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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1009Z58

有価証券報告書抜粋 サイボウズ株式会社 業績等の概要 (2016年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

当連結会計年度より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 2013年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。

(1)業績
当連結会計年度は、働き方変革の必要性が今まで以上に認識された年になりました。特に年度末にかけて、長時間労働の問題が社会的に大きく取り上げられました。このような社会情勢を背景に、多様な働き方を実現するクラウドサービスや業務効率化に貢献するITツールは幅広い企業、組織で利用されるようになってまいりました。そして、クラウドサービスの活用の広がりにより、利用者のニーズに柔軟に対応できるシステムへの需要が益々高まってきております。
当社グループでは年頭より働き方変革を重要な課題ととらえ、「クラウドの力で日本の働き方変革に貢献する」ことを目指し製品・サービスの普及に励んでまいりました。クラウドサービスによる働き方変革を進めていくためには当社グループだけでなくユーザー、パートナーとのつながりが重要になってまいります。当連結会計年度より当社グループは”Connect”をキーワードにかかげ、パートナーを増やすだけでなく、ユーザーとパートナーあるいはパートナー同士をつなげていくことにも注力し、当社グループの理想に共感いただいた企業・組織・個人の皆様と協力しながら事業を展開してまいりました。

1.主な製品・サービスの経過及び成果
当社グループは2010年からクラウド分野への重点投資を継続しており、適時に製品・サービスを市場に投入してまいりました。その結果、2011年に提供を開始して以来、「cybozu.com」サービスは有料契約社数が17,000社を超え、パートナー数も前期から40社以上増加して276社となるなど、順調に拡大を続けております。

○業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」
業務改善に役立つクラウドサービスとして大規模な広告展開を行い認知度も向上してまいりました。パートナーに対してもkintoneをさらに普及させることができました。その結果、パートナーによる取り扱い件数の増加やスタンダードコースの販売が好調となったことにより、売上高が連結ベースで前期比80%増加いたしました。
kintoneは幅広いニーズに対応可能なサービスですが、さらに機能を充実するためにパートナーによって多くの連携サービスが提供されました。パートナーの強みを生かした多種多様な連携サービスを充実させるとともに、パートナーとユーザーをつなぐことにも注力してまいりました。
kintoneは地方における医療、農業、地域振興にも利用されております。ユーザーであるNKアグリ株式会社がIoTセンサーを利用した地域共創による農業経営安定化の取り組みで総務省「地域情報化大賞2015」において地域サービス創生部門賞を、医療法人ゆうの森が「日本サービス大賞」において在宅医療により地域を再生するへき地医療ビジネスで「地方創生大臣賞」を受賞しました。これらの取り組みにはkintoneが利用されており、クラウドサービスの力で地方創生にも貢献いたしました。
さらに、当社グループの正規パートナー以外でもkintoneを取り扱う開発者を増やすため、「kintone devCamp」や「kintone hive」などのイベントを全国各地で行い、多くの集客をあげることができました。

○中小企業向けグループウェア「サイボウズ Office」
創業当初からバージョンアップによる機能強化を繰り返しながら多くのユーザーにご利用いただき、2016年1月に「サイボウズ Office」シリーズの導入社数は50,000社を突破しました。その結果、当連結会計年度の売上高は過去最高を記録いたしました。
パッケージ製品、クラウドサービスを含めた新規ユーザーのうち、約90%の方にクラウドサービスを選択いただいております。新規ユーザー獲得のための地方イベント参加に加え、既存ユーザーとのコミュニケーションを深めるためにコミュニティサイトの活性化にも注力いたしました。

○中堅・大規模組織向けグループウェア「Garoon」
エンタープライズ向け製品としての認知が広まり、多くの案件を創出しました。
機能強化により、一層ユーザーのニーズに柔軟に対応できるようになり、大規模企業、地方自治体や官公庁への幅広い提案が可能になりました。横浜市では、20,000人規模で利用されるグループウェアとして導入されました。
当連結会計年度末時点でパッケージ製品とクラウドサービスを合わせて導入社数4,000社、ユーザー数は200万名を突破しました。特にクラウドサービスの売上高は単体ベースで前期比36%増加し、堅調に売上を伸ばしております。

○無料グループウェア「サイボウズLive」
2016年4月に累計登録ユーザー数が150万名を突破し、個人向けの無料サービスとして引き続きグループウェアの利用シーン拡大に取り組んでおります。
2016年12月にはグループチャット機能を搭載した「サイボウズLive TIMELINE」アプリ上で、従来の「サイボウズLive」が備えていたグループウェア機能も利用可能にするとともに、「サイボウズLive」に名称変更して旧アプリと一本化し機能強化しました。今後も、PTAやNPO・サークル活動、ご家庭など様々なグループで便利にお使いいただけるコラボレーションツールとして提供してまいります。

