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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100520Q

有価証券報告書抜粋 タキロンシーアイ株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当連結会計期間において当社グループの研究開発活動は、基礎研究部門、商品企画部門、技術開発部門、設備技術部門、工場技術部門のそれぞれ独自の活動に加え、次世代戦略として、ビジネスユニット活動により、新事業の芽を次の成長エンジンに育てることを重点として取り組み、次の収益の柱となる新事業育成を加速するべく推進しております。
さらに、商品企画部門、技術開発部門と工場技術部門、事業部及び営業最前線とが密接に連携したプロジェクト活動や、グループ会社との協業により、顧客ニーズに応える魅力ある商品づくりを推進しており、全社環境保全活動に基づく環境影響に配慮した技術開発・商品開発にも取り組んでおります。これらの取り組みを通してコア技術の拡大や商品開発力の強化を図り、快適な生活空間の提案、社会基盤強化への貢献、産業基盤の企業活動への貢献をしております。
一方、これらの研究開発活動を支える信頼性の高い性能評価・分析評価機能の充実も継続して図っております。

住環境事業
住設資材では、雨水関連の商品開発に注力しました。埋設型の雨水貯留浸透槽では施工性と経済性に優れた新タイプの市場投入により売上拡大につながりました。また、雨水利用促進法への対応商品として既設の雨水配管を利用した貯留システムの開発が完了し戸建住宅への展開をはかっています。さらにトイレへの雨水利用システムの構築もでき郊外店舗等を対象に市場浸透に注力しております。
採光建材では、特殊複層PC板の採光性と断熱性の省エネ効果がより活かせるよう設計提案型のソリューションビジネスを積極的に展開しております。カーポート用途のポリカーボネート板は、高透明な熱線吸収、防汚性の付与技術に注力しております。
大型樹脂パイプのハウエル管は、外圧管用途として耐圧、軽量、耐震性が評価され採用が拡大しています。より信頼性を高めるため、現場にて継手部を電熱線で溶融し溶着する技術、パイプを直接溶着する技術の適用拡大を実施しています。内圧管用途向けも採用事例が拡大してきており、各種規格の認定取得を目指しています。管更生分野では、大口径に対応できる新工法の開発が完了し公的機関の審査証明を受診しております。

床事業
「マンション市場」において、従来の防滑性能はそのままに、グレードアップした新規デザインと表層のメンテナンス性を向上させた防滑性ビニル床シート「タキストロンRA」を開発いたしました。さらに、「屋内プールサイド用」として、抗菌・防カビ性能に加え、高級感のあるタイル調デザインが特長の防滑性ビニル床シート「タキストロンST」も開発いたしました。

高機能材事業
ポリカーボネートプレートは、スマートフォンなどの面板材料用に耐衝撃性を向上した表面硬度の高いPC/PMMA複層板の採用が拡大しました。今後も更なる機能性の向上に注力して参ります。
塩ビプレートは、レーザ光シールドプレート「タキシャロン®」のYAGレーザ(波長:1064nm)、YAG2倍波(波長:532nm)、UVレーザ(波長200~520nm)用に帯電防止機能を付与した制電タイプを発売しました。レーザ加工装置のカバーとしてご好評頂いております。
PETプレートは、環境に優しいPET樹脂プレート「ペテック®」に加え、新たに植物由来原料を30%使用したバイオPET樹脂を用いたプレート「ペテック®バイオ」を開発しました。低炭素化社会に貢献する素材としてディスプレイ、什器等への展開を進めて参ります。
切削加工用エンジニアリングプラスチック材料として新たに「ポリアセタール板(POM)TSグレード」をタキロンポリマー株式会社にて開発しました。既にご好評頂いております切削用PPプレートと同様に低歪みで加工し易い品質を兼ね備え、且つFDA等各種規格へ対応する材料として展開して参ります。
熱伝導ゲルシートは経済性、ノンガス性、高強度を特徴がありLED照明器具向けに採用が進んできました。さらに、耐熱性を高めたグレードの開発も進みましたので電子機器、自動車分野の熱対策材料として販売強化を進めます。導電性ゲルは、従来の低周波治療器向けに加え筋肉強化器具向けのパッドとして採用されました。

メディカル事業
骨との結合能と伝導能をもつ生体活性・吸収性骨接合材の開発で培った技術を活かし、市場での評価が高いスポーツ整形向け(靭帯固定用)デバイス、プラスチックの特徴を活かしやすいメッシュ状デバイスの用途等の開発に注力しております。
特に従来の手技では治療困難であった複雑な骨折、高齢者の特定の疾患の治療等では専門医と共同で最適な形状を有するデバイスの開発や手術方法の開発を積極的に進めております。
骨伝導能・誘導能をもつ医療工学用の独自形態の足場材料(Scaffold)を整形、脊椎、脳外科および口腔外科分野に臨床応用するための開発を行い、実用化のための準備を進めています。
加えて、新規バイオマテリアルの開発にも積極的に取り組んでおります。



全社共通
低炭素社会の実現に有効な技術の確立を進めると共に、グループ会社を含めた全社商品開発戦略に基づく基盤技術の深耕・拡大、及び商品開発に必要とされる先端技術開発に取り組んでおり、高度な配合設計技術、設備設計技術、成形加工技術を活用して、独自性・優位性のある素材の開発、表面機能化技術の開発、形状(意匠)設計技術の開発、新規加工プロセスの構築などに注力しております。
これら研究開発のレベルアップ、スピードアップのために外部研究機関との連携を積極的・精力的に推進し、大学及び公的研究機関との共同研究などを通して、高度な分析技術、基盤技術を蓄積してきております。
なお、当連結会計年度に支出した研究開発費は基礎研究に係るもので、総額766百万円(消費税等を除く)であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00823] S100520Q)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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