有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100T5WH (EDINETへの外部リンク)
ファーストアカウンティング株式会社 事業の内容 (2023年12月期)
当社のサービスは、AI-OCR(注3)関連及び会計仕訳のアルゴリズムをサービス化したRobotaシリーズとリモートワークでも経理業務を遂行できるように開発したRemotaというプラットフォームを中心に構成されております。SaaS型のクラウドサービスであり、課金体系は、原則として1年以上の月額課金(MRR:Monthly Recurring Revenue)と読み取った帳票枚数に応じて変動する従量課金で構成されております。契約期間の長期化による収益の継続性を実現しており、2023年12月末における顧客の平均契約締結期間は約27か月、LTV(注4)は55百万円となっております。
なお、月額課金と従量課金による売上高は以下のとおりであります。
2022年12月期 | 2023年12月期 | |
月額課金(千円) | 731,687 | 1,141,593 |
従量課金(千円) | 44,612 | 76,918 |
(注)1.AI(Artificial Intelligence、人工知能)とは、コンピュータを用いて「認識、言語の理解、課題解決」などの知能行動を実行する技術であります。
2.DX(Digital transformation、デジタル変革)とは、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することであります。
3.OCR(Optical Character Recognition/Reader、光学的文字認識)とは、印刷された文字や手書き文字に光を当てて読み取り、デジタルの文字コードに変換する技術やソフトウエアであります。
4.LTV(Life Time Value)とは、ある顧客がその取引期間を通じて当社にもたらす利益を意味しており、ARPA(Average Revenue per Account、1アカウント当たりの売上高)に売上総利益率を乗じた値をグロスチャーンレートで除して算出しております。
(1)Robotaシリーズ
Robotaシリーズの機能は以下のとおりです。定型フォーマットの書類だけでなく非定型フォーマット(注1)や手書きの書類に対しても高い読取精度を実現しております。また、読み取った文字や数値を入力するだけでなく、証憑画像を振り分けたり、台紙に複数枚貼られた証憑を切り取ったりする機能や、読み取った内容が合っているかチェックする機能を有しているため、経費精算や請求書支払の突合業務についても利用することができます。経理業務の自動化のニーズに合わせ、必要な機能を選択し、組み合わせて利用できます。
Robotaシリーズの種類 | 内容 |
請求書Robota | 請求書の画像から、金額、日付、相手先等処理に必要な項目を読み取り、テキスト情報に変換します。請求情報の鑑だけでなく、明細も読み取ることが可能です。 |
領収書Robota | 領収書・レシートの画像から、金額、日付等処理に必要な項目を読み取り、テキスト情報に変換します。 |
通帳Robota | 通帳の画像から、金額、日付等処理に必要な項目を読み取り、テキスト情報に変換します。 |
台紙切取Robota | 経費申請書や支払申請書に添付されている領収書や請求書を検出して切り出します。切り出された証憑が回転していた場合には向きを補正した後の画像を出力します。 |
確認Robota | 領収書・請求書Robotaが読み取った金額等が正しく読み取れているかを確認するために、複数の視点で整合性確認を行った結果を通知します。 |
振分Robota | 証憑画像の種別を判定します。複数の書類を複合機やスキャナの連続スキャン機能などでまとめてスキャンし、一か所にデータ保存した際に、当該証憑画像を自動的に選別することができる便利な機能です。 |
仕訳Robota | 入力された情報から、その証憑に対する勘定科目を推論して候補リストを通知します。領収書・請求書Robotaと連動して利用することで、証憑画像から読み取ったデータに勘定科目まで追加することができる機能です。 |
(2)Remota
経理業務の効率化・リモート化を実現することができるプラットフォームとしてRemotaを提供しており、上述の各Robotaを組み合わせることで一体として機能し、顧客のニーズに合わせた提案が可能となっております。Remotaは、メールにより請求書PDFファイルを受け取ると、下記のSTEPで自動で処理を行います。また、紙の請求書を郵送で受け取った場合は、請求書を複合機などでスキャンして、ストレージ(注1)にアップロードするとPDFファイルと同じように処理されます。郵送とメールの両方の方法で二重に受け取った場合でもRemotaは二重申請を検知することができるので、二重支払のミスを未然に防ぐことができます。
処理フロー | 処理内容 |
STEP1 請求書の受け取り | 請求書のPDFファイルが添付されているメールを、専用アドレスに転送します。 |
STEP2 OCR処理・自動仕訳 | アップロードされた証憑はRemotaに搭載されたAI-OCR機能で読み取られます。請求書の内容(日付・金額・発行元会社名・発行元口座情報など)を読み取り、Remota上で取引先マスターデータとの照合や二重申請のチェック、未入力欄の有無など整合性の確認をすることができます。さらにRemotaに搭載されている仕訳Robotaが自動で仕訳を行います。 |
STEP3 確認・修正作業 | RemotaがOCRで読み取ってAIにより仕訳した請求書の内容は、Remotaの管理画面から確認できます。Remotaの管理画面では、再確認が必要な項目にはマークが表示されます。 |
STEP4 会計システムへの連携 | Remotaによりデジタル化された請求書の確定データを顧客の会計システムに連携します。 |
(3)Peppolアクセスポイント
デジタルインボイスの送受信に必要なPeppolアクセスポイントのサービスを提供しております。日本におけるデジタルインボイスの標準規格としてPeppol(注1)が採用され、Peppolを用いた電子取引はアクセスポイントを経由します。Peppol Authorityであるデジタル庁が、日本の各種法令や商習慣に対応した日本標準仕様を策定し、国内におけるPeppolの管理・運用等を行っております。当社は、2022年8月にデジタル庁からPeppolサービスプロバイダーとして認定を受けております。
これにより、送信側企業より当社アクセスポイントにデジタルインボイスデータが送信され、当社はPeppolネットワークに接続することで受信側企業に同データを送信することが可能となりました。
(注)1.Peppol(PAN-EUROPEAN PROCUREMENT ONLINE)とは、受発注や請求にかかる電子文書をネットワーク上でやり取りするための「文書仕様」「ネットワーク」「運用ルール」の規格で、国際的な非営利組織であるOPEN PEPPOLが管理しているグローバルな標準規格です。
[事業系統図]
(注)1.エンタープライズ(大企業)は、主に売上高500億円以上の企業を指しております。
2.販売パートナーは、当社の製品・サービスをユーザー企業に販売する代理店です。
3.OEMパートナーは、当社の製品・サービスをOEM商品としてユーザー企業に販売する会計ソフトウエアベンダーです。
4.サーバ事業者は、当社が契約するクラウドコンピューティングサービスを提供する事業者です。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E38948] S100T5WH)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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