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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007YAP

有価証券報告書抜粋 ブックオフコーポレーション株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2016年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されており、財政状態及び経営成績に関する以下の分析が行われております。
連結財務諸表の作成に際しては、一部、見積り及び判断に基づく数値を含んでおります。見積り及び判断は、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づき行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループは、特に以下の重要な会計方針が、当社の連結財務諸表の作成において使用される重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。
①貸倒引当金
当社グループは、フランチャイズ加盟店に対するロイヤリティ及び商品販売に係る売掛金並びに店舗等の賃借に伴う保証金等の回収不能時に発生する損失の見積額について、貸倒引当金を計上しております。
②棚卸資産
当社グループは、全社的見地による在庫水準と今後の新店計画等を勘案して、棚卸資産の評価減を計上しております。
③売上割戻引当金
当社グループは、店舗で発行したポイント及びスタンプの利用による売上割戻見込額について、売上割戻引当金を計上しております。
④店舗閉鎖損失引当金
当社グループは、不採算店の見直しと、戦略的な店舗リプレイスのための退店等で発生する損失の見積額について、店舗閉鎖損失引当金を計上しております。

(2)財政状態の分析
(流動資産)
当連結会計年度における流動資産の残高は31,850百万円(前連結会計年度末は30,016百万円)となり、1,833百万円増加しました。現金及び預金が261百万円減少した一方で、クレジット売上等の増加により売掛金が181百万円増加したこと及び新規出店やフランチャイズ加盟企業からの事業譲受や株式譲受等により商品が1,469百万円増加したことが主な要因です。

(固定資産)
当連結会計年度における固定資産の残高は18,663百万円(前連結会計年度末は17,421百万円)となり、1,242百万円増加しました。新規出店やフランチャイズ加盟企業からの事業譲受や株式譲受、中古家電の取扱い開始、ヤフオク!出品による店舗システムの開発、ブックオフオンライン、ハグオールの事業拡大に向けた投資により、有形固定資産が686百万円、無形固定資産が330百万円、投資その他の資産が224百万円増加したことが主な要因です。

(負債)
当連結会計年度における負債残高は34,545百万円(前連結会計年度末は30,234百万円)となり、4,310百万円増加しました。課税所得の減少により未払法人税等が218百万円減少した一方で、新規出店やフランチャイズ加盟企業からの事業譲受や株式譲受及びシステム開発や物流センターの拡張の投資等の資金需要に対し銀行借入で対応したため、借入金が3,980百万円増加したこと及び新会員カード導入により売上割戻引当金が336百万円増加したことが主な要因です。

(純資産)
当連結会計年度における純資産残高は15,968百万円(前連結会計年度末は17,203百万円)となり、1,234百万円減少しました。親会社株主に帰属する当期純損失の計上や剰余金の配当の実施により利益剰余金が1,043百万円減少したこと、またフランチャイズ加盟企業であった㈱ブックレットの株式を譲り受けたことにより同社が保有する当社株式が自己株式となったこと及び非連結子会社㈱ブックオフウィズからの自己株式取得で自己株式が123百万円増加したことが主な要因です。

(3)経営成績の分析
当連結会計年度の業績は、売上高76,564百万円(前連結会計年度比3.0%増)、営業損失530百万円(前連結会計年度は営業利益1,127百万円)、経常利益5百万円(前連結会計年度比99.7%減)、親会社株主に帰属する当期純損失528百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益151百万円)となりました。
(売上高)
売上高は、前連結会計年度に比して2,216百万円増加いたしました。前連結会計年度に「TSUTAYA」31店舗を運営する㈱ブラスメディアコーポレーションの全株式を日本出版販売㈱に譲渡したことにより売上が減少した一方で、新規出店、加盟店からの店舗受管に加え、ブックオフオンライン事業やハグオール事業で業容が拡大したことが主な要因です。

(売上原価)
売上原価は、前連結会計年度に比して173百万円増加いたしました。前連結会計年度に「TSUTAYA」31店舗を運営する㈱ブラスメディアコーポレーションの全株式を日本出版販売㈱に譲渡したことにより売上原価が減少した一方で、新規出店、加盟店からの店舗受管に加え、ブックオフオンライン事業やハグオール事業で売上増加に伴い売上原価が増加したことが主な要因です。

(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比して3,701百万円増加いたしました。前連結会計年度に「TSUTAYA」31店舗を運営する㈱ブラスメディアコーポレーションの全株式を日本出版販売㈱に譲渡したことにより販売費及び一般管理費が減少した一方で、新規出店、加盟店からの店舗受管に加え、仕入強化のためTVコマーシャル等広告宣伝費の増加、パートアルバイトスタッフ人数増加による人件費増加等により、販売費及び一般管理費が増加したことが主な要因です。

