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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1009XL0

有価証券報告書抜粋 ダンロップスポーツ株式会社 研究開発活動 (2016年12月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)研究開発活動の方針
当社グループでは、研究開発活動の基本方針として「市場ニーズを先取りした、常にユーザーに信頼いただける製品を実現するための新技術の創出」に重点を置いております。そのために、
・ゴルフ・テニスのプレーそのものに関する研究
・プレーにおいて用具に求められる役割・性能に関する研究
・用具が性能を発揮するメカニズムに関する研究
・プレーヤーの技量・体力やスポーツに求める目的の違いに合わせた機能開発に関する研究
等、多面的な角度から研究開発活動を行っております。
なお、当社グループの研究開発活動は、スポーツ用品事業においてのみ行っており、サービス・ゴルフ場運営事業及びウェルネス事業では行っておりません。
当連結会計年度の研究開発費の総額は1,449百万円であります。

(2)研究開発活動の体制
当社グループの研究開発体制は、当社並びにRoger Cleveland Golf Company,Inc.に研究開発部門を設置しており、最新のコンピューターシミュレーション技術等を用いて新技術・新製品の開発並びに評価、試験に取り組んでおります。

(3)研究開発活動の特徴及び成果
当社独自のデジタルシミュレーション技術(※1)である「デジタルインパクトテクノロジー」は、ゴルフスイングにおけるインパクトの瞬間を1億分の1秒ごとに細分して分析することを可能にした高精度のシミュレーション技術である「デジタルインパクト」から、さらに対象をインパクトの前後にまで拡大し、人間の感性・フィーリングといった領域まで踏み込んだ「デジタルインパクトⅡ」へと発展させております。これらは、スイング、シャフト、空力、弾道シミュレーションといったテクニカルなプラットフォームに加え、人体の負荷・疲労、打球感、サウンドシミュレーションといったヒューマンプラットフォームへとその解析領域を拡げることを可能としており、ゴルフボールやゴルフクラブ等の製品開発に大きな成果をあげております。
また、材料面に関しても、高度な材料開発技術の使用や積極的な新素材の採用などにより、新製品の一層の機能性向上に寄与させております。これらの製品開発活動により具現化された新製品の主な品目別の特徴及び成果は以下のとおりであります。
ゴルフクラブでは、「ゼクシオ」ブランドにおいて、NEW「ゼクシオ プライム」を開発し製品化しました。NEW「ゼクシオ プライム」は、シャフトとグリップの軽量化により、長尺化にしながらも振りやすさを維持することで、ヘッドスピードの向上を実現しました。シャフトには「ストレッチフィル」素材を採用することで、先端部と手元部の「しなり」と「強度」を両立させ、振りやすく、つかまりやすいシャフトを開発しました。これにより、従来モデルよりも、やさしく楽に遠くまで飛ばせるゴルフクラブとなっております。
NEW「ゼクシオ プライム」ドライバーでは、ヘッドに新肉厚設計の「ウイングカップフェース」と反発性能が向上する新開発の「ソール溝構造」により、トウ・ヒール部の反発性能アップを実現しました。また、軽量薄肉化した「ライトウエイトクラウン」を採用することで低・深重心化を実現しました。これにより、やさしく楽に飛ばせるゴルフクラブとなっております。
NEW「ゼクシオ プライム」アイアンでは、ソール内部の高比重ウエイトによるさらなる低・深重心化やシャフトの軽量化と手元側を柔らかくすることで反発エリアの拡大とヘッドスピードアップを実現しました。また、チタンフェースをソール方向に拡大することでフェース面下部の反発性能が向上し、オフセンターショット時の飛距離ロスが軽減されるゴルフクラブとなっております。
「スリクソン」ブランドにおいては、NEW「スリクソン Zシリーズ」を開発し製品化しました。NEW「スリクソン Zシリーズ」は、世界で活躍する当社契約選手から高い評価を受け、上級者や競技志向のゴルファーから大きな信頼を得ています。
