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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100FGSC

有価証券報告書抜粋 サントリーホールディングス株式会社 研究開発活動 (2018年12月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループの研究開発体制は、以下のとおりです。
当社では、当社グループの研究開発活動の連携・協働を推進しています。サントリー食品インターナショナル㈱、サントリースピリッツ㈱、サントリービール㈱、サントリーワインインターナショナル㈱の各商品開発部門、サントリーウエルネス㈱の健康科学研究所では、商品開発のための研究開発活動を行っています。また、サントリーグローバルイノベーションセンター㈱では、中長期的な視点での新たな価値創造のための基盤研究を行っています。
当社グループの研究開発活動は、主として、京都府のサントリー ワールド リサーチセンター及び神奈川県の商品開発センターの2拠点にて行っています。このような体制のもとで、当社グループは、安心安全で、おいしさや高機能を備えた商品をお客様にお届けするべく、全グループ一丸となり新商品・新規事業の開発に努めました。

[飲料・食品セグメント]
サントリー食品インターナショナル㈱では、「サントリー天然水」ブランドにおいて、従来品に比べ、製造充填時のガス圧を大幅にアップし、適度にミネラルを含んだ「サントリー 南アルプスの天然水」に強い炭酸が加わることで、爽快な刺激と後味のよさを感じられる中味に仕上げた「サントリー 南アルプススパークリング」「同 レモン」等を発売しました。また、独特な味わいがありカフェインを含む茶葉である“グアユサ”やコクがあり後キレの良い爽快な辛みのジンジャー、クリアな清涼感のミント等の自然が育んだ素材を使用し、エナジー感のある味わいに仕上げた「サントリー 南アルプス PEAKER ビターエナジー」を発売しました。「BOSS」ブランドでは、「クラフトボス」シリーズの新たなラインナップとして、ブラックコーヒーにミルクポーションとガムシロップを1個ずつ加えた甘さを想定し、コーヒーの豊かな香りとともに、満足感があるのにすっきりと飲める“かろやかな甘さ”を実現した「クラフトボス ブラウン」を発売しました。「伊右衛門」ブランドでは、サントリー緑茶「伊右衛門」をリニューアルしました。これまでの高い評価の中味をベースに、香りが豊富な“一番茶のかぶせ茶”を使用することで、急須で淹れたお茶のようなホッとする香りを強化し、更に、旨み、渋みが豊富な茶葉を使用することで、すっきりとしたキレと余韻のある味わいに進化させました。「サントリー烏龍茶」ブランドでは、お通じの習慣を改善することが報告されているイヌリンを配合するとともに、軽発酵茶(ウーロン茶)を使用し、ほどよいコクがありながら、爽やかな香りが感じられる、すっきりとした味わいの「おいしい腸活 流々茶(るるちゃ)」(機能性表示食品)を発売しました。
欧州では、「Schweppes」「Ribena」「Pulco」をはじめとする既存ブランドにおいて、消費者の更なる健康志向の高まりに合わせて、おいしさはそのままに砂糖含有量を低減させた中味リニューアルや容器の小容量展開等の活動を実施しました。フランスでは、ティーとフルーツフレーバーの爽やかな味わいの組み合わせを楽しめるお茶ブランド「MayTea」から、新たに「Green tea-based Jasmin」「Black tea-based Blueberry」「Green tea-based Yuzu Citrus」等のフレーバーを発売しました。スペインやベルギーでは、フランスで販売を行ってきた「MayTea」を新たに展開しました。
アジアでは、PT SUNTORY GARUDA BEVERAGEが、インドネシアのお客様の嗜好に合わせたフレーバードウォーター「Good Mood」ブランドから新たに「Strawberry」「Blackcurrant」の2フレーバーを発売しました。また、「MY TEA」ブランドからインドネシアの伝統的な急須で淹れたお茶を意味する新商品「Teh Poci」を発売しました。ベトナムでは、健康価値を主軸においたお茶ブランド「TEA+」ブランドから新たに「Oolong Lemon」を発売しました。
オセアニアでは、オーストラリア及びニュージーランドにおいて、近年ますます高まるお客様の健康・ナチュラル志向に対応し、オーガニック原料を用いた発酵飲料コンブチャ「Amplify」ブランドから「Original」「Raspberry Lime」「Ginger Lemon」等6フレーバーを発売しました。
米州では、昨年に引き続き、消費者の健康志向の高まりを踏まえ新たなビジネスの展開に向け取組みを行いました。

