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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100656E

有価証券報告書抜粋 シーシーエス株式会社 研究開発活動 (2015年7月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは「光を科学し、社会に貢献する」という基本理念を持ち、光の新たな可能性を拓き、他の追随を許さないとの方針から積極的に研究開発に努めてまいりました。
当社グループにおける研究開発活動は、主として当社技術・研究開発部門が担当しています。技術・研究開発部門は、照明の製品開発を行う照明技術・商品開発部、電源及び制御装置の製品開発を行う制御技術・商品開発部、研究開発を行う光技術研究所にて構成されており、それぞれが密接に協力しながら研究開発を進めております。
また、中国のミドルエンド市場に対しては、中国の現地メーカーとの合弁会社である東莞鋭視光電科技有限公司の研究開発部門が、当社技術・研究開発部門と連携し、製品開発を担当しております。
技術・研究開発スタッフはグループ全体で2015年7月末現在52名にのぼり、これは全社員の約23%に相当いたします。
当連結会計年度における研究開発費並びに研究成果は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は486百万円となっております。

(1)MV(マシンビジョン)事業
マシンビジョン用照明におきましては、ファクトリーオートメーションの進歩や検査用カメラの多様化に対応すべく、独自の光学技術、制御技術、評価・解析技術などを駆使し、さまざまな検査対象や検査用カメラに最適のライティングソリューションを提供できるよう製品開発を進めております。

① LNSDシリーズ
近年、検査スピードの高速化、蛍光灯からLED照明への移行、手軽なラインセンサによる画像処理検査の導入といったご要望から、明るくコンパクトで軽量な照明が求められております。それらのご要望にお応えするためにLNSDシリーズを商品化し、従来品同等の均一性を保ちながら放射輝度を2倍にするとともに、大幅なコンパクト化と従来比60%カットの軽量化を実現しております。

② LDLBシリーズ
海外、特に欧米の画像処理検査市場では、自動車の組立検査や包装パッケージの印字検査等、大型の検査対象に離れた場所から広範囲に明るい光を照射できる照明が求められております。「LDLBシリーズ」はその用途のために商品化されました。コントローラを照明筐体に内蔵することで、工場での設置を容易にしております。
さらに、製造ラインの洗浄が不可欠な現場や粉塵の多い製造ラインなど、過酷な環境下でも安心してお使いいただくことができるようにIP67に準拠した防水仕様タイプもラインアップに加えました。

③ LNDGシリーズ
これまで、フィルム、紙、ガラス、金属等の画像処理検査において、搬送方向のスジやキズの検出はきわめて困難でした。これらの欠陥を検出したいというお客様のご要望にお応えすべく、斜光照明「LNISシリーズ」を21期に商品化し、フィルムやガラスなど表面に光沢がある検査対象物における搬送方向の欠陥の検出を可能にしております。
「LNDGシリーズ」は斜光照明の第2弾として、紙や不織布などの光を拡散する性質の検査対象物における搬送方向のシワや凹凸などの欠陥の検出を可能にしております。
④ LDL2のリニューアル
今回のリニューアルでは、LEDの高出力化により、白、青、赤の各色それぞれで従来品の2倍以上の放射輝度を実現しました。本製品は従来品をお使いいただいているお客様の製造ラインでスムーズな置換えができるよう、筐体形状や取付穴の位置などは従来品通りとしております。

(2)新規事業
① デバイスビジネス
当社は業界で最高水準の平均演色評価数Ra98を誇る白色LEDデバイスを開発し、社内で開発する照明に提供するとともに、「自然光LED」として特定分野に販売してまいりました。医療分野では、高演色性が好評で、さまざまな用途に向けて大学、研究機関や医療機器メーカーと最適なLED光源の研究開発を進めております。また、自然光LEDで培った光スペクトルを制御する技術を応用してブロードで均一なスペクトルのLEDデバイスも商品化しており、分析器などでの採用事例が増えております。これらの分野で要求されるさらなる高出力化や高効率化のための研究開発を加速させていくとともに、デバイスビジネス拡大のためにLEDデバイスを提供できる分野を増やすべく、新たな機能を実現する研究開発にも取り組んでまいります。

② 美術館・博物館ビジネス
自社開発の「自然光LED」を搭載した美術館・博物館用LED照明は、75を超える多くの美術館・博物館・寺院などで導入実績があります。色の再現性を示す平均演色評価数はLED照明業界で最高水準であり、展示品本来の色の忠実な再現を可能にして、ご好評をいただいております。これまでも、高演色性だけではなく、明るさや均一性の追求、機器の高機能化や小型化に取り組んでまいりましたが、さらに大学や研究機関との共同研究により展示物の鑑賞に最適な光の研究にも取り組んでおります。これらの研究成果をもとに、今後はさらに優れた機能・性能の製品開発を進めてまいります。

③ メディカルビジネス
メディカルビジネスでは特殊なLED照明が必要とされますが、当社はMV用照明技術を応用して医療用LED照明を商品化し、提供してまいりました。研究者や医師の皆様から高い評価をいただいています。医療の進歩には著しいものがあり、さらなる高性能・高機能医療用照明に関する研究開発に取り組んでまいります。

④ アグリバイオビジネス
LED照明による植物の成長・育成に関する長年の研究により、照明の発光周期や分光分布が大きな影響を及ぼすことなど多くの成果を残してきました。これらの成果を基に、大学や研究機関と共同で、光、気温・水温、肥料等のさまざまな環境パラメータについて、LED照明の効果を高めるための研究を続けております。

⑤ UVビジネス
UV照射器では、環境負荷低減や省電力化等の社会要請を追い風に、従来の水銀ランプからLED光源への移行が始まっております。そこで、今まで培ってきたMV用照明開発の技術を活用し、樹脂、接着剤、感光材、印刷インク等の硬化のための水冷型LED-UV照射器を22期に商品化しております。当社のLEDデバイス、照明、電源等の技術を総合的に活用し、高出力化、短波長化、空冷化等のご要求に応えるための研究開発を加速させ、UVビジネスを拡大してまいります。


事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02091] S100656E)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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