センコーグループホールディングス株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2016年3月期)

(1)財政状態に関する分析
①資産の状況
当連結会計年度における総資産は、2,694億61百万円となり、前連結会計年度に比べ158億48百万円(△5.6%)減少いたしました。
流動資産は、933億80百万円となり、前連結会計年度に比べ48億67百万円(△5.0%)減少いたしました。これは、受取手形及び営業未収入金が15億5百万円、商品及び製品が4億87百万円増加したものの、現金及び預金が72億7百万円減少したこと等によるものであります。
固定資産は、1,759億71百万円となり、前連結会計年度に比べ110億89百万円(△5.9%)減少いたしました。これは、投資その他の資産が17億59百万円増加したものの、私募リートに保有する物流センター4物件を譲渡したこと等により有形固定資産が130億87百万円(△8.7%)減少したこと等によるものであります。
②負債の状況
当連結会計年度における負債合計は、1,694億51百万円となり、前連結会計年度に比べ231億14百万円(△12.0%)減少いたしました。
流動負債は、856億47百万円となり、前連結会計年度に比べ69億6百万円(△7.5%)減少いたしました。これは、1年内償還予定の社債が49億80百万円増加したものの、短期借入金が108億47百万円減少したこと等によるものであります。
固定負債は、838億4百万円となり、前連結会計年度に比べ162億7百万円(△16.2%)減少いたしました。これは、社債が50億円、転換社債型新株予約権付社債が18億31百万円、長期借入金が60億27百万円、退職給付に係る負債が
17億60百万円減少したこと等によるものであります。

③純資産の状況
当連結会計年度における純資産は、1,000億9百万円となり、前連結会計年度に比べ72億65百万円(7.8%)増加いたしました。これは、転換社債型新株予約権付社債の株式への転換により資本金が9億13百万円、資本剰余金が
9億23百万円増加したことに加え、利益剰余金が61億68百万円、非支配株主持分が5億4百万円増加したものの、退職給付に係る調整累計額が9億80百万円減少したこと等によるものであります。自己資本比率は前連結会計年度に比べ4.2%上昇し、32.6%となりました。

④キャッシュ・フローの状況
当社グループは、営業活動によるキャッシュ・フローを重視し、当連結会計年度においても161億49百万円の資金を得ることができました。なお、詳細につきましては、「第2 事業の状況 1.業績等の概要(2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

(2)経営成績の分析
物流事業においては流通ロジスティクス事業で株式会社ランテックを子会社にした効果や、大手ドラッグストアをはじめとする新たな物流業務受託などがあり増収となりました。住宅物流事業およびケミカル物流事業では積極的な拡販を行ったものの、既存物量の減少があり事業収入は横ばいとなりました。商事・貿易事業においては、前期に消費増税で落ち込んだ販売量が回復したことや、新規顧客の開拓、新たな商材の開発・販売を行ったことなどにより増収となり、セグメント合計で前連結会計年度に比べ355億52百万円(8.9%)の増収となりました。
利益面におきましては、物流事業における外注費や商事・貿易事業における仕入れ価格の上昇などがありましたが、増収効果、燃料単価の低下や料金改定を進めたことなどによる増益効果もあり、経常利益は39億43百万円
(29.8%)の増益となりました。