プレス工業株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2017年3月期)

当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1) 財政状態の分析
当社グループは、有利子負債の削減と事業収益の確保により、財務体質とキャッシュ・フローの改善を図っております。
当連結会計年度における財政状態の分析は、以下のとおりであります。

① 流動資産
流動資産は、前連結会計年度末比15億56百万円増の702億97百万円となりました。これは主として、現金及び預金が15億57百万円増加したためであります。

② 固定資産
固定資産は、前連結会計年度末比12億19百万円増の899億95百万円となりました。これは主として、投資有価証券が16億31百万円増加したためであります。

③ 流動負債
流動負債は、前連結会計年度末比8億26百万円増の530億85百万円となりました。これは主として、支払手形及び買掛金が15億69百万円増加したためであります。

④ 固定負債
固定負債は、前連結会計年度末比16億67百万円減の265億43百万円となりました。これは主として、長期借入金が27億60百万円減少したためであります。

⑤ 純資産の部
純資産は、前連結会計年度末比36億17百万円増の806億64百万円となりました。これは主として、利益剰余金が40億68百万円増加したためであります。
なお、自己資本比率は47.9%となりました。

⑥ 繰延税金資産・繰延税金負債
繰延税金資産(純額)は、前連結会計年度末比2億86百万円減の3億33百万円となりました。これは主として、その他有価証券評価差額金に係る繰延税金負債の増加等によるものであります。

⑦ 有利子負債
割引手形を含めた有利子負債は、前連結会計年度末比21億23百万円減の196億94百万円(リース債務を含む)となりました。デット・エクイティ・レシオは、前連結会計年度末比0.1ポイント減の0.3倍となりました。
なお、当社、株式会社協和製作所、PK U.S.A.,INC.、THAI SUMMIT PKK CO.,LTD.、THAI SUMMIT PKK BANGPAKONG CO.,LTD.、THAI SUMMIT PKK ENGINEERING CO.,LTD.、THAI SUMMIT PK CORPORATION LTD.及びPRESS KOGYO SWEDEN ABにおいては、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行10行と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結しておりますが、当連結会計年度末における借入実行残高は45億15百万円であります。

⑧ 退職給付に係る資産及び退職給付に係る負債
退職給付に係る資産は、12億80百万円となりました。
退職給付に係る負債は、11億63百万円となりました。

⑨ 土地の再評価
当社は、2000年3月31日において土地の再評価を行っております。なお、再評価を行った土地の当連結会計年度末における時価と再評価後の帳簿価額との差額は△124億91百万円であります。

(2) キャッシュ・フロー
① キャッシュ・フロー
営業活動により得られた資金は、前連結会計年度比26億39百万円(14.9%)減の150億37百万円となりました。これは主としてたな卸資産の増加等によるものであります。
投資活動で使用した資金は、前連結会計年度比5億36百万円(6.3%)増の89億90百万円となりました。これは主として有形固定資産の取得による支出の増加等によるものであります。
財務活動で使用した資金は、前年同期比20億12百万円(32.9%)減の41億6百万円となりました。これは主として短期借入金の返済による支出の減少等によるものであります。

② 設備投資
当社グループは、コア商品(フレーム、アクスル、建設機械用キャビン、パネル)における新規受注に対応するための生産体制の確立、コストの削減及び品質の向上に重点をおき、設備投資を行っております。
当連結会計年度における設備投資額は、前連結会計年度比38億21百万円減の79億58百万円となりました。

(3) 経営成績の分析
当社グループは、「コア商品(フレーム・アクスル・建設機械用キャビン・パネル)の世界No.1の実現」の企業ビジョンを達成するため、全社一丸となったコスト削減や拡販活動に取り組んでまいりました。
当連結会計年度における経営成績の分析は、以下のとおりであります。

① 売上高
売上高は、前連結会計年度比91億77百万円減の1,866億29百万円となりました。
国内売上高は、前連結会計年度比80億98百万円減の1,043億98百万円、海外売上高は、前連結会計年度比10億78百万円減の822億30百万円となりました。

② 売上原価・販売費及び一般管理費
売上原価は、前連結会計年度比84億92百万円減の1,647億65百万円となりました。
売上高に対する売上原価の比率は、前連結会計年度比0.2ポイント減の88.3%となりました。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度比7億92百万円増の132億25百万円となり、売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は前連結会計年度比0.8ポイント増の7.1%となりました。

③ 営業利益
営業利益は、前連結会計年度比14億76百万円減の86億39百万円となりました。

④ 営業外収益・営業外費用
営業外収益は、前連結会計年度比21百万円減の3億8百万円となりました。これは主として、受取利息が10百万円減少したためであります。
営業外費用は、前連結会計年度比3億90百万円減の8億45百万円となりました。これは主として、支払利息が1億25百万円、為替差損が2億72百万円減少したためであります。

⑤ 経常利益
経常利益は、前連結会計年度比11億6百万円減の81億1百万円となりました。

⑥ 特別利益・特別損失
特別利益は、前連結会計年度比4億60百万円減の2億79百万円となりました。これは主として、保険差益が6億50百万円減少したためであります。
特別損失は、前連結会計年度比12億93百万円減の1億94百万円となりました。これは主として、固定資産圧縮損が3億94百万円、減損損失が3億61百万円減少したためであります。

⑦ 税金等調整前当期純利益
税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度比2億73百万円減の81億85百万円となりました。

⑧ 法人税、住民税及び事業税
法人税、住民税及び事業税は、前連結会計年度比3億3百万円減の23億88百万円となりました。

⑨ 法人税等調整額
法人税等調整額は、前連結会計年度比2億3百万円増の△2億61百万円となりました。税効果会計適用後の法人税等の負担率は、前連結会計年度比5.2ポイント減の25.9%となりました。

⑩ 非支配株主に帰属する当期純利益
非支配株主に帰属する当期純利益は、主としてTHAI SUMMIT PKK CO.,LTD及びTHAI SUMMIT PK CORPORATION LTD.の非支配株主に帰属する利益であり、前連結会計年度比5億82百万円増の7億95百万円となりました。

⑪ 親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比3億49百万円減の52億63百万円となりました。売上高に対する当期純利益率は2.8%となりました。また、親会社株主に帰属する1株当たり当期純利益は、48.46円となりました。なお、前連結会計年度の親会社株主に帰属する1株当たり当期純利益は、51.67円であります。

⑫ 利益剰余金期末残高
利益剰余金期末残高は、前連結会計年度比40億68百万円増の465億1百万円となりました。