[酒類セグメント]
サントリースピリッツ㈱では、ウイスキーにおいて、響21年がInternational Spirits Challenge(ISC)のWorld Blended Whisky部門でトロフィーを受賞し、白州25年はISCのWorld Single Malt Whisky部門でトロフィーを受賞したことに加えて、World Whisky AwardsのWorld's Best Single Maltを受賞しました。さらに、ISCではサントリースピリッツ㈱としてWorld Whisky Producer of the Yearを受賞し、製品品質の高さだけでなく、業界における存在感を示すことができました。製品開発では、ワイン樽後熟原酒に由来する甘やかさを特徴とした「響BLENDER'S CHOICE」を発売し、また、多彩な原酒を楽しんでいただくシリーズとして、「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY」を数量限定で発売しました。RTDでは、主力の「-196℃」ブランドにおいて、当社独自の“-196℃製法”によるレモンまるごとの浸漬酒を「-196℃ ストロングゼロ」の1.2倍、果汁を同商品の1.5倍配合し、更にレモンピール浸漬酒を加え、同ブランド史上最も強いレモンの味わいを実現した「-196℃ ストロングゼロ」を期間限定で発売しました。お客様には好評をいただいており、同ブランドの更なるファン拡大に寄与しています。リキュール・スピリッツでは、飲食店様で飲むようなレモンサワーの味わいを、ご家庭で手軽に楽しめる「こだわり酒場のレモンサワーの素」を発売しました。
サントリービール㈱では「ザ・プレミアム・モルツ」こだわりの素材・製法・注ぎ方によって実現したクリーミーな泡を“神泡”と称し、年間を通じて“神泡プロモーション”を展開し、ビール固有の価値「泡」を徹底して訴求しました。また、「ザ・プレミアム・モルツエール」は、第57回「モンドセレクション(MONDE SELECTION)」ビール、水&ノンアルコール飲料部門で最高金賞(GRAND GOLD MEDAL)を受賞しました。また、「~ザ・プレミアム・モルツ~ マスターズドリーム2018」の樽生を数量限定で販売しました。山崎原酒樽で熟成させることにより“満ち溢れる余韻と重厚な香り”を実現しました。ノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー」については、“ビールらしい味わい”の素となる香りを発見し、のどごしの良さにつながる香りを採用することで、“のどごし、スッキリ”な味わいに仕上げ、リニューアルしました。新ジャンルでは、「金麦」を数量限定で発売しました。「金麦」こだわりの素材である“旨味麦芽”を通常の1.3倍使用、ミュンヒナー麦芽を一部使用し、“深いコクとまろやかな余韻”を実現しました。また、4月より酒税法によるビールの定義が改正され、より幅広い中味開発が可能となり、お客様ニーズの更なる多様化にお応えするため、世界各地の様々なビールの楽しみ方や原材料の使い方をヒントに、「海の向こうのビアレシピ」「同」を数量限定にて発売しました。
サントリーワインインターナショナル㈱では、「登美 赤 2013」が「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2018」日本ワイン(赤)部門において、金賞に加え、日本ワインとしては初となる部門最高賞であるトロフィーを受賞し、同社のこれまでのワインづくりに対する取り組みを高く評価いただきました。発売から111年を迎えた「赤玉スイートワイン」では、飲食店様にてご好評をいただいているワインサワー「赤玉パンチ」をご家庭で手軽に楽しんでいただけるよう、ほのかな甘みに炭酸とレモンの爽快感をバランス良く加えた「赤玉パンチ350ml缶」を発売しました。お客様の食の安全・安心への関心が高まる中、日常的に楽しめるワインとして幅広いお客様にご愛飲いただいている「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」ブランドでは、日常の様々なシーンで気軽に楽しんでいただけるように、果実味をより感じられる中味にリニューアルするとともに、果実味が凝縮されたボリューム感のある原酒を贅沢に使用することで力強い飲みごたえを実現した「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。ストロング」を発売しました。

