トルク株式会社 業績等の概要 (2015年10月期)

(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、政府主導の経済政策や日銀の金融政策により、企業の収益や雇用環境に改善の兆しが見られるなど、緩やかな回復基調が続きました。しかしながら、円安の定着による原材料価格の高止まりや中国経済の景気減速による影響もあり、景気回復については不透明な状況が続いています。
当社グループが主に関連いたします建設業界におきましても、資材の価格高騰や人手不足による着工や施工の遅れが依然として目立ちました。また、民間設備投資においても景気の停滞感から積極的な動きが控えられている状況が続いています。

部門別売上高の状況および概況は次のとおりであります。

① 鋲螺部門
鋲螺部門におきましては、顧客ニーズに幅広く対応できるよう取扱品種を増加しましたが、全国的な大型物件の着工・施工の遅延等により、当部門の売上高は17,682百万円となりました。
② コンクリート製品関連金物部門
コンクリート製品関連金物部門におきましては、営業人員の建築関係の専門知識向上に努め、建築分野での営業活動を強化しましたが、土木工事の減少や人手不足による工事停滞等により、当部門の売上高は2,217百万円となりました。
工具販売におきましては中正機械株式会社を中心に、組織的な営業手法の導入とそれに伴う人材教育により売上拡大に努めました。

以上のことから、当社グループの当連結会計年度の売上高は19,899百万円で前期比842百万円、4.1%の減少となりました。損益面では、営業利益が399百万円となり、前期比120百万円、23.2%の減少となりました。経常利益は670百万円となり、前期比104百万円、13.4%の減少となりました。当期純利益は499百万円で、前期比99百万円、25.0%の増加となりました。




(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、税金等調整前当期純利益739百万円を計上し、売上債権の減少221百万円、有形固定資産の売却による収入175百万円に対し、たな卸資産の増加額733百万円、仕入債務の減少額75百万円、法人税等の支払額217百万円、短期借入金の純減額105百万円、配当金の支払額167百万円があり、前連結会計年度末と比べ250百万円減少し、1,335百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローとそれらの増減要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、121百万円(前連結会計年度は551百万円の資金の獲得)となりました。前連結会計年度と比べ672百万円減少しております。主な要因は、税金等調整前当期純利益739百万円、減価償却費99百万円、売上債権の減少額221百万円に対し、たな卸資産額の増加額733百万円、仕入債務の減少額75百万円、法人税等の支払額217百万円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、140百万円(前連結会計年度は40百万円の資金の使用)となりました。前連結会計年度と比べ181百万円増加しております。主な要因は、有形固定資産の売却による収入175百万円、有形固定資産の取得による支出26百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、278百万円(前連結会計年度は220百万円の資金の使用)となりました。前連結会計年度と比べ58百万円減少しております。主な要因は、短期借入金の純減額105百万円、配当金の支払額167百万円によるものであります。