(営業外損益)
営業外収益は、前連結会計年度に比して32百万円減少、営業外費用は18百万円減少いたしました。営業外収益の減少は、前連結会計年度計上した為替差益が当連結会計年度には発生していないことが主な要因です。
営業外費用の減少は、前連結会計年度に計上した、ヤフー㈱に対する第三者割当増資及び転換社債型新株予約権付社債の発行による社債発行費償却が当連結会計年度には発生していないことが主な要因です。

(特別損益)
特別利益は、前連結会計年度に比して157百万円減少、特別損失は490百万円減少いたしました。特別利益の減少は、前連結会計年度に発生した㈱ブラスメディアコーポレーションの全株式を日本出版販売㈱に譲渡したことによる関係会社株式売却益の計上が、当連結会計年度には発生していないことが主な要因です。
特別損失の減少は前連結会計年度に比して減損損失が減少したほか、前連結会計年度に発生した㈱ハードオフコーポレーションとのフランチャイズ加盟契約の合意解約に伴い発生した契約解除金3億円が、当連結会計年度には発生していないことが主な要因です。

(4)キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの状況の分析については、「1業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」をご覧下さい。

(5)経営戦略の現状と見通し
①中長期的な会社の経営戦略
当社グループは「ご家庭で不要となったものを、新しい持ち主のために役立てる」という「リユース業」を中核事業として、書籍・CD・DVD・ゲーム・アパレル・スポーツ用品・ベビー用品・雑貨等様々なジャンルのリユースに取り組んでおります。主たる事業領域であるリユース市場は年々成長を続けており今後も成長が見込まれるマーケットです。その事業環境において中長期事業方針を掲げ、グループ各社がそれぞれの役割を実行することで将来にわたる企業価値の向上を目指してまいります。

[1]グループ中長期事業方針
当社グループはリユース市場におけるリーディングカンパニーとして、次の2つのテーマを設定しました。リユース社会のインフラとして全国のお客様に当社グループの店舗・サービスをご利用いただくことで、経営理念の実現に向けた強固な成長サイクルを確立いたします。

テーマⅠ: グループの総合力を活かした仕入の最大化
「リユース業」において事業を成長させる大事な要素であるお客様からの商品買取(仕入)を最大にするために、お客様がいつでも、どこでもリユースサービスをご利用いただける環境を構築してまいります。
不要となったものをリユースしたいお客様のニーズに最大限応えるべく「BOOKOFF」の店舗網や知名度、オペレーション力を活かし、何でも気軽にお売りいただける場所を提供するだけなく、出張・訪問型の買取サービスや宅配型の買取サービスを幅広く展開してまいります。


テーマⅡ: 店舗ならびにインターネットを通じて最大の販売効率を追求
お売りいただいた商品を全国の「BOOKOFF」、「BOOKOFF SUPER BAZAAR」、「BOOKOFF PLUS」といった店舗網での販売に加え、「ヤフオク!」をはじめとするインターネット販売への同時出品も進めることでチェーンの商品在庫を最大の売上・利益につなげてまいります。それに加えて、店舗間ならびに店舗・物流センター間での連携体制を構築し、お客様からのオーダーに応じて商品をタイムリーに提供することで満足度の高いサービスを実現してまいります。

[2]事業成長に向けた各事業における取組み
グループで掲げた中長期事業方針に基づき、次の取組みを行うことで継続的な事業成長を実現してまいります。

◆「BOOKOFF」の変革(「本のBOOKOFF」から「何でもリユースのBOOKOFF」へ)
「BOOKOFF」店舗については引き続き本・CD・DVD・ゲームなど既存商材について市場価格に応じたプライシングの見直しを行うほか、携帯電話に加えて家電の取扱を全国的に広げ、「何でもリユースのBOOKOFF」への変革を推進してまいります。また、売場面積に応じてトレーディングカード、ホビー、家電など売場に展開する商材の拡大を進めるほか、店舗の売場在庫を「ヤフオク!」に同時出品することで販路をインターネットにも広げ、経営環境の変化に柔軟に対応しながら収益を維持・向上できる店舗パッケージに変革してまいります。


◆総合リユース店舗の拡大(大型化・複合化による圧倒的に強いリユース店舗の拡大)
「BOOKOFF」店舗を総合リユース店舗である「BOOKOFF SUPER BAZAAR」や「BOOKOFF PLUS」としてリプレイス出店やリニューアルによる転換を推進し、お客様が様々なリユース商品を手に取ることができる魅力ある売場を持った店舗の拡大を進めてまいります。「BOOKOFF SUPER BAZAAR」、「BOOKOFF PLUS」においても売場在庫の「ヤフオク!」への出品や家電取扱い店舗の拡大、それ以外の商材の拡張を積極的に進めることにより収益力向上をはかってまいります。

