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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007AFE

有価証券報告書抜粋 サントリーホールディングス株式会社 業績等の概要 (2015年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度の世界経済は、不確実性が続く環境であったものの、全体として緩やかな回復が見られました。わが国経済においては、個人消費に底堅い動きが見られる等、緩やかな回復基調が続きました。
こうした状況の中、当社グループは、各セグメントにおいて国内外で積極的な事業展開を行いました。
その結果、当連結会計年度の業績は、売上高2兆6,868億円(前年同期比109%)、営業利益1,851億円(前年同期比112%)、経常利益1,563億円(前年同期比102%)、当期純利益452億円(前年同期比118%)となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりです。

[飲料・食品セグメント]

サントリー食品インターナショナル㈱は、ブランド強化や新規需要の創造に取り組み、国内・国際事業両輪で更なる成長を図りました。また、同社グループ全体での品質の向上や、コスト革新による収益力強化にも取り組みました。

国内事業では、重点ブランドの強化に加え、新しい価値をもつ商品の投入や高付加価値商品の強化を通じ、新たな需要の創造に取り組みました。「サントリー天然水」は、“清冽でおいしい水”“ナチュラル&ヘルシー”をブランド独自の価値として訴求しました。「サントリー 南アルプスの天然水」等の小容量商品が好調に推移したことに加え、4月に発売した「サントリー 南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」が大きく寄与し、ブランド全体の販売数量が大幅に伸長しました。「BOSS」は、主力商品のリニューアルに加え、「プレミアムボス ブラック」「同 微糖」が好調に推移し、販売数量が大きく伸長しました。「伊右衛門」は、販売数量が前年並となりましたが、特定保健用食品「特茶」が引き続き好調に推移しました。「GREEN DA・KA・RA」は、リニューアルした「同 やさしい麦茶」が堅調に推移し、販売数量は前年同期を上回りました。「オランジーナ」は、オランジーナ・シュウェップス・グループと共同開発した「レモンジーナ」に加え、季節限定商品も寄与し、販売数量が大幅に伸長しました。特定保健用食品は、「伊右衛門 特茶」に加え、3月にリニューアルした「サントリー 黒烏龍茶」が好評を得ました。「ペプシ スペシャル」「サントリー 胡麻麦茶」「ボス ブラック」ボトル缶等を含めた特定保健用食品合計の販売数量は前年同期を大きく上回り、同社が市場拡大を牽引しました。また、7月31日付でジャパンビバレッジグループ及びジェイティエースターグループが同社グループに新たに加わり、お客様の様々なニーズにお応えする“総合飲料サービス提供事業”を開始しました。

国際事業では、各エリアにおいて重点ブランドの一層の強化やコスト削減等を実施しました。欧州では、「Orangina」「Oasis」「Schweppes」「Lucozade」「Ribena」等の主力ブランドを中心に積極的なマーケティング活動を展開しました。フランスでは、「Orangina」で新たな広告宣伝を行う等、ブランドコミュニケーションを刷新しました。スペインでは、業務用で「Schweppes」が好調に推移しました。英国では、「Lucozade」で新商品の投入や積極的なマーケティング活動を実施する等、継続的なブランド強化に取り組みました。アジアでは、各国において事業基盤の強化や主力ブランドを中心としたマーケティング活動に取り組みました。健康食品事業では、タイにおいて「BRAND'S Essence of Chicken」の発売180周年を記念したプロモーションを展開しました。飲料事業では、ベトナムで、ペプシコブランドに加えサントリーブランドの展開エリアの拡大や生産体制の強化に取り組み、サントリーブランド「TEA+」の販売が大幅に伸長しました。新たな営業体制を構築したマレーシア等においても、販売が好調に推移しました。オセアニアでは、フルコア・グループが主力ブランド「V」の活性化に加え、サントリーブランド商品「OVI」で積極的なマーケティング活動を行いました。米州では、ノースカロライナ州を中心にペプシコブランドの更なる販売強化に加え、物流拠点統合に向けた取り組み等、事業効率の改善を進めました。

以上の結果、飲料・食品セグメントの売上高は1兆3,714億円(前年同期比110%)、営業利益は1,110億円(前年同期比107%)となりました。

[酒類セグメント]

Beam Suntory Inc.は、前年同期比123%の売上となりました。北米・中南米地域では、「メーカーズマーク」「ノブ クリーク」「ベイゼル ヘイデン」「ラフロイグ」等が伸長しました。中でも米国では、「ジムビーム」ブランドでラインナップを拡充する等積極的なマーケティング活動を行ったほか、「オルニトス」「ミドリ」等が伸長しました。その他地域(北米・中南米地域、日本以外)では、欧州・豪州等が好調に推移しました。特に、「メーカーズマーク」「ラフロイグ」「カナディアンクラブ」等が伸長しました。
日本では、サントリースピリッツ㈱が前年同期比106%の売上となりました。ウイスキーは、主要ブランドが好調に推移し、販売数量が前年同期比113%と伸長しました。「角瓶」は、食との相性訴求をテーマにしたマーケティング活動等により、販売数量が前年同期比114%と伸長しました。国産プレミアムウイスキーは、3月に発売した「響 JAPANESE HARMONY」に続き、9月に発売した「知多」も好調な販売となりました。「ジムビーム」は、“シトラスハイボール”という飲み方提案を軸にお客様接点の拡大を図った結果、販売数量が前年同期比162%と極めて好調に推移しました。RTDは、販売数量が前年同期比114%と好調に推移し、同社が市場拡大を牽引しました。「-196℃ ストロングゼロ」は、引き続き食中酒としての魅力を積極的に訴求し、販売数量が前年同期比119%と大幅に伸長しました。「ほろよい」は、通年商品のリニューアルや季節限定商品がご好評いただき、販売数量が前年同期比101%となりました。2月に発売した「こくしぼり」は、販売数量が上方修正後の年間販売計画を上回る313万ケース※1となりました。また、「角ハイボール缶」「トリスハイボール缶」の好調に加え、「ジムビーム シトラスハイボール缶」の新発売が寄与し、ハイボール缶計で販売数量が前年同期比120%と大きく伸長しました。
※1 1ケース=250ml×24本

