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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100BF3T

有価証券報告書抜粋 ペプチドリーム株式会社 業績等の概要 (2017年6月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当事業年度において、当社は当社独自の創薬開発プラットフォームシステムであるPDPS(Peptide Discovery Platform System)を活用した3つの事業戦略を進めてきました。
【当社の事業戦略】 当事業年度末企業
創薬共同研究開発契約17社
PDPSの非独占的技術ライセンス許諾5社
戦略的提携による自社パイプラインの拡充3社

1つ目の事業戦略であるPDPSを活用した国内外の製薬企業との創薬共同研究開発契約については、2017年4月、世界最大級のヘルスケアカンパニーである米国ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬部門である米国ヤンセンファーマ社との間で、複数の創薬標的タンパク質に対して特殊環状ペプチドを創製する創薬共同研究開発契約を締結いたしました。この結果、創薬共同研究開発契約の締結企業は17社(国内製薬企業6社、海外製薬企業11社)となりました。また、本契約には、PDPSによって創製される特殊環状ペプチドから得られる情報を利用して、ヤンセンファーマ社が低分子医薬品の研究開発に取り組むことが盛り込まれているほか、ペプチド-薬物複合体:PDC(Peptide Drug Conjugate)を利用する権利も含まれています。
さらに個別の創薬共同研究開発プロジェクトからは、クライテリア(共同研究開発先とそれぞれ合意している生物活性及び物性等の基準の総称)を達成したことによるマイルストーンフィーが多数生じています。
2016年12月には、スイス・ノバルティス社との間で2013年3月に延長されたプロジェクトにおいて見出された特殊環状ペプチドが、クライテリアを満たし、マイルストーンフィーを受け取りました。
2017年3月には、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とのプロジェクトから5つ目となるリードペプチドを獲得し、マイルストーンフィーを受領しました。また、マイルストーンフィーは発生しておりませんが、2017年2月に、第一三共株式会社とのプロジェクトにおいて、当社創製のリードペプチドを基に最適化された化合物が、同社によって開発候補化合物として確定されています。
そのほか、次の4社とのプロジェクトにおいて見出された特殊環状ペプチドが、あらかじめ設定していた最初のクライテリアを満たし、マイルストーンフィーを受け取りました。共同研究開発先と認定時期は、帝人ファーマ株式会社(2016年9月)、塩野義製薬株式会社(2017年3月)、米国メルク社(2017年6月)、杏林製薬株式会社(2017年6月)です。
2つ目の事業戦略であるPDPSを非独占的にライセンス許諾する契約については、2016年7月に米国ジェネンテック社との間で非独占的に技術ライセンス許諾することで合意しました。また2017年6月には塩野義製薬株式会社との間で非独占的に技術ライセンス許諾することで合意しました。この結果、PDPSの非独占的ライセンス許諾契約の締結企業は5社(国内製薬企業1社、海外製薬企業4社)となりました。
米国ジェネンテック社への技術移転に関しましては2017年5月に、米国リリー社への技術移管は2017年6月にすべて順調に終了しました。これにより、米国ジェネンテック社と米国リリー社は、自社内において特殊環状ペプチドの創製を行うことが可能になりました。
3つ目の事業戦略は、世界中の特別な技術を有する創薬企業・バイオベンチャー企業と戦略的提携(戦略的共同研究開発等)を組むことで、自社の医薬品候補化合物(パイプライン)の拡充を図ることです。当事業年度については新たに2社と契約し、2016年2月にJCRファーマ株式会社と血液脳関門(Blood-Brain Barrier:BBB)通過を可能とするキャリアーとしての特殊環状ペプチドの創製に関する共同研究契約と合わせて契約企業は合計で3社となりました。2017年6月に最先端の計算技術を活用し、高速かつ効率的に低分子医薬品候補化合物の獲得を目指すモジュラス株式会社と戦略的創薬研究契約を締結しており、同月に英国ヘプタレス・セラピューティクス社とは、Gタンパク質共役受容体(GPCR)を標的とする新規炎症性疾患治療薬の研究開発・商業化を目的とした戦略的共同研究契約を締結しています。
自社創薬については、特殊環状ペプチドを医薬品として活用するアプローチとして、抗インフルエンザウイルス特殊ペプチド「PD-001」についてGLPに準拠した前臨床試験を開始しております。
特殊環状ペプチドをペプチド-薬物複合体として活用するアプローチについては、HER2(ヒト上皮細胞成長因子受容体2)を標的タンパク質とする抗がん剤の開発を進めています。当事業年度は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)との国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟における高品質タンパク質結晶生成実験の有償利用契約に基づき、HER2と特殊環状ペプチドを結合させた状態で結晶化させた高品質タンパク質共結晶を得ることに成功し、これをX線結晶構造解析することで高い分解能の3次元構造決定に成功しています。当社は今回得られた3次元構造を用いて新薬設計につなげていく予定です。
以上の結果、当事業年度における売上高は4,895,747千円(前年同期比567,868千円増加)、営業利益2,490,415千円(前年同期比57,664千円減少)、経常利益2,624,446千円(前年同期比252,134千円増加)、当期純利益1,890,750千円(前年同期比309,462千円増加)となりました。
なお、当社の事業は単一のセグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。

(2) キャッシュ・フローの状況

当事業年度における現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末に比べ352,470千円減少し、6,556,679千円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額1,161,980千円、売上債権の増加額353,813千円などがあったものの、当事業年度における税引前当期純利益の計上2,624,159千円、 減価償却費の計上174,617円等により、1,530,776千円の収入(前年同期比2,280千円の収入減少)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出1,896,541千円、無形固定資産の取得による支出38,058千円等により、1,939,399千円の支出(前年同期比957,479千円の支出増加)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得による支出430,869千円があったものの、新株予約権の行使による株式の発行による収入476,449千円により、45,580千円の収入(前年同期比1,697,276千円の収入減少)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E27486] S100BF3T)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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