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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DE3R

有価証券報告書抜粋 プリマハム株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー株式の総数等

当連結会計年度では、当社の研究開発部門を基礎研究所、生産技術開発部及びものづくり部の3部門を中心とした開発本部として機能を強化し、グループ会社であるプライムテック株式会社とともに、食肉加工あるいは食肉生産に関する先端的な基礎研究から、それらを活用した商品開発、生産技術開発に至るまで、精力的な研究開発活動を行っております。
基礎研究所では、安全・安心、おいしさ、健康、環境保全などに係わる研究開発を行ってきました。また、開発技術の外販活動を推進してまいりました。
安全・安心に係わる研究開発では、独自に開発した食物アレルギー物質検査用の「簡易キット」や2010年に公定法として消費者庁より認められた「定量ELISA法」などを継続して拡販してまいりました。また新しい検査キットの開発を進め、ふきとり検査が容易にできる検査キットが完成し、2016年より販売を開始しました。簡単に検査できることから、販売も徐々に拡大基調になってきています。有害化学物質検査、異物検査は、グループ会社である株式会社つくば食品評価センターで行い検査精度の改良や維持管理を集約し充実いたしました。おいしさの研究では、食肉加工品の品質に係わる新評価法や新たな風味解析手法などの研究を推進し、科学的解析に基づいたおいしさなどの品質に係わる情報の提供を行い、関連部門とともに商品開発、品質改善や販促活動の一翼を担ってまいりました。健康に係わる研究では、食肉本来のもっている機能を健康維持に活かす研究を進めています。環境保全に係わる研究では、独自に発見した動物性残渣を効果的に処理できる有用菌を生ごみ処理に活用したり、また同じく油脂分解菌に排水処理に活用する拡販活動を推進してまいりました。本年度はとくに他部門と技術に関する調査・分析機能を共用して、得られた情報を全社的に発信することにより、研究開発部門、事業部門と一体となって具体的施策を推進し、利益の最大化、企業価値向上に貢献することを目標とした活動を実施してまいりました。
生産技術開発部では、生産工程の省人省力化および生産性向上を目指した生産設備の開発を中心とした取組みに加え、基礎研究所やものづくり部と連動し革新的製造技術開発や差別化商品の開発を目指した取り組みも行っております。ハム・ソーにおきましては主力商品であるコンシューマパック包装ラインにおいて、当社独自の自動化技術により業界でもトップクラスを誇る生産性を達成し、製造コスト削減に貢献してまいりました。また早期から産業用ロボットを活用した自動化を積極的に推進し生産性向上に寄与してまいりましたが、最近では情報システム部とも連携を取りながらAI、IoT関連技術の動向を睨みつつ、合理化や検査技術開発、工程管理へ応用化への取組みを開始しました。昨今の雇用難の状況において、1日の約3分の1の時間を占める工場内のサニテーション作業についてもメス入れを行い、ハード・ソフトの両面から作業負荷の軽減を目指す取り組みを行っております。
ものづくり部は、中・長期的な視点からの革新的ものづくりを追求することにより、独創的で斬新な商品および製法・工程の開発を目的とする1・2課に加え、2017年度より市販用および業務用商品の開発を行う3・4課を加えた4課体制で活動を実施してまいりました。中・長期課題では、製造工程の追究として、新規の塩漬方法や乾燥技術を用いた生ハム、サラミの工程時間短縮および新商品の開発を推進し、乾燥期間短縮・歩留向上の効果を確認しております。美味しさ・楽しさの追求では、包装技術や加熱調理技術を応用し、簡便性、利便性、健康などをキーワードとした新カテゴリーの商品開発を進め、トレイ含気商品や包装後加熱商品の市場投入を目指しております。また、9月から、ハム・ソーセージ製造技術を体系的に習得した技術者の育成を目的として、社員1名をドイツ食肉加工メーカーに派遣し、マイスター資格の取得を目指しております。市販用および業務用商品の開発では、関連部署と連携しながら新商品あるいはリニューアル商品の商品設計・工場導入を行なってまいりました。特に業務用商品の開発は、取扱件数・取扱数量ともに多く、全社の生産数量および利益の拡大に貢献することを目標として活動を実施しております。
プライムテック株式会社は、“マイクロマニピュレーションのプロフェッショナル”の自負をもって、ユニークな精密駆動技術を利用し独自に開発したピエゾマイクロマニピュレータ「PMM」の専門メーカーとして、装置の開発と製造・販売、また装置を活用した研究を行っております。PMMを用いた顕微授精「Piezo-ICSI」は生殖医療分野で、卵子への負担を減らし、さらに培養士の技術格差を軽減する技術として高い評価をいただいております。2018年2月には、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)成育疾患克服等総合研究事業において、Piezo-ICSIの標準化を目指した「第2回Piezo-ICSIフォーラム」を東京医科歯科大学および亀田IVFクリニック幕張と共同開催いたしました。またタイでは、当社も協賛する「Kullapat Polyclinic & IVF Center」の開設とそこでの「WORKSHOP ON PIEZO TECHNIQUES」を開催し、海外へのPiezo-ICSIの普及を推進しております。一方、自社のマイクロマニピュレーション技術と遺伝子組み換え技術を活用した産官学の共同研究により、医学・医療分野や受精発生に関わる基礎的なバイオテクノロジーの研究を推進しており、既に開発済みの医用モデル豚は実用化に向けた評価に取り組んでおります。
なお、当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、3億81百万円です。

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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00335] S100DE3R)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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