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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LK5Q (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 リケンテクノス株式会社 研究開発活動 (2021年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


当社は、4月から中期経営計画の最終年度を迎えますが、技術本部方針はこれまで通り「美しく、軽く、安全に、および、環境対応で社会貢献」と「カスタマーディライト商品のスピード開発」、「グローバル事業の拡大を支援する研究開発機能の充実」を掲げるとともに、2020年度から加えた「対応型開発から提案型開発へ軸足を切り替える」の4つを基本に進めております。
その中で考えるべきは、アフターコロナを見据えて何をすべきかです。当社は売上高1,000億円の壁がまだ乗り越えられていません。確実に持続的成長を成し遂げるには、技術の設備投資と人材育成が重要と考えます。コロナ禍でグローバル市場の成長が厳しいなかでも強い意志を持って国内投資を実行していきたいと考えています。
昨年、研究開発の中核である東京・蒲田の研究開発センター(東京)において新たに2号館が稼働し、3号館の土地・建屋も取得しました。これから、以下の6つのことを進めたいと考えています。1つ目が試作設備の導入を完結しタイムリーなサンプル供給を実現すること。2つ目が埼玉工場にあるフィルムの開発についても樹脂および成膜部分は東京の部隊と連携すること。3つ目は提案型の開発をさらに実現するために技術戦略を立案する組織の設置を検討すること。4つ目は他部署に配属される人材も含めて新人に対する技術の体系的な教育システムを構築すること。5つ目は当社の約70年の歴史の中で蓄積してきた技術関連文書などの管理、デジタル化および技術をもとにした広報活動を強化すること。6つ目がマテリアルズ・インフォマティクス(MI)の導入検討です。若い人材が身につけるのに長い時間を要する経験を、MIによりアシストできるように検討していきたいと考えています。
アフターコロナの時代がきても、『環境対応』と感染予防などの『安全・安心対策』がキーワードになると思います。『環境対応』では、原料の57%が天然の塩由来であり、リサイクル好適材料である塩ビ樹脂を環境にやさしい素材として訴求し、機能性TPVによる合成ゴム代替を推し進めていきます。バイオマス材料ブランド「リケビオ」も塩ビとエラストマーで立ち上げました。『安全・安心対策』では「リケガード」の拡充を進めています。先行する抗菌・抗ウイルスフィルムに続き、防虫グレードについても採用実績も増えました。新シリーズとして抗アレルゲンや消臭なども開発し、すべての生活空間に快適さを提供するリーディングカンパニーを目指して進めてまいります。
世界的にパンデミックを起している新型コロナウイルスと戦いはまだ続きます。期待されているワクチン接種も遅れている現在、世界が最も期待しているのは、民間のイノベーションだと考えます。当社もこのウイルスの戦いに少しでも役に立ちたい、命やくらしを守りたい使命を持ち、最前線の開発部隊は、抗ウイルス対応商品の開発を進めています。感染症対策商品である、リケガードシリーズ(抗菌、抗ウィルス、防虫)の知名度も上がり、特に、抗ウイルス材料であるリケガードVは、フィルムにおいて新型コロナウイルスの感染防止として業界唯一の抗ウイルス認証取得の高透明フィルムとして、スマートフォンの表面フィルムのほか、飛沫を防止するフェイスシールド用として役立っています。また、リケガードVの成形材料(コンパウンド)についても、手で触るグリップ部材、手摺り材など製品化が進んでおります。当社は、少しでもこのウイルスとの闘いに役立ちたい一心で研究員一同、集中していきたいと考えております。
また、素材メーカーの役割として、食、医療の安全性、更に自動車材料では素材を軽くすることでのエネルギー損失を抑制し、人々が安全に暮らせるようにイノベーションを創造することです。
食品包装分野においては、鮮度保持フィルムの開発や医療包装分野におけるフィルム新商品の開発を推進しています。食の安全を守る、また薬剤包装における安全を守る考えもまた重要と考えています。
光学事業における事業化においては、REPTY DC100のシリーズにより、ガラス代替、高意匠性を持つフィルム開発を進めてまいりました。
更に、グローバル競争において、収益率向上を伴う事業拡大を実現することを目指しており、科学技術や市場の中長期的動向を見据えた材料・プロセスの研究開発がますます重要になっています。グローバル事業の拡大を支援する研究開発機能(グローバルテクニカルセンター機能)を充実させてまいります。

当連結会計年度の成果として、

コンパウンド関係
1.リケガード(抗菌・抗ウイルス・防虫)コンパウンドの実績化
2.完全架橋エラストマーである新アクティマーGの自動車部品への採用
3.高耐熱・柔軟EV車用充電ケーブルの販売拡大
4.ハイブリット架橋エラストマーであるリクロマーの開発
5.バイオマス、リサイクルコンパウンドの開発
6.自動車用グラスランチャンネル部材の全日系車への採用拡大
7.旭化成㈱からのACS樹脂の資産譲受
8.電線用高発泡PVCの販売拡大
9.医療用TPE材の採用拡大
等で開発が進み、一部流動することができました。研究開発費は、833百万円であります。

フィルム関係
1.リケガード(抗菌・抗ウイルス・防虫)フィルムの実績化
2.各種塗装代替フィルムの開発
3.建装材用意匠性フィルムの流動
4.医薬品包装用フィルムの流動
5.高耐湿・高耐熱性FFC用フィルムの流動
6.ガラス代替フィルムREPTY DC100の製品化展開
7.ウィンドウ用フィルムの展開拡大
等で開発が進み、一部の製品を流動できました。研究開発費は、533百万円であります。

食品包材関係
1.自動包装機メーカー向け純正ノンストレッチPVCラップフィルムの販売拡大対応
2.食品包材の海外拡販検討
3.食品スーパーマーケット・バックヤード向け小型包装機用PVCラップフィルムの開発と採用
4.業界団体とのコラボレーションによるPVCラップフィルムの広報活動
5.製膜加工機における混練技術の基礎研究
等の活動に要した研究開発費は、71百万円であります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00838] S100LK5Q)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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