回りました。この結果、売上高3,053,955千円(同4.7%増)、セグメント利益270,360千円(同9.3%増)となりました。
② 人材派遣関連事業(関東)
人材派遣関連事業(関東)においては、新規クライアントの獲得及び入札案件の受託等により売上高が前年を上回り、セグメント利益に転じました。この結果、売上高627,807千円(同7.3%増)、セグメント利益1,863千円(前年同期はセグメント損失1,905千円)となりました。
③ 人材紹介事業
人材紹介事業においては、前年以上に求人ニーズに対応する人材の確保が難しくなっており、成約数が伸びず売上高が前年同期を下回りましたが、海外からのインターンシップの受け入れが拡大したことによりセグメント利益は前年同期を上回りました。この結果、売上高94,682千円(同4.1%減)、セグメント利益16,804千円(同68.0%増)となりました。
④ 再就職支援事業
再就職支援事業においては、雇用環境の改善により雇用対策事業の受託が減少したため、売上高及びセグメント利益が前年同期を下回ることとなりました。この結果、売上高913,239千円(同9.2%減)、セグメント利益79,968千円(同12.9%減)となりました。
⑤ ペイロール事業
ペイロール事業においては、給与計算処理等の業務が順調に推移したことに加えマイナンバー関係の新規受注により、売上高及びセグメント利益が前年同期を上回りました。この結果、売上高955,020千円(同7.8%増)、セグメント利益88,589千円(同43.2%増)となりました。
⑥ その他
その他事業は、語学研修事業において、受講者数を増加させることができました。また、当連結会計年度から本格的に開始したストレスチェック事業においても堅調に推移しました。この結果、売上高172,806千円(同59.8%増)、セグメント利益30,402千円(同441.7%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は税金等調整前当期純利益98,937千円の計上及び売上債権の減少、未払消費税等の増加等が事業譲受による支出等を上回ったため、期首残高に比べて225,970千円増加し、当連結会計年度末には1,256,541千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は326,419千円(前年同期は201,403千円の使用)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益98,937千円の計上及び売上債権の減少、未払消費税等の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は216,574千円(前年同期比185.3%増)であります。これは主に事業譲受による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は116,923千円(前年同期比90.4%増)であります。これは主に長期借入れによるものであります。