ゼニス羽田ホールディングス株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和策の継続により、企業収益や所得・雇用環境は改善傾向にある一方で、株価・為替・原油価格の変動や、中国をはじめとする新興国経済の減速が懸念されるなど、景気の先行きは依然不透明な状況となっております。
このような状況下、当連結会計年度における連結売上高は15,274百万円と前年同期と比べ2,382百万円(13.5%)の減収となりました。
当社グループでは、2014年4月の主要事業会社合併以降、統合によって増大した商品群の絞り込み、低採算商品・不採算事業の見直し・整理により利益体質の強化を図って参りましたが、この一連の再構築作業もほぼ終結したと考えております。
利益面につきましては、原価低減・経費縮減に努めましたが、販売数量の減少に伴い、営業利益は1,756百万円と前年同期と比べ950百万円(35.1%)の減益となり、経常利益は1,937百万円と前年同期と比べ849百万円(30.5%)の減益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては1,233百万円で、前年同期は兵庫県加東市の旧兵庫工場売却に伴う特別利益の計上があったことから、前年同期と比べ1,286百万円(51.0%)の減益となっております。

セグメント業績を示すと、次のとおりであります。
① コンクリート等製品事業
当連結会計年度におけるコンクリート等製品事業の売上高は13,152百万円、前年同期と比べ2,323百万円(15.0%)の減収となりました。営業利益は2,103百万円、前年同期と比べ990百万円(32.0%)の減益となりました。
② セラミック事業
セラミック事業の売上高は883百万円、前年同期と比べ36百万円(4.0%)の減収となり、営業損失29百万円(前年同期は営業利益18百万円)となりました。
③ 工事事業
工事事業の売上高は732百万円、前年同期と比べ81百万円(10.1%)の減収となりました。営業利益は147百万円、前年同期と比べ14百万円(9.2%)の減益となりました。
④ その他事業
賃貸事業の収入増加などにより、その他事業全体で、売上高は505百万円、前年同期と比べ59百万円(13.3%)の増収となりました。営業利益は176百万円と前年同期と比べ88百万円(100.3%)の増益となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前年同期に比べ788百万円増加し、4,362百万円となりました。
当連結会計年度に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、2,245百万円(前年同期比951百万円減)の資金収入となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,747百万円の計上及び減価償却費及び売上債権等の変動によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、284百万円(前年同期比549百万円減)の資金支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出260百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、1,172百万円(前年同期比2,254百万円増)の資金支出となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出1,017百万円及び自己株式取得による支出573百万円等によるものです。