サトウ食品株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2017年4月期)

文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。
なお、詳細につきましては、「第5[経理の状況] 1[連結財務諸表等] (1)[連結財務諸表] [注記事項] (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

(2) 財政状態の分析
① 資産・負債及び純資産の分析
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、286億65百万円となり、前連結会計年度末に比較し7億36百万円増加いたしました。
流動資産は、128億63百万円となり、前連結会計年度末に比較し8億65百万円減少いたしました。
これは、商品及び製品は増加(前年同期比5億15百万円増)いたしましたが、原材料及び貯蔵品の減少(同13億80百万円減)が主な要因となっております。
固定資産は、157億95百万円となり、前連結会計年度末に比較し16億5百万円増加いたしました。
これは、建設仮勘定が減少(前年同期比7億78百万円減)したものの、建物及び構築物の増加(同8億21百万円増)、機械装置及び運搬具の増加(同13億5百万円増)、投資有価証券の増加(同2億13百万円増)が主なものとなっております。なお、建設仮勘定の減少と機械装置及び運搬具の増加は、東港工場包装米飯製造ライン新設に伴うものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債は、171億90百万円となり、前連結会計年度末に比較し1億53百万円減少いたしました。
流動負債は、86億69百万円となり、前連結会計年度末に比較し3億43百万円増加いたしました。
これは、未払法人税等及び未払消費税等が減少(前年同期比4億25百万円減)いたしましたが、短期借入金の増加(同5億70百万円増)が主な要因となっております。
固定負債は、85億20百万円となり、前連結会計年度末に比較し4億97百万円減少いたしました。
これは、長期借入金の減少(前年同期比4億44百万円減)が主な要因となっております。

(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は、114億75百万円となり、前連結会計年度末に比較し8億90百万円増加いたしました。
これは、利益剰余金の増加(前年同期比7億24百万円増)及びその他有価証券評価差額金の増加(同1億50百万円増)が主な要因となっております。
② キャッシュ・フローの分析
当社のキャッシュ・フローの状況は、営業活動により得られた資金を、投資活動及び財務活動に支出した結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は90百万円となりました。
また、各キャッシュ・フローの詳細につきましては、「1[業績等の概要] (2) キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。

(3) 経営成績の分析
(売上高及び営業利益)
当連結会計年度の売上高は、370億85百万円(前年同期比2.4%増)となりました。主な内訳は、包装餅製品が191億91百万円(同2.1%減)となり、包装米飯178億47百万円(同7.9%増)であります。
なお、売上高の概況につきましては、「1[業績等の概要] (1) 業績」に記載のとおりであります。
売上総利益率は38.9%となり、売上総利益は144億31百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、当社グループになって初となるパイオニアブランドとしての「うさぎもち」のテレビCMを放映したことなどに伴う広告宣伝費の増加に加え、保管・発送等の物流費の増加もあり、前連結会計年度に比較し5億33百万円増加し131億83百万円となりましたが、売上高の増加に伴い、営業利益は前連結会計年度に比較し60百万円増加し12億47百万円となりました。
(営業外損益及び経常利益)
営業外収益は、受取手数料が減少したことから前連結会計年度に比較し48百万円減少し、3億96百万円となりましたが、営業外費用は、ほぼ前連結会計年度並みの3億8百万円となりました。
以上の結果、経常利益は、ほぼ前年並みの13億35百万円となりました。
(特別損益及び税金等調整前当期純利益)
特別損失は、解体撤去費用としての固定資産除却損が増加したことに加え、賃貸用資産等の減損損失を計上しましたが、前連結会計年度は包装米飯製造ライン新設に伴う減損損失を計上していたため、前連結会計年度に比較し27百万円減少し、60百万円となりました。
以上の結果、税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比較し36百万円増加し、12億75百万円となりました。
(法人税等及び親会社株主に帰属する当期純利益)
法人税等合計は、ほぼ前連結会計年度並みの4億35百万円となりました。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比較し45百万円増加し、8億40百万円となり、1株当たり当期純利益金額は174円87銭となりました。

(4) 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、4[事業等のリスク]に記載しております。

(5) 経営戦略の現状と見通し
経営戦略の現状と見通しについては、3[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]に記載しております。