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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AK2M

有価証券報告書抜粋 バンドー化学株式会社 業績等の概要 (2017年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度における世界経済は、米国においては内外需要の回復を背景に個人消費が底堅く推移し、欧州においては英国のEU離脱など先行きが不透明な状況のなか、緩やかな景気回復が見られました。中国においては、長期的な減速基調が継続し、アジア地域においては、タイの国王崩御による自粛ムードやインドの高額紙幣廃止などの影響は限定的となりましたが、総じて停滞感のあるなかで推移いたしました。また、日本においては、緩やかな回復基調で推移いたしました。
当社グループの主要な市場である自動車分野におきましては、米国や欧州では前年度に引き続き自動車生産台数が堅調に推移いたしました。中国においても、小型車に対する減税措置の効果が継続し、自動車生産台数が前年度を上回りました。一方、日本においては、軽自動車の販売減少の影響などがあるなかで、自動車生産台数は前年並みとなりましたが、ハイブリッド車などのベルト非装着車種が増加したことにより、ベルト装着車種の生産台数は減少いたしました。産業機械分野におきましては、国内の設備投資に持ち直しの兆しがみられるものの、なお低い水準で推移いたしました。一方、高機能フイルムの主要な市場である国内の建築分野におきましては、住宅・非住宅着工数が、堅調に推移いたしました。
このような状況のなか、当社グループは、中長期経営計画“Breakthroughs for the future”(未来への躍 進)の第1ステージの4年目として、自動車用、二輪車用、農業機械用および産業機械用の伝動ベルトのほか軽搬送用ベルトなどの販売体制を強化し、中国、アセアン地域を中心に顧客開拓を推進いたしました。また、国内初となる自己消炎性を有した難燃耐熱コンベヤベルト「FR7000シリーズ」、産業機械の大型化・高負荷化・コンパクト化の需要に応えるべく、国内初となる高弾性アラミド心線を採用した結合型細幅Vベルト「パワーエース®アラミドコンボ」およびバイオマス発電プラント専用コンベヤベルト「BANDO FR-BIOS™(バイオス)」など、市場最適仕様製品の開発を促進いたしました。新製品の開発につきましては、国立大学法人神戸大学との包括連携に基づく研究を推進したほか、光学用透明粘着剤シート「Free Crystal®(フリークリスタル)」などを開発いたしました。加えて創業110周年記念事業として開催した「バンドーテクノフェア2016」では、開発に取り組んでいるさまざまな製品を披露いたしました。また、経済産業省と東京証券取引所から、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組む姿勢が評価され、「健康経営銘柄2017」に選定されました。

これらの結果、当連結会計年度は、円高の影響もあり、売上高は883億8千7百万円(前年同期比5.2%減)、営業利益は58億9千6百万円(前年同期比1.1%減)、経常利益は65億7千1百万円(前年同期比3.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は49億5千1百万円(前年同期比12.9%増)となりました。

事業(セグメント)別の状況は、次のとおりであります。

[自動車部品事業]
自動車の補機駆動用伝動ベルト(リブエース®など)および補機駆動用伝動システム製品(オートテンショナ、バンドースムースカップラー®など)につきましては、国内においては、積極的な営業活動や新商材の投入により補修市場への販売は前年並みを維持しましたが、ベルト非装着車種の増加や軽自動車の販売不振などを背景に自動車メーカーへの販売が減少し、国内全体では販売が減少いたしました。
一方、海外においては、アセアン地域において積極的な顧客開拓に注力したことにより、スクーター用変速ベルトの販売が増加いたしました。また、タイにおいて自動車生産台数が堅調に推移したことにより、自動車の補機駆動用伝動ベルトおよび補機駆動用伝動システム製品の販売が増加いたしました。これにより海外全体では現地通貨ベースで販売が増加いたしましたが、円高の影響により減収となりました。

これらの結果、当セグメントの売上高は403億2千万円(前年同期比5.9%減)、セグメント利益は徹底した原価低減活動および海外生産拠点の採算改善を推進いたしましたが、円高の影響もあり29億3千7百万円(前年同期比11.6%減)となりました。

[産業資材事業]
一般産業用伝動ベルトにつきましては、中国およびアセアン地域における販売強化により農業機械用伝動ベルトや産業機械用伝動ベルトの販売が増加いたしましたが、国内および米国においては設備投資需要が低調に推移した影響を受け、産業機械用伝動ベルトの販売が減少し、全体では販売が減少いたしました。
運搬ベルトにつきましては、国内、中国およびアセアン地域において積極的な顧客開拓を進めたことにより、樹脂コンベヤベルト(サンライン®ベルト)の販売が伸長いたしましたが、収益重視の受注活動により、コンベヤベルトの販売が減少いたしました。

これらの結果、当セグメントの売上高は314億4千6百万円(前年同期比5.0%減)となりましたが、セグメント利益は徹底した原価低減活動と収益性を重視した受注を行ったことなどにより19億9千1百万円(前年同期比3.5%増)となりました。

[高機能エラストマー製品事業]
精密機能部品につきましては、当社主要顧客である国内外のOA機器メーカーの減産の影響により、クリーニングブレード、樹脂部品などの販売が減少いたしました。
一方、機能フイルム製品につきましては、国内において非住宅関連の需要が好調に推移するなか、積極的な営業活動を推進したことにより建築資材用、工業用および医療用フイルムの販売が増加いたしました。

これらの結果、当セグメントの売上高は149億1千4百万円(前年同期比4.5%減)、セグメント利益は販売減に加え、販売構成の変化などにより2億9千4百万円(前年同期比61.3%減)となりました。

[その他事業]
その他の事業といたしましては、ロボット関連デバイス事業などを行っており、売上高は25億9百万円(前年同期比4.6%減)、セグメント利益は4億2千7百万円(前年同期比54.9%増)となりました。

上記の各セグメント別売上高およびセグメント利益は、セグメント間取引消去前の金額で記載しております。


(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ24億9千9百万円増加し、当連結会計年度末には189億3千5百万円となりました。各連結キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フロー:
当連結会計年度において、営業活動による資金収支は67億9千9百万円の収入超過(前連結会計年度は90億3千8百万円の収入超過)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益65億5千3百万円によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フロー:
当連結会計年度において、投資活動による資金収支は46億3千8百万円の支出超過(前連結会計年度は41億8千4百万円の支出超過)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出40億4百万円および無形固定資産の取得による支出5億1千4百万円によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フロー:
当連結会計年度において、財務活動による資金収支は4億2千2百万円の収入超過(前連結会計年度は30億4千9百万円の支出超過)となりました。これは主に、社債の発行による収入59億5千7百万円および社債の償還による支出30億円によるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01092] S100AK2M)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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