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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10077YB

有価証券報告書抜粋 ダンロップスポーツ株式会社 研究開発活動 (2015年12月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)研究開発活動の方針
当社グループでは、研究開発活動の基本方針として「市場ニーズを先取りした、常にユーザーに信頼いただける製品を実現するための新技術の創出」に重点を置いております。そのために、
・ゴルフ・テニスのプレーそのものに関する研究
・プレーにおいて用具に求められる役割・性能に関する研究
・用具が性能を発揮するメカニズムに関する研究
・プレーヤーの技量・体力やスポーツに求める目的の違いに合わせた機能開発に関する研究
等、多面的な角度から研究開発活動を行っております。
なお、当社グループの研究開発活動は、スポーツ用品事業においてのみ行っており、サービス・ゴルフ場運営事業及びウェルネス事業では行っておりません。
当連結会計年度の研究開発費の総額は1,602百万円であります。

(2)研究開発活動の体制
当社グループの研究開発体制は、当社並びにクリーブランド社に研究開発部門を設置しており、最新のコンピューターシミュレーション技術等を用いて新技術・新製品の開発並びに評価、試験に取り組んでおります。

(3)研究開発活動の特徴及び成果
当社独自のデジタルシミュレーション技術(※1)である「デジタルインパクトテクノロジー」は、ゴルフスイングにおけるインパクトの瞬間を1億分の1秒ごとに細分して分析することを可能にした高精度のシミュレーション技術である「デジタルインパクト」から、さらに対象をインパクトの前後にまで拡大し、人間の感性・フィーリングといった領域まで踏み込んだ「デジタルインパクトⅡ」へと発展させております。これらは、スイング、シャフト、空力、弾道シミュレーションといったテクニカルなプラットフォームに加え、人体の負荷・疲労、打球感、サウンドシミュレーションといったヒューマンプラットフォームへとその解析領域を拡げることを可能としており、ゴルフボールやゴルフクラブ等の製品開発に大きな成果をあげております。
また、材料面に関しても、高度な材料開発技術の使用や積極的な新素材の採用などにより、新製品の一層の機能性向上に寄与させております。これらの製品開発活動により具現化された新製品の主な品目別の特徴及び成果は以下のとおりであります。
ゴルフクラブでは、「ゼクシオ」ブランドにおいて、「ゼクシオ ナイン」を開発し製品化しました。「ゼクシオ ナイン」ドライバーは、ヘッド重量を重くすることで、ヘッドを加速させ大きな飛距離が得られる軌道を実現しております。フェースには、新開発「ウイングカップフェース」を採用し、トウ・ヒールの折り曲げ幅を大きくする一方、フェース中央の厚肉部を小さくし周辺への移行部を広げることでスイートエリアが拡大しております。これにより、オフセンターショットでも高い反発性能を得ることができ、飛距離ロスが大幅に減少します。また、バッジ一体型ウエイトをソールのより深い位置に配置しサイド部分を厚肉にすることで、従来モデルよりも一層の深・低重心化を実現、高打ち出し、かつ低スピンの弾道でやさしく飛ばせるゴルフクラブとなっております。
シャフトでは、航空宇宙用途向けの先端素材を採用した「MP900シャフト」を新開発しました。シャフトの各部で性能を引き出す「部分最適構造」にすることで更なる軽量・手元重心化を可能にし、ヘッドの加速感と爽快な振り抜き感を実現しております。
「ゼクシオ ナイン」アイアンでは、5ピース構造とチタンフェースの拡大により、ゼクシオ史上最低重心と最大のスイートエリアとなることで飛びと方向安定性の両立を可能にしております。ソール全体のダングステンニッケルウエイトのさらに内側トウとヒール側に高比重重量物を配置したことで低重心化を実現、ボールを楽に上げることが可能となっております。また、チタンフェースをソール方向に拡大することで、フェース下部の反発性能が向上、オフセンターショット時の飛距離ロスが大幅に軽減されるゴルフクラブとなっております。
