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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007NPC

有価証券報告書抜粋 ニッコー株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績等の概要

当連結会計年度は、2014年3月期を初年度とする中期経営計画の最終年度です。
中期経営計画に掲げた各施策を取り組む中で、当連結会計年度の売上高は、陶磁器事業の大幅な減収、住設環境機器事業の低迷などが影響し、前連結会計年度比12.5%減の136億43百万円となりました。
営業損失は、機能性セラミック商品事業における増益の一方で、住設環境機器事業における小幅な減益、陶磁器事業における大幅な減益が影響し、4億7百万円(前連結会計年度は2億円の営業損失)となりました。
なお、下期(2015年10月~2016年3月)の営業損益は、大きく改善しました。
また、第4四半期連結会計期間(2016年1月~3月)の営業損益については、黒字化を果たしています。
これは、生産工程の改善、クレーム費の圧縮、業務効率化による時間外労働の削減、出張手当の減額など、全社的な生産性改革、経費削減対策を着実に実行したことによるものです。
経常損失は、為替差損が発生したことのほか、受取賃貸料や支払利息などの経常的な収支の計上により、3億83百万円(前連結会計年度は61百万円の経常損失)となりました。
親会社株主に帰属する当期純損失は、希望退職者募集の実施に伴う事業構造改善費用など一時的な特別損失の計上により、5億54百万円(前連結会計年度は2億18百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
なお、希望退職者の募集は、陶磁器事業における収益構造の再構築、事業規模に応じた管理部門体制の再構築を図るため、2015年12月に130名程度の募集を行い、112名の応募がありました。当期における費用削減効果は、第4四半期連結会計期間(2016年1月~3月)における限定的なものにとどまりました。その一方で、来期以降の通期業績に与える影響額は、売上原価が年間約2億32百万円、販売費及び一般管理費が年間約2億20百万円削減されると見込んでいます。
セグメント別の業績概要は、次のとおりです(セグメント利益の大きい順に記載しています)。

〔機能性セラミック商品事業〕
売上高は、前連結会計年度比3.8%減の23億58百万円となりました。
『セラフィーユ®』(積層基板)は、車載センサー用途商品が好調に推移した一方で、一部商品において品位確認のため一時的に出荷を見合わせたことが影響し、前連結会計年度比12.8%減となりました。
なお、当該商品の出荷見合わせはすでに解消し、以後、堅調に推移しています。
アルミナ基板は、車載用途商品が減産傾向にあった影響などにより、前連結会計年度比12.8%減となりました。
新商品『エフセラワン®』(高強度アルミナ基板)は、前連結会計年度の本格的な量産開始以後、好調に推移しています。
プリンター基板は、得意先企業における好調な販売推移を受けて、大幅な増産体制を構築したことなどにより、前連結会計年度比12.4%増と大きく伸長しました。
『シャイングレーズ®』(グレーズ基板)は、生産工程の改善を積極的に推し進める中、得意先企業からの受注が増えたことなどにより、前連結会計年度比7.7%増となりました。
『ビブレックス®』(超音波モーター)、『セラカップボード®』(銅配線基板)、『ビアウエハ®』(ウエハレベル実装用基板)についても、商談の機会が増えて、受注獲得および量産体制の立ち上げに努めています。
損益面では、生産工程の改善による売上原価の低減、売上高に占める新商品比率の上昇に伴う利益率改善などのほか、前第2四半期連結累計期間に発生した異物混入問題(利益圧迫要因)が解消した影響も加わり、前連結会計年度比19.6%増の2億79百万円のセグメント利益となりました。