[その他セグメント]
サントリーウエルネス㈱では、国内の商品開発においては、「オメガエイド」を認知機能の一部である注意機能の維持に役立つ機能性表示食品として、「グッドムービング ウォーキングシューズ」をミズノとの共同企画商品として、「DHA&EPA+セサミンEX」を7つの健康成分を配合したリニューアル商品として発売しました。また、薬用デオドラントソープ「+deO〔プラス - デオ〕」を、ノネナールを吸着洗浄する機能を強化し、アンドロステノンを吸着消臭するクララエキスを新配合するなどしてリニューアル発売したほか、有効成分「エラグ酸」を配合したシミ対策美容液「F.A.G.E.(エファージュ) MELANO RESET」を発売しました。さらに、「オメガエイド」の前向きな気分の維持、「ロコモア」のひざ関節機能の維持と日常生活における歩く速さの維持について機能性表示食品としての届出が受理されました。海外展開のための商品開発においては、台湾で「極の青汁」を発売しました。研究開発においては、国内外の学会で6件の研究成果を発表しました。主なものとしては、国内では、高齢者におけるリノール酸からアラキドン酸への代謝に関する遺伝子変異の影響について第72回日本栄養・食糧学会大会で、海外では、異性化Asp含有タンパク質を修復する酵素であるPIMTの真皮線維芽細胞における発見について国際化粧品技術者連盟主催のIFSCC 2018 Congressミュンヘン大会で発表しました。また、論文については、乳酸菌S-PT84株の継続摂取による腹部脂肪低減効果とその安全性の検討に関する臨床研究や国内の地域在住中高年男女を対象としたDHA、EPAの摂取量と抑うつ指標(CES-D)との関係に関する縦断研究等、4報が公表されました。

サントリーフラワーズ㈱では、国内春夏市場で花苗では4ブランド13商品を新たに発売し、3ブランド3商品をリニューアルし、花鉢では1ブランド1商品を発売しました。野菜苗では7ブランド10商品を発売し、2ブランド2商品をリニューアルしました。「サフィニア」に大輪系の「シャインレッド」を、「サンパラソル」に「アプリコット」を追加し、戦略2ブランドを強化したほか、早春のプレミアムマムシリーズとして新たなブランド「コロロ」を発売し、ラインナップを充実させました。また、「ミリオンベル」の大輪系品種6品種を同時に発表しました。この6品種は消費者により楽しんでいただけるよう生産工程時にLEDを活用することで開花特性を改善しました。国内秋冬市場では、花苗では3ブランド5商品を、花鉢では3ブランド4商品を、野菜苗では2ブランド6商品を新たに販売しました。
欧州市場では3ブランド5商品を発表し、「Grandaisy」3品種を発売しました。北米市場では5ブランド12商品を発表し、「Soiree Kawaii」2品種を発売し、それぞれの市場においてのブランド強化を図りました。
また、1月にドイツで開催されたIPM展示会において、「Senetti White」がグランプリに輝きました。11月に英国王立園芸協会RHSのAward of Garden Merit (AGM)に「サフィニア」3品種(「Hot Pink」「Impulz Snow」「Deep Red」)が追加されるとともに、主力の「Purple」が改めてAGMとしてre-confirmedされました。また、8月にトルコで開催された国際園芸学会議において、サントリーフラワーズ㈱としてHorticulture Innovation Awardを受賞し、R&Dをはじめたとした同社の活動が国際的に園芸学の発展に貢献したと評価されました。

サントリーグローバルイノベーションセンター㈱では、ウーロン茶と油脂を多く含む食材との相性の良さを科学的に解明し、公益社団法人日本食品科学工業会第65回大会においてFood Science and Technology Research Awardを受賞しました。

なお、当連結会計年度の研究開発費は飲料・食品セグメント87億円、酒類セグメント53億円、その他セグメント22億円、各セグメントに配分できない研究開発費90億円となり、研究開発費の総額は252億円となりました。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E22559] S100FGSC)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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