NEW「スリクソン Zシリーズ」ドライバーは、新技術である「パワーウェーブソール」、「ストレッチフレックス・カップフェース」と「ライトウエイトクラウン」により、飛距離の向上と思い切り振りぬいても上下左右に球がバラつかない安定した弾道を実現したゴルフクラブとなっております。「パワーウェーブソール」テクノロジーでは、ソールに複数の段差をつけた波型にすることでフェース下部でも大きなたわみを生み出せるようになり、フェース下打点での反発性能が向上し、その結果フェース全体での飛距離向上を実現しました。新肉厚設計「ストレッチフレックス・カップフェース」と「ライトウエイトクラウン」テクノロジーにより、フェース全体の反発エリア拡大やヘッドの慣性モーメント(※2)拡大を可能にすることで、オフセンター打点での飛距離ロス低減や方向性安定の向上を実現しました。
NEW「スリクソン Zシリーズ」アイアンでは、前モデルで好評をいただいていたV字型のソール「Tour V.T.ソール」に、プロの意見やスリクソンユーザーのスイング軌道を参考に改良を加えた「新 Tour V.T.ソール」により、どのようなライにも対応できる思い切り振りぬけるアイアンとして進化しました。フェースの拡大や前モデルでも評価の高かった「ダブルレーザーミーリング製法」に加えて、溝断面積を前モデル比5%拡大することにより、ミスヒットにも強く思い切りピンを狙える操作性と雨天時やラフからのショット時でもさらに安定したスピン性能を発揮するアイアンとなっております。
「クリーブランドゴルフ」ブランドにおいては、「RTX-3」ウエッジを開発し製品化しました。「RTX-3」ウエッジは、“GET CLOSER to the Hole(ピンのより近くへ)”をコンセプトに開発されたウエッジであります。その特徴は、重心位置をフェースセンターに近付けることで飛距離性能やスピン性能、打感を向上させた「フィール・バランシング・テクノロジー」、抜けの良さとキレの良いショットを生み出す「NEW V ソール」、あらゆるショットでスピン量を最適化する「第3世代のローテックスフェース」の3つであり、これらのイノベーションにより商品コンセプトを実現する進化を遂げたウエッジとなっております。
ゴルフボールでは、「スリクソン」ブランドにおいて、NEW「スリクソン Z-STARシリーズ」を開発し製品化しました。NEW「スリクソン Z-STARシリーズ」は、飛距離性能とスピンコントロール性能をさらに進化させております。2種類ある「Z-STAR」、「Z-STAR XV」それぞれ専用に開発された新構造E.G.G.コア(※3)によりドライバーショットでの最適な打ち出し条件を可能にしました。さらに「強弾道 338 スピードディンプル」を採用することで、ボールスピードを高次元に維持し、さらに伸びる弾道で飛距離アップを実現しています。また、「高耐久0.5mm極薄スーパーソフトウレタンカバー」と13%ソフト化した「NEW Spin Skin コーティング」により、さまざまな条件で優れたスピン性能を発揮し、ウエッジショットでの傷つきにも強いゴルフボールとなっております。
テニスラケットでは、「スリクソン」ブランドにおいて、「スリクソン REVO CX(レヴォ シーエックス)」シリーズを開発し製品化しました。「スリクソン REVO CX」シリーズは、3種類の断面形状を組み合わせた新形状フレーム「ピーク・シフター・フレーム」と強靭なカーボン繊維「ハイレスポンスカーボン」を採用し、「高打ち出し」・「高スピン」・「高初速」を実現し、弾道の頂点を相手側にシフトすることが可能になりました。これにより、プレーヤーがラケット性能に求める「相手をより後方に追い込み攻撃エリアを拡大すること」・「ネットミスを少なくすること」・「さらなるパワーを発揮すること」の3つを満たし、プレーパフォーマンスを総合的に向上するラケットとなっております。

※1 デジタルシミュレーション技術:スーパーコンピューターを駆使し、ボールとゴルフクラブやテニスラケット等との衝突の瞬間の構造的な変化を解析し、設計に応用する技術。解析レベルの高精度化に加え、開発期間の短縮化を実現している。

※2 慣性モーメント:運動する物体がそのままの状態であり続けようとする力の量を示すもの。

※3 E.G.G.:Energetic Gradient Growthの略で、内側になるほど柔らかくなるコアのこと。


事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02487] S1009XL0)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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