シークス株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2015年12月期)

当連結会計年度の財政状態および経営成績の分析は、以下のとおりであります。

(1)財政状態の分析

当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度に比べて65億2千7百万円増加(6.3%増) し、1,099億5千7百万円となりました。
流動資産は、現金及び預金が59億8千9百万円増加 (91.8%増) したことなどから、前連結会計年度に比べて59億4百万円の増加(7.5%増) となりました。固定資産は前連結会計年度に比べて6億2千3百万円の増加(2.5%増) となりました。
流動負債は、短期借入金が49億7千8百万円減少 (35.3%減) したこと等により、前連結会計年度に比べて62億3千2百万円の減少(11.7%減) となりました。固定負債は前連結会計年度に比べて45億1千7百万円の増加(52.9%増) となりました。
純資産は、前連結会計年度末に比べ82億4千2百万円増加し497億3千9百万円となりました。これは主に、自己株式の売却によるものです。この結果、自己資本比率は39.9%から45.1%に増加いたしました。

(2)経営成績の分析

売上高は、前連結会計年度に比べて252億7千9百万円増加し、2,350億3千5百万円となりました。顧客の所在地を基礎とした国または地域ごとの売上高は次のとおりです。
日本国内では、産業機器用部材、情報機器等の出荷が増加したことにより前連結会計年度に比べて26億4千5百万円の増加(4.5%増) し、616億4千6百万円となりました。
海外では、アジア地域、米州地域、その他地域においては、車載関連機器用部材の出荷が増加しました。欧州地域においては、車載関連機器用部材および家庭電気機器の出荷がいずれも増加しました。これらの結果、海外向け売上高は前連結会計年度に比べて226億3千4百万円増加 (15.0%増) し、1,733億8千8百万円となりました。
売上原価は、売上高の増加等により前連結会計年度に比べて206億8千7百万円増加し、2,153億1千9百万円となりました。売上高に対する売上原価の比率は92.8%から91.6%へ減少しました。
販売費及び一般管理費については、人件費の増加等により19億1千2百万円増加(21.5%増) し、108億2百万円となりました。その結果、売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は4.2%から4.6%へ増加しました。結果、営業利益は、前連結会計年度に比べて26億7千9百万円増加(43.0%増) し、89億1千3百万円となりました。
なお、当連結会計年度の売上高および営業利益について、前連結会計年度に適用した平均為替レートを用いた場合の為替変動による影響額は、売上高は168億8千4百万円の減少、営業利益は9億2百万円の減少と試算されます。

(3)キャッシュ・フローの状況の分析

営業活動によるキャッシュ・フローは79億9千6百万円のキャッシュ・インとなりました。これは、売上債権の増加やたな卸資産の増加等のキャッシュ・アウトの発生以上に、税金等調整前当期純利益等のキャッシュ・インが発生したことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得等により51億1千3百万円のキャッシュ・アウトとなりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、新株予約権付社債の発行や自己株式の売却等により33億5千2百万円のキャッシュ・インとなりました。
これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度に比べて59億7千6百万円増加の124億7千3百万円となりました。