「スリクソン」ブランドにおいては、「スリクソン Z シリーズ」を開発し製品化しました。「スリクソン Z シリーズ」ドライバーは、プロ・上級者向けに開発した「デュアルスピードテクノロジー」により、理想の飛びと弾道を実現したゴルフクラブとなっております。「ヘッドスピードアップ」テクノロジーでは、シャフト手元重心化によりクラブ慣性モーメント(※2)を減少させ、振りやすくなることでヘッドスピードがアップします。また低トルク化により方向安定性が向上し、気持ちよく振り抜けます。「ボールスピードアップテクノロジー」では、ヘッド重量を従来モデルよりも重くしたことで運動エネルギーが増大し、45インチ設定によるミート率上昇と合わせ、ボールスピートがアップしております。
「スリクソン Z シリーズ」アイアンでは、先進の溝形状に加え、フェースには角度を変えて2度ミーリング加工を施すダブルレーザーミーリングを採用しております。これにより雨天時やラフからのショットでもスピン量が安定するため、どこからでも安心してピンを狙うことが可能となっております。
「クリーブランドゴルフ」ブランドにおいては、「RTX F FORGED ウエッジ」シリーズを開発し製品化しました。「RTX F FORGED ウエッジ」シリーズは、“Forgiveness(寛容)”をコンセプトに開発されたウエッジで、アベレージゴルファーのショートゲームをサポートする設計となっています。安定感に優れるやさしいワイドソールは、バンス効果によりヘッドが砂や芝にもぐり過ぎずに打点位置を安定させ、また、適度なグースネックはボールを包み込むようにアドレスを可能とし、構えやすく安心感をもたらします。ヘッド形状はやさしさを重視したワイドソール設計でありながら、洗練されたシャープなデザインに仕上げており、軟鉄鍛造ならではのやわらかい打感も特長となっております。
ゴルフボールでは、「ゼクシオ」ブランドにおいて、「ゼクシオ UX-AERO」を開発し製品化しました。「ゼクシオ UX-AERO」は、大きな飛距離性能に、ウレタンカバーならではのソフトで心地よいフィーリングと優れたアプローチスピン性能をプラスしたゴルフボールとなっています。新開発の高反発大径スーパーソフトE.G.G.(※3)コアは、コアの製造過程において分子結合をコントロールし、コア中心部の内柔化とコアの大径化(従来品対比+0.6mm)に成功しました。これにより従来品に比べボールスピードを維持しながら、「高打ち出し・低スピン」と「ボールスピードアップ」を可能にし、飛距離アップを実現しています。さらに「シームレス高弾道 324 スピードエアロディンプル」を採用することで、遠くまで伸びる弾道を実現しております。非円形のディンプルの面積均一度を高めたことで、飛行中の空気抵抗を低減、鋭く飛び出し、落ち際まで高いボールスピードを維持しながら、より遠くまで伸びる弾道を実現します。そして、打ち出し時の低スピンと空気抵抗を低減させるディンプルの相乗効果で曲がりを抑え飛距離ロスも軽減することで、まっすぐ飛び、高い直進性を発揮します。
テニスラケットでは、「スリクソン」ブランドにおいて、「スリクソン REVO CV」シリーズを開発し製品化しました。「スリクソン REVO CV」シリーズは、従来モデル(スリクソン「REVO V」シリーズ)の喰い付き感と振りぬきの良さを継承しながら、「REVO CX」シリーズと「REVO CZ」シリーズで優れたパワーアップ効果が実証されている「ソニックコア・テクノロジー」を新たに採用しました。各モデルの特性が出るように2種類の高反発素材「ソニックコア」を最適に組み合わせフェース部フレーム内に装着することで、さらなるパワーアップと、ボールをコート内におさめるためのスピンコントロールを実現、現代のスピードテニスに対応するパワーラケットとなっております。

※1 デジタルシミュレーション技術:スーパーコンピューターを駆使し、ボールとゴルフクラブやテニスラケット等との衝突の瞬間の構造的な変化を解析し、設計に応用する技術。解析レベルの高精度化に加え、開発期間の短縮化を実現している。

※2 慣性モーメント:運動する物体がそのままの状態であり続けようとする力の量を示すもの。

※3 E.G.G.:Energetic Gradient Growthの略で、内側になるほど柔らかくなるコアのこと。


事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02487] S10077YB)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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