ミヤコ株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)

当事業年度における研究開発費の総額は2千8百万円となりました。
なお、研究目的、主要課題及び研究成果は下記のとおりであります。
(イ)研究目的
当社では、製品開発の基本コンセプトを「施工のし易さと使い易さ」とし、施工作業の効率性を追求するとともに、誰もが簡単に安心して使用できる製品の開発を進めており、ISO品質マネジメントシステムを遵守したプロセスにより、給排水器具・配管部材の専門分野に特化した製品の研究開発を推進しています。

(ロ)主要課題
当社製品の主な需要分野である新設住宅市場向けでは、大手ハウスメーカーとの共同開発を一段と高めるとともに、今後も成長分野として需要増が見込まれる増改築市場に対応した製品の開発をより強力に進めてまいります。

(ハ)研究成果
① 主な新規開発製品
・V133C テストプラグ
[用途] 給水、給湯配管後の水圧検査のプラグで使用。
[効果] 管端防食継手(コア継手)も対応できる樹脂製のテストプラグです。Oリングタイプも有り、シールテープ不要で水圧テストが可能です。

・M44PC トラップキャッチャー
[用途] 洗濯機パンのトラップを設置する時に使用。
[効果] ハサミ形状に設計しており、握ることでトラップを保持し引き上げながら設置作業することができる為、施工性の向上に繋がります。

・S2VAGK 袋ナット付アダプタ 45度エルボ
[用途] 混合栓下のブレードホースと止水栓の間に使用。
[効果] ブレードホースと止水栓を45度で接続することができます。水栓取替えの際に、既設の止水栓との距離が合わないときにブレードホースへの負荷を低減します。

・MRHR ソロバン玉リング入竹の子セット
[用途] 浴槽の追い炊き配管で銅管と樹脂管又はホースとの接続に使用。
[効果] マンション等の浴槽のリフォームの際、既設の追い炊き配管が銅管で埋設されている時に火を使用せずに樹脂管又はホースと接続することができます。

② 主な改良製品
・FC1000 フレキ用保温カバー
[用途] 給湯器周りの屋外配管の保温材として使用。
[効果] 10㎜の高対候性保温材を採用しており、給湯器周りの配管の保温材として最適です。寸法はφ18、φ22の2種類があり、フリーチューブφ16、φ16.8、φ20に適用しています。

・S4AKS ステンレス両ネジ給水管
[用途] 床又は壁からの配管と止水栓との接続に使用。
[効果] ステンレスで従来品に比べ剛性、耐食性に優れています。取替えの際のネジ部の破損等のトラブルが軽減されます。

・MV150ZE フラッシュタンク用オスメスアダプタ
[用途] フラッシュバルブ式トイレからフラッシュタンク式トイレにリフォームする場合に使用
[効果] フラッシュタンク式トイレにリフォームする場合、25Aのネジを13Aのネジに変換することができ、13Aの給水管を直接ねじ込むことが可能です。

その他、開発品、改良、寸法追加を含め約190点の新規導入を行いました。現場のニーズに応えるアイデア製品やニッチな製品の品揃えを充実させ、利用者の方々に満足して頂けるよう取り組みました。