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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LNVK (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 ハウス食品グループ本社株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

1.香辛・調味加工食品事業、健康食品事業、海外食品事業
当社グループ(当社および当社の関係会社)は、“「食で健康」クオリティ企業への変革”というテーマを掲げております。国内市場で長年にわたりご愛顧をいただいている各製品ブランド力の維持・強化に努めると共に、成熟した市場の中で「食で健康」という領域にフォーカスし、お客さまの立場に立った新しい価値をご提供し続けることができるよう、研究開発活動を行っております。
当社グループにおきましては、研究開発本部、ハウス食品㈱の開発研究所(千葉県四街道市)、ハウスウェルネスフーズ㈱の開発研究所(千葉県四街道市、兵庫県伊丹市)の3部門が、研究開発活動を担っており、「新たな需要の創造」と「確かな設計」の両立を目指し、変化する社会にあって安心してご使用いただけ、ご満足をいただける食品を創出するために、広範な研究開発を実施しております。

(1)研究開発取組概要
① 製品開発・技術開発分野
製品開発・技術開発分野では、日本の成熟市場では潜在化しやすいお客さまニーズを掘り起こし、「新しい価値」を有した製品づくりに努めるとともに、お客さまの食生活と健康に貢献するべく、「よりおいしく、より簡便に、より健康に」にこだわりを持ち、品質の一層の向上に努め、独自性のある技術に裏打ちされた製品の開発に取り組んでおります。
香辛・調味加工食品事業におきましては、共働き増加による簡便化ニーズや、コロナ禍による家庭内調理の増加に伴うレパートリー拡充ニーズに貢献するべく、カレーやシチューでおなじみのルウ技術を活用した、理想の炒め物が手軽に作れる「ごはんがうまい」シリーズ、独自の特許技術“素材いきいき製法”により、香り・旨みでダントツ感を表現した“驚きの美味しさ”を提供する「凄味」シリーズを拡充いたしました。また新たに、北海道産生乳100%の乳製品にこだわり、魚介素材の味を引き立たせる、“驚きあるクリーミーな美味しさ“を提供する新ブランド「The Creamy」を開発いたしました。
健康食品事業におきましては、健康意識の高い方に向けて、「C1000ビタミンレモン乳酸菌L-137」を開発いたしました。ビタミンC 1000mgと「まもり高める乳酸菌L-137」10mg、ビタミンD 8.5μgを1本で手軽に補給できる清涼飲料水です。乳酸菌L-137 は10mgに100億個入っています。また、ビタミンDは目安量に対し足りないと言われており、テレワーク等の増加で日光にあたる時間が少なくなると心配されている方々等に注目されています。(注 ビタミンDは日光を浴びることによって体内でも作られます)。
グループ全体として環境に優しいモノづくりに取組む中、当連結会計年度では「プロ クオリティ」シリーズを電子レンジ加熱にも対応したパウチへとリニューアルいたしました。調理方法を湯せんから電子レンジに変えることで、水の使用が不要になるほか、温めに要する時間が短縮され、CO2排出量も約80%削減(※)できます。
※自社調べ 東京電力・東京ガス管内を想定(2015年度データ使用)。

② 基礎研究分野
基礎研究分野では、食品科学のみならず、生化学、植物育種・栽培学、化学工学、生理学など多方面からの研究を行い、高水準の技術保有に努めております。当連結会計年度では、弘前大学大学院医学研究科の共同研究講座「食と健康 科学講座」において、健康寿命延伸につながる新たな食スタイルを提案することを目指して、青森県の岩木健康増進プロジェクト健診・いきいき健診や沖縄県のやんばる版プロジェクト健診での味覚感受性試験や食生活アンケートを行ない、味覚や食生活と様々な健康指標との関連性の解析を進めました。また、2019年の岩木健康増進プロジェクト健診で得られたデータの解析結果をもとに、「食事への興味・食習慣が味覚閾値に及ぼす影響について」を日本味と匂学会にて発表しました。一方で、製品および使用原料の安全性確保の観点から、食物アレルゲンの分析技術の強化・研究にも注力しております。当連結会計年度においては、弊社が開発した小麦、そば、落花生リアルタイムPCR技術を株式会社ファスマックにライセンスすることで、検査キット「食物アレルゲン検出 定性リアルタイムPCR用プライマー&プローブセット」を同社から発売しました。また、タマネギ催涙因子に関する研究については、2019年に引き続き農水省の戦略的プロジェクト研究推進事業に参画して、農研機構と連携して精力的に共同研究を進めました。
タマネギ栽培研究におきましては、お客様にさらに高品質なスマイルボール(涙の出ないタマネギ)を安定的にお届けするだけでなく、生産者の方々にも最適な栽培方法を提供するため、栽培法の検討、品種改良、生産量拡大のための産地開拓を継続的に進めております。施設栽培技術研究につきましては、植物工場事業を行うファームシップ株式会社と共同研究を行い、バジルなどのハーブ類の栽培、生産技術開発、及び鮮度保持研究を進めております。

健康関連の分野におきましては、健康維持に必要なビタミンや、さまざまな生理機能があるといわれるスパイスに加え、近年その健康維持への効果が期待されている乳酸菌につきまして、効果を検証するための試験、ならびに、新しい作用を見出すための基礎研究を継続して精力的に取り組んでおります。当連結会計年度では、ハウスウェルネスフーズが長年取り組んできた乳酸菌L-137の機能研究およびその素材開発ならびに商品開発が評価され、日本食品免疫学会において2020年度食品免疫産業賞を受賞いたしました。

(2)研究体制・しくみ
当社グループの3つの研究所は、基礎研究・機能性研究、製品開発、技術開発、容器包装開発、お客様生活研究、グループ技術連携、研究企画、運営の各部門で構成しており、それぞれの部門において専門的な研究開発活動に取り組む一方、リノベーションを行った千葉研究センターを中心に、部門間の垣根を越え、お互いが有機的に連携して相乗効果を高める取組み(One Day a Weekなど)を継続して進めております。また、海外事業における製品開発サポート体制も継続的に強化しております。
組織をフラットな小グループ制とし、柔軟性ある運用により市場の変化と商品の多様化にフレキシブルに対応するとともに、保有技術を目に見えるサービスにいかに具現化していくかというこだわりを持って運営にあたっております。

(3)研究開発費
当連結会計年度における研究開発費の総額4,279百万円であります。

2.外食事業、その他食品関連事業
特に記載すべき事項はありません。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00462] S100LNVK)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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