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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100FVCU

有価証券報告書抜粋 リックソフト株式会社 事業の内容 (2019年2月期)


沿革メニュー関係会社の状況


当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社(Ricksoft,Inc.)の計2社で構成されており、「我々の技術・知識・ノウハウを最高に発揮し、お客様の価値向上と社会の発展に貢献します。」を経営理念として掲げております。
「お客様のビジネスがグローバルでも競争力を持つように、世界のビジネスシーンで活用されている優れたツールを日本企業の方々にも使っていただきたい」という想いや「そこで得られたノウハウから生まれた自社開発ツールを世界に向けて提供したい」という考えを持ち、調査・分析から設計・構築・稼働・運用に至る一連のサービスを提供する「ツールソリューション事業」を主な事業として取り組んでおります。
「ツール」とは、PC上で利用するソフトウェアを指します。当社グループが販売するのは、Atlassian社、Alfresco社、Tableau社が開発するソフトウェア及び自社開発のソフトウェアです。販売するソフトウェアはそれぞれ様々な用途で使われますが、当社グループで最も販売実績のあるAtlassian社のソフトウェアは、主にソフトウェア開発の工程管理や課題管理として使用されます。当社グループの顧客もAtlassian社の製品をソフトウェア開発で利用する企業が多くを占めておりますが、Atlassian社の製品の特徴の1つでもある操作性の良さから、その用途はソフトウェア開発に留まっておらず、その他にも一般のプロジェクト管理のために導入される等、用途の広がりをみせております。
当社グループが提供するツールソリューション事業とは、単純に海外の便利なソフトウェアを仕入れ、それをそのまま国内の顧客にライセンス提供するのではなく、顧客の抱える問題・課題の解決や、顧客の要望・要求を満たすため、ソフトウェアとともに、利用環境の構築、ソフトウェアの機能追加(カスタマイズ)、ユーザー向けの研修など様々なサービスと組み合わせて提供することを意味します。例えば、顧客にソフトウェアをカスタマイズしたいといった要望があればSI(注1)、利用環境を自社で管理できないといった課題があればクラウド、場合によってはそれらを組み合わせて顧客が最適な環境でビジネスに取り組めるようサービス提供しております。
当社グループでは、提供するサービスの内容により、「ライセンス&SIサービス」、「クラウドサービス」及び「ソフトウェア開発」に業務を区分しております。
なお、当社グループのセグメントはツールソリューション事業の単一事業であり、セグメント情報の記載を省略しております。
(1)業務区分別のサービス内容は次のとおりであります。
①ライセンス&SIサービス業務
主にAtlassian社のソフトウェアの導入支援を行っており、お客様の課題解決のために提案からライセンス販売、コンサルタントとしてのプロジェクト参画やSI、研修、運用支援(ヘルプデスクによる問い合わせ対応等)まで包括的に行っております。
主な収益モデルとしては、顧客の新規導入時にAtlassian社から当社がライセンスを仕入れ、顧客に対してライセンスを販売しております。また、翌年以降の更新時には、毎年保守費用として顧客及びAtlassian社との間で取引が発生します。また、Atlassian社への支払いに関しては、パートナーランクに応じてディスカウントが適用されております。
取り扱っている製品は、次のとおりであります。
a.Atlassian
当社グループは2009年5月にAtlassian Pty Ltd.とパートナー契約を締結し、パートナー企業として、製造業をはじめとする数多くのお客様に導入支援を実施しております。
企画立案時等の情報共有ツールであるConfluence(注2)、開発プロジェクトにおける課題管理ツールであるJira(注3)、開発ツールであるBitbucket等チームで使うソフトウェア群を提供しております。
Atlassian製品だけでは実現できないことはアドオンの組み合わせにより解決し、これまでの導入経験により作成したテンプレートを活用することにより、短期・低コスト導入の実現も可能としております。
Atlassian社は自社ソフトウェアを取扱うパートナーに対して技術認定試験を行っており、認定技術者数等に応じてパートナーランク(注4)を設定しております。当社は最も厳しい基準を充足した最高位ランクであるプラチナパートナーを取得しております。また、Atlassian社のHPで開示されている全世界のパートナーランキング(2019年2月時点)においては、全世界の400社以上のパートナーの中で当社は上位にランキングされており、アジアパシフィックでは最上位に位置しております。当社の顧客企業は多数のプロジェクトを効率的に管理する必要があり、プロジェクト管理ツールに予算を割くことができる大企業が中心ですが、大企業であるほど導入時の円滑な稼働開始が求められます。当社グループのAtlassian社の認定制度に裏打ちされた豊富な技術力と、アジアパシフィックで最上位に位置する豊富な導入実績や蓄積された経験とノウハウが、国内の他のAtlassian社のパートナー企業との差別化要因になっております。