○信頼性強化への取り組み
当社グループの製品及びサービスをより多くのユーザーに、より長く安心して利用していただくために、製品及びサービスに加え当社グループ自体への信頼を高める取り組みに注力いたしました。特に「cybozu.com」サービスの信頼性強化に重点を置いて取り組みを進め、セキュリティ向上に対して継続的な投資を行ってまいりました。社内のセキュリティ・エンジニアの育成や第三者機関による定期的な検証に加え、「脆弱性報奨金制度」を実施いたしました。その結果、報告件数195件のうち90件以上が脆弱性と認定され、これらの対策をしていくことでさらなるセキュリティ向上につながりました。「脆弱性報奨金制度」を活用して寄せられる外部の協力者からの情報は、当社グループが持つセキュリティに関する情報と技術的に補完関係にあることが多く、品質の向上に大いに役立ちました。
こうした取り組みを進める中、当社グループのグループウェア(サイボウズOffice、Garoon)は株式会社ノークリサーチ「2016年版中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート」グループウェア部門において、10年連続シェアNo.1を獲得いたしました。また、パートナーとの”Connect”に注力したことにより「日経コンピュータ」誌(発行:株式会社日経BP)が2016年2月4日号で発表した「パートナー満足度調査 2016グループウエア部門」において初めて第1位を獲得したほか、「日経BPガバメントテクノロジー」誌(発行:株式会社日経BP)が2016年秋号で発表した「自治体ITシステム満足度調査 2015-2016 グループウエア部門」でも4年連続で第1位を獲得いたしました。

2.グローバル展開における体制強化
本格的に始動してから3年を迎える米国子会社kintone Corporationでは、引き続き現地での人材採用活動を積極的に行い、組織としての体制強化に努めました。当連結会計年度末時点において従業員14名にまで人員増加し、パートナー企業の開拓にも着手しております。今後もアメリカでの販売基盤の構築のため、様々な施策にチャレンジしてまいります。
中国市場においては、当連結会計年度末における導入実績が700社、30,000ユーザーに達するなど、大変好調な結果を残すことができました。東南アジア市場においては、前連結会計年度にアジアに特化したパートナープログラム「Cybozu Asia Partnership Program」を制定して以降、徐々にkintoneの販路を広げ、新たにミャンマー、フィリピンにも販路を拡大しました。パートナープログラム制定後は、新規導入件数が前期比400%を超え、東南アジア全体で130社以上の企業にkintoneを中心とした製品・サービスの導入が進みました。
さらに、2016年9月には、現地企業複数社と共同で、販売パートナーとなる「kintone Australia Pty Ltd」に出資し、オセアニア市場にもkintoneの販売網を構築いたしました。
今後も各地域に特化した体制を用意してグローバル展開を加速させてまいります。

3.その他多様な取り組み
当社のミッションは「チームワークあふれる社会を創る」です。チームワークを発揮し効率的に協力できるチームを増やすことは、日本の働き方変革の実現にも貢献します。
社会の様々なチームのチームワーク向上のため、製品・サービスの普及だけでなく、チームワークに関する当社グループのノウハウを生かしたチームワーク関連事業にも注力してまいりました。その結果、2016年2月、株式会社ジェイティービーと業務提携し、中高生に「チームワークを教える」新規プログラムを共同で提供開始いたしました。また、2016年8月には、地域のチームワーク作りと創業支援を通じ地方創生に貢献する「地域クラウド交流会開催支援プログラム」を開始いたしました。
当社グループもさらに多様性のあるチームになるために、株式会社Warisと共同で、ブランクのある就業経験を持つ主婦の再就職を支援するプログラム「キャリアママインターン」を開催し、その後正社員としての採用にいたりました。
また、Great Place to Work® Institute Japan が主催する2016年「働きがいのある会社」ランキング(従業員100-999人の部門)において、第3位を獲得いたしました。当社グループでは、従業員がやりがいを感じながら働くことが、結果として顧客満足の向上や企業価値の向上につながると考えております。今後も社員の能力を最大限に発揮させることができる環境作りに取り組んでまいります。

このような状況下において、当連結会計年度の連結業績につきましては、自社クラウド基盤「cybozu.com」上で提供するクラウドサービスの売上が引き続き積み上がり、連結売上高は8,039百万円(前期比14.6%増)となりました。このうち、クラウド関連事業の売上高は4,050百万円(前期比49.2%増)※となっております。利益項目につきましては、前連結会計年度に比べ広告宣伝費が減少したものの、従業員数の増加等による人件費の増加や外注費の増加等により、営業利益が515百万円、経常利益は587百万円となりました。また、法人税等計上後の親会社株主に帰属する当期純利益は305百万円となりました。
※クラウド関連事業の売上高につきましては、日本と海外で集計方法が異なることなどから、会計上の売上高とは一致しておりません。

(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末より69百万円減少し、2,347百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金収支は、811百万円の収入となりました。これは売掛金及び未払金の増減等による影響はあったものの、主に税金等調整前当期純利益が増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金収支は、△559百万円の支出となりました。これは固定資産の取得による支出や敷金の差入による支出があったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金収支は、△270百万円の支出となりました。これは剰余金の配当を実施したことによるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05116] S1009Z58)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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