〔住設環境機器事業〕
売上高は、前連結会計年度比10.5%減の88億48百万円となりました。
小型浄化槽は、新型浄化槽『浄化王NEXT®』の拡販に注力しましたが、需要の減少が競争激化を誘発し、前連結会計年度比8.6%減となりました。
大型浄化槽は、東日本大震災関連の対応が一巡したことで、前連結会計年度比42.6%減となりました。
メンテサービスは、大型保守契約が売上となり、全体として堅調に推移したことにより、前連結会計年度比2.8%増となりました。
『バンクチュール®』(システムバスルーム)は、高齢者福祉施設における商談成約に時間を要したことにより、納品件数が伸び悩み、前連結会計年度比7.6%減となりました。
『ムッシュ®』は、大手不動産会社と継続的な取引を開始したほか、病院・介護施設向けの総合展示会に出展し、新規顧客を獲得しました。『ジョッシュ®』は、2015年4月の発売開始以来、順調に推移し、当初の見込みを上回る数量を販売しました。
損益面では、小型浄化槽の減収および大型浄化槽における震災需要の一巡が利益圧迫要因となった一方で、生産工程の内製化等による製造費用の圧縮などにより、前連結会計年度比8.5%減の2億32百万円のセグメント利益にとどまりました。
※『バンクチュール(BAINCOUTURE)®』とは、システムバスルームの新ブランドです。BAIN=お風呂(仏語)、COUTURE=高級な仕立て(仏語)を合わせた造語であり、「システムバスルームの概念を超えた、様々なバスルームのサイズ、形状、意匠など、お客さまが思い描く理想のお風呂をひとつひとつ丁寧に仕立て上げていく」という想いをブランド名に込めています。

〔陶磁器事業〕
売上高は、前連結会計年度比25.1%減の24億36百万円となりました。
国内販売は、第3四半期連結会計期間以降において堅実に回復し、特にホテル・レストランなどの業務用品は、大型案件の獲得もあったことで大きく伸長しました。しかしながら、前連結会計年度において売上高の約17%を構成していた不採算商品を整理した影響や上期における全体的な不振の影響などにより、前連結会計年度比30.0%減となりました。
なお、当連結会計年度末における受注残高は、前連結会計年度末と比べて、大幅に増加しています。
海外市場は、中東地域を中心とした受注活動に注力し、売上確保に努めましたが、航空会社やリゾート開発会社等の新規大型案件について期ズレが生じていることなどにより、前連結会計年度比16.1%減となりました。
損益面では、国内販売の大幅な減収および生産減少に伴う固定費率の上昇などが利益圧迫要因となり、2億93百万円のセグメント損失(前連結会計年度は3百万円のセグメント利益)となりました。
なお、第4四半期連結会計期間においては、希望退職者募集の実施による経費削減効果が現れた結果、一定の改善が見られました。また、来期以降についても、損益が大きく改善することを見込んでいます。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べて2億95百万円の減少(前連結会計年度は8億13百万円の増加)となり、9億12百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況および主な要因は次のとおりです。

〔営業活動によるキャッシュ・フロー〕
営業活動による資金は、5億25百万円の減少(前連結会計年度は1億63百万円の増加)となりました。
これは、減価償却費3億88百万円、売上債権4億72百万円などの増加要因があった一方で、仕入債務が3億41百万円、退職給付に係る負債2億48百万円などの減少要因のほか、税金等調整前当期純損失5億7百万円を計上したことなどによるものです。
なお、今回の希望退職者募集の実施により、主に退職給付に係る負債が2億48百万円減少し、事業構造改善費用の支払額が1億33百万円発生しています。

〔投資活動によるキャッシュ・フロー〕
投資活動による資金は、1億94百万円の減少(前連結会計年度は1億97百万円の増加)となりました。
これは、主に投資有価証券の売却により51百万円、関係会社の清算により47百万円などの収入があった一方で、有形固定資産の取得により2億70百万円支出したことなどによるものです。

〔財務活動によるキャッシュ・フロー〕
財務活動による資金は、4億24百万円の増加(前連結会計年度は4億49百万円の増加)となりました。
これは、短期借入金が7億75百万円増加した一方で、長期借入金の返済により3億72百万円減少したことなどによるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01135] S1007NPC)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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