◆ブックオフオンライン事業の拡大(中古本の品揃え最大化の実現と取扱商材の拡張)
ブックオフオンラインにおいて「インターネットを通じてエンターテイメントをお届けすることで多くの人の生活と心を豊かなものにする」というビジョンを掲げ、引き続きお客様からの買取を増やしていくことに加えて「BOOKOFF」店舗との商品在庫連携を進め、お客様からのあらゆるニーズに応えられる品揃えを実現してまいります。中古本の品揃えを最大化することにより、お客様が欲しい本を探すときにいつでも手軽に利用できるサイトになることを目指してまいります。
また、「ヤフオク!」とサイト連携や店舗のお客様からのオーダーに応じて商品をタイムリーに提供することを実現し、最大の商品在庫を保有しながら高い販売効率で収益力の向上を実現することに加え、中古本最大級の品揃えを起点にその他の商材の取扱いに幅を広げていくことで事業拡大と収益増大をはかってまいります。

◆ハグオールの事業拡大と収益化(事業モデル構築段階から規模拡大・利益獲得へ)
ハグオールは、「すべての人の、あらゆるものをリユースのインフラに乗せていく」という構想をもとに、店舗型の事業に限定されることなくリユース分野の事業領域を拡大するために立ち上げました。訪問型総合買取サービスや小売店舗等に設置する総合買取受付窓口サービスの開発を進めており、新たなサービスブランドを通じて普段「BOOKOFF」店舗の利用がないお客様にも買取サービスを提供することを目指しております。
各サービスについてのシステム、オペレーションの構築が進んでおり、今後は訪問型総合買取サービスの人員強化や「BOOKOFF」店舗をはじめ提携拠点を増やすことで買取規模の拡大を進める一方、買取った商品をインターネットオークション等での販売やグループ店舗での販売など様々なチャネルで販売する仕組みを構築することで、早期の事業収益化と中長期での業容拡大にも努めてまいります。

収益目標としては、将来目標として連結営業利益100億円を設定し、その事業成長を確かなものとする取組みを進め、当面の数値目標として2020年3月期までに連結営業利益40億円を超えることを目指してまいります。

②次期(2017年3月期)の見通し
(全般的見通し)
2017年3月期は「(5)経営戦略の現状と見通し ①中長期的な会社の経営戦略」に掲げた中長期事業方針に従い、各セグメントにおいて将来にわたるグループの企業価値向上に向けて積極的なアクションを進めてまいります。

(リユース店舗事業)
「BOOKOFF」店舗の変革の一つとして前期開始した中古家電の取扱い並びに店舗商品のヤフオク!出品について各店における取扱規模の拡大を進めてまいります。
また総合リユース店舗の展開拡大に向けて、「BOOKOFF SUPER BAZAAR」を5館、「BOOKOFF PLUS」を1館の出店に加えて「BOOKOFF」店舗の「BOOKOFF PLUS」へのリニューアルも進めてまいります。
既存店は、引き続きヤフオク!出品と中古家電の買取、販売に注力してまいります。全国的な宣伝広告から地域ごとの宣伝広告、店内プロモーション中心へ転換することにより、中古家電の仕入増加と宣伝広告費の最適化を行います。仕入増加が店舗収益につながるように店舗運営の改善により売上増加と収益改善を図ります。また「BOOKOFF」店舗は中古家電の取り組みに加え、店舗の客層に応じてトレーディングカードやホビー商材等の取扱商材の追加することにより、売上高が増加する見込みです。
上記、一連のアクションにより当セグメントの業績は増収増益となる見通しです。

(ブックオフオンライン事業)
中古本品揃え最大化に向けて、引き続きお客様からの買取増加と店舗からの書籍出荷を進めてまいります。在庫の増加に伴う物流センターの拡張、運営人員の増加により販売費及び一般管理費が増加しますが、スマートフォンサイトを中心としたECサイトの利便性向上とヤフオク!への出品連携により、在庫増に応じた売上増加を実現し、当セグメントの業績は増収増益となる見通しです。

(ハグオール事業)
収益化に向けて訪問型買取サービスを中心に、日本橋三越本店等ビジネスパートナーと連携した「総合買取窓口」、無人型総合買取ロッカー「スマート買取」の設置拡大により、買取増加を図ります。
事業規模の拡大に合わせた物流センターの拡大や、人員体制を強化することにより販売費及び一般管理費が増加する見込みですが、ECサイトに限らず多様な販路を通じて在庫の販売強化を進めていくことにより売上高の増加を見込んでおります。また規模の拡大に伴い、コスト効率が改善されることから当セグメントの業績は増収増益となる見通しです。

(パッケージメディア事業)
新刊書店「青山ブックセンター」、「流水書房」において引き続き販売効率の向上と運営コストの見直しを進めてまいります。

上述のとおり、リユース店舗事業、ブックオフオンライン事業、ハグオール事業における売上高、売上総利益の増加により、連結業績見通しは売上高85,000百万円、営業利益800百万円、経常利益1,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益350百万円を見込んでおります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E03430] S1007YAP)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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