ミサワホーム中国株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、各種経済政策の効果などを背景に企業収益が徐々に改善され、個人消費も雇用・所得環境の改善を背景に底堅く推移しておりますが、消費税増税、社会保険料負担の増加等に伴う国民負担の増加により消費控えなどの景気下振れリスクが懸念され、今後の消費動向の方向等は注視すべきところであります。
住宅業界におきましては、金利や地価の先高感、消費税増税前の駆け込み需要もあって新設住宅着工戸数は前年を上回る水準で堅調に推移しましたが、消費税増税の反動減が顕在化し始め、消費税増税後の動向については不透明な状況となっております。
こうした状況の中、当社グループ(当社及び連結子会社)は各地で新商品をはじめとしたこれからの住まいづくりに役立つ様々な新提案を紹介する全国一斉「ウチ・コレ発表会」を開催するなど需要喚起に努め、受注拡大に向けた取組みを推進してまいりました。
また、不動産会社を対象に不動産情報連絡会を定期的に開催するなど、地元の不動産会社との提携を再強化するための活動にも注力してまいりました。
これらの活動の結果、当連結会計年度の業績は売上高34,825,332千円(前期比1.7%増)、営業利益687,595千円(前期比6.3%減)、経常利益642,209千円(前期比11.4%減)、当期純利益300,519千円(前期比8.0%減)となりました。
各セグメントの業績は次のとおりであります。
①住宅請負事業
住宅請負事業部門の売上は、戸建住宅(木質、鉄骨、MJ-wood)と賃貸用のアパート等の請負によるものであります。当連結会計年度は、販売棟数が増加したことにより増収となりました。一方、利益面においては施工における労務費の増加及び販売活動強化のための費用の増加により減益となりました。
この結果、売上高21,200,992千円(前期比4.0%増)、セグメント利益484,244千円(前期比36.2%減)となりました。
②分譲事業
分譲事業部門の売上は、建売分譲住宅、住宅用地の販売及び中古再生事業によるものであります。当連結会計年度は、前連結会計年度において分譲マンション販売を手掛けたことにより減収減益となりました。
この結果、売上高7,075,033千円(前期比15.2%減)、セグメント利益215,548千円(前期比23.3%減)となりました。
③ホームイング事業
ホームイング事業部門の売上は、増改築、インテリア、エクステリアなどの請負によるものであります。当連結会計年度は、エコリフォーム(太陽光発電、省エネ住宅設備等)を中心としたキャンペーン展開などにより、受注拡大の取組みをしたことにより増収増益となりました。
この結果、売上高5,388,299千円(前期比21.8%増)、セグメント利益532,379千円(前期比59.7%増)となりました。
④その他事業
その他事業部門の売上は、借上アパートの転貸による家賃収入や不動産の仲介料収入及び損害保険の代理店収入などによるものであります。当連結会計年度は、仲介料収入の増加などにより増収増益となりました。
この結果、売上高1,161,006千円(前期比6.6%増)、セグメント利益78,258千円(前期比170.6%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ764,572千円増加し、4,949,479千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により増加した資金は、509,623千円(前年同期は187,415千円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が185,176千円となり、たな卸資産が1,151,662千円、完成工事補償引当金が412,513千円増加、その他866,316千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により減少した資金は、295,165千円(前年同期は255,289千円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出202,884千円、有価証券の取得による支出80,459千円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により増加した資金は、550,115千円(前年同期は484,116千円の減少)となりました。これは主に、長期借入金の純増額505,500千円、配当金の支払額57,379千円があったこと等によるものであります。