b.Alfresco
当社グループは2014年5月にAlfresco Software, Inc.とパートナー契約を締結し、パートナー企業として、製造業をはじめとするお客様に導入支援を実施しております。Alfrescoはエンタープライズコンテンツ管理(ECM)(注5)ツールです。Alfrescoは2005年に設立された、他のECMプレーヤーに比べると新しい参入者ですが、それゆえに当時の新しい技術を豊富に取り入れることができたために、従来のECM製品にはない拡張性とスケーラビリティ(注6)を発揮いたします。
「情報管理」という面でファイルサーバーでの情報管理の限界から脱却したい要望に応えたり、「プロセス改善」という面でプロセスのボトルネックを見える化し生産性を改善したい要望に応えています。AlfrescoはAWS(注7)のリッチなサービス(注8)を活用し、約12億ドキュメントものコンテンツをサポートできることを実証しております。
c.Tableau
当社グループは2017年3月にTableau Software, Inc.とパートナー契約を締結し、製造業をはじめとするお客様に導入支援を実施しております。Tableauはビジネスインテリジェンス(BI)(注9)ツールです。これまでのBIツールとは違い、低コストで導入できるノンプログラミングで誰でも簡単にデータ分析ができ、世界中で78,000社以上の導入実績を誇っています。

また、SIサービスとして、以下に示すようなサービスを提供しています。



Fit&Gap分析(注10)設計構築稼働運用
・お客様要件ヒアリング
・費用対効果の見積
・ワークフロー設計
・画面設計
・インストール
・各種カスタマイズ
・Add-on開発(注11)
・運用スクリプト開発
(注12)
・システムテスト支援
・ドキュメント作成支援
・利用手順書作成支援
・本番移行後の技術支援
・ヘルプデスク
・研修サービス
ユーザー向け研修
管理者向け研修
・有償サポート


②クラウドサービス業務
お客様へ当社グループで取り扱う製品の稼働環境としてのクラウド環境提供を迅速に行っております。24時間365日対応、取り扱い製品の専任技術者が運用管理するフルマネージドクラウドサービスとなっております。
主な収益モデルとしては、当社のクラウドサービスを利用する顧客に対しては、ライセンス料に加えてクラウド上の運用代行費用を受領しており、利用開始後は毎月売上を計上しております。
取り扱っているサービスは、次のとおりです。
RickCloud
特長としては、次の4点が挙げられます。
・スモールスタート(注13)から本格稼働まで対応が可能です。
・クラウドストレージ(注14)でデータを保護しています。
・サービス監視とリソース監視を行っています。
・標準的なセキュリティ対応を行っています。