サントリービール㈱は、総市場※2が前年同期比99%程度と推定される中、7,359万ケース※3(前年同期比101%)の販売数量となりました。特にビールは市場が横ばいとなる中、同社の販売数量は前年同期比105%と大きく伸長しました。プレミアムビールのリーディングブランドである「ザ・プレミアム・モルツ」は、“エールタイプ”の「同」、“スーパープレミアムクラス”の「~同~ マスターズドリーム」を発売する等積極的なマーケティング活動を展開し、お客様との接点拡大を図りました。「ザ・モルツ」は、‘UMAMI’に着目した“NEW スタンダードビール”として20代から40代のお客様を中心に支持を獲得し、上方修正後の年間販売計画を上回る販売数量となり、ビール市場を活性化しました。「金麦」ブランドは、販売数量が新ジャンル市場を4ポイント程度上回る前年同期比102%となりました。No.1※4ノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー」は、積極的なマーケティング活動によりユーザーの拡大に取り組みました。
※2 ビール、発泡酒、新ジャンル、ノンアルコールビールテイスト飲料計
※3 大瓶換算(1ケース=633ml×20本)
※4 インテージSRI調べ ノンアルコールビールテイスト飲料ブランド 累計販売金額(2015年実績)

サントリーワインインターナショナル㈱は、販売数量が前年同期比104%となりました。国産ワインは、「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」ブランドが前年同期比119%と大きく伸長しました。また、国産ぶどう100%ワイン“日本ワイン”では「ジャパンプレミアム 岩垂原メルロ 2010」が国際ワインコンクールで「日本ワイン特別賞」「金賞」を同時に受賞しました。輸入ワインは、中高価格帯商品が好調に推移しました。また、9月に「サンタ バイ サンタ カロリーナ」を投入したチリワインや、「フレシネ」等のスパークリングワインが大きく伸長しました。

以上の結果、酒類セグメントの売上高は1兆261億円(前年同期比115%)、営業利益は784億円(前年同期比127%)となりました。

[その他セグメント]

サントリーウエルネス㈱、㈱ダイナック等の外食事業、ハーゲンダッツジャパン㈱等が好調に推移しました。当社が保有していた㈱ティップネスの全株式を前期末に譲渡したこと等から、その他セグメントの売上高は2,892億円(前年同期比92%)、営業利益303億円(前年同期比100%)となりました。

なお、国内売上高は1兆6,561億円(前年同期比106%)、海外売上高は1兆306億円(前年同期比116%)となりました。

当社グループは、創業以来、積極的に事業を展開するとともに、創業の精神である『利益三分主義』に基づき、文化・社会貢献、環境活動等にも取り組んできました。また『水と生きる SUNTORY』というコーポレートメッセージのもと、社会と自然との共生を目指した様々な活動を展開しました。
東日本大震災の復興支援活動は、震災以降累計108億円の規模で、「漁業の復興支援」「未来を担う子どもたちの支援」「チャレンジド・スポーツ(障がい者スポーツ)支援」「文化・スポーツを通じた支援」を柱に継続して実施しています。
また、日本の車椅子バスケットボールを応援したいという思いから、一般社団法人日本車椅子バスケットボール連盟とオフィシャルパートナー契約を7月に締結しました。
環境活動では、水源涵養活動を展開しているサントリー「天然水の森」において、引き続き積極的な活動を展開し、水源涵養面積は約8,000haとなりました。2020年までに国内工場で使用する地下水量の2倍の水を育む面積である12,000haを目指していきます。子どもたちに水の大切さを伝える次世代環境教育「水育」は、活動開始以来の参加者が10万人を突破したほか、海外初となる「水育」をベトナムで開始しました。また、容器包装の軽量化や生産工程での節水・省エネルギー活動も推進しました。植物由来原料100%使用ペットボトルの開発に米国企業と共同で取り組んでおり、2016年1月には実証プラントを建設することを決定しました。

(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて587億円増加し、2,580億円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益、減価償却費等により2,662億円の増加(前年同期は1,577億円の増加)、投資活動によるキャッシュ・フローは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出等により2,076億円の減少(前年同期は1兆4,737億円の減少)、また財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入等により65億円の増加(前年同期は1兆780億円の増加)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E22559] S1007AFE)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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