③ソフトウェア開発業務
Atlassian製品の主力製品であるJiraやConfluenceへの拡張機能となるアドオン製品を自社開発し、Atlassian Marketplaceにて販売しております。
拡張機能とは、Jiraの標準機能では実現できない機能を独自ソフトウェアにより実現することです。「WBSガントチャート for JIRA」を例にしますと、Jiraの一覧表示では実現できないWBS(注15)やガントチャート(注16)という機能をJiraに持たせることが可能になりました。
主な収益モデルとしては、新規購入時には製品毎の標準価格で販売し、翌年以降に更新された際は、毎年一定の更新料を受領しております。なお、Atlassian Marketplaceの使用料として、Atlassian社に対して販売価格の25%の手数料を支払っております。
2019年2月28日現在、「WBSガントチャート for JIRA」を含めた自社開発ソフトウェアは国内のみならず海外69ヶ国に販売し、他の製品も含め魅力的な機能拡充を続けております。海外販売子会社であるRicksoft,Inc.も技術チームと連携し、強力な海外ライバル製品に負けないよう、海外ユーザーが要望するUI/UX(注17)の改善に取り組み、今後もユーザー要望を取り込む方針で製品強化を行ってまいります。また、Jiraの「表形式での課題編集機能をサポートしていない」という弱点を補うアドオンとして「Excel-like Issue Editor for JIRA」を開発し、表計算ソフトの課題管理に近い感覚でJIRAの課題を編集することが可能となりました。
Atlassian製品とAlfresco製品を連携するためのAlfresco connectorシリーズも本業務の中で製品強化を行っております。

(2)当社グループの各社の事業と位置付けは次のとおりであります。
当社グループにおいて、当社は東京、名古屋を拠点としてツールソリューション事業を行っており、Ricksoft, Inc.は米国を拠点として当社グループで開発したソフトウェアをAtlassian Marketplace経由にてグローバルに販売しております。

注1.SI(システムインテグレーション)
システムの導入に関して、分析から開発、運用に至るまでのサービスを指す。
注2.Confluence
Atlassian社の主力製品の1つで情報共有をするためのツールのこと。
注3.Jira
Atlassian社の主力製品の1つでプロジェクト管理をするためのツールのこと。
注4.パートナーランク
Atlassian社がパートナーの認定技術者数等に応じて設定しているランクを指し、高いランクからプラチナ、ゴールド、シルバーの3種類がある。ランク毎に充足が求められる認定技術者数等及び当社グループの状況は以下のとおり。
(2019年2月28日現在)
パートナーランク求められる認定技術者数等当社グループの状況
プラチナTechnical Sales:8名
Sales:8名
Technical Sales:12名
Sales:23名
ゴールドTechnical Sales:4名
Sales:4名
シルバーTechnical Sales:1名
Sales:2名

注5.エンタープライズコンテンツ管理(ECM)
組織内の処理業務に関するコンテンツや文書をすべてひとつのパッケージに取り込み、運用する技術(Enterprise Content Management)。
注6.スケーラビリティ
大規模化してもコストなどが規模に比例して増えないこと。コンピューターの分野では,システムが有する拡張性のことをいい、システムへの要求の変化に応じたり、それに伴って自らの性能を柔軟に変化させる様子を指す。
注7.AWS(Amazon Web Services)
Amazon社が提供するクラウドサービス。
注8.リッチなサービス
ハードウェアリソース(CPUや記憶領域などのコンピューターを構成する資源のこと)を必要な時に必要なだけ使えるという意味。

注9.ビジネスインテリジェンス(BI)
企業に蓄積された大量のデータを収集して分析し経営戦略のための意志決定を支援すること。(Business Intelligence)
注10.Fit&Gap分析
お客様の業務とツールの機能との適合部分(Fit)と乖離部分(Gap)を調べる作業で、追加開発が必要な機能の洗い出しを実施すること。
注11.Add-On
ツールの機能を拡張する為のアプリケーションのこと。プログラミング言語により開発され、ファイルとして提供される。
注12.運用スクリプト
ツールに簡易的な機能を追加するために記述するプログラムのこと。直接記述するだけですぐに動作するという特徴がある。
注13.スモールスタート
小規模で運用を開始すること。
注14.クラウドストレージ
クラウド環境で管理されているデータ保存領域のこと。
注15.WBS(Work Breakdown Structure)
プロジェクトの各工程を担当者毎の作業レベルにまで分類し木構造にまとめたもの。
注16.ガントチャート
プロジェクト管理で用いられる表の一種で、工程毎の計画と進捗が横棒によって表現されたもの。
注17.UI/UX
UIは、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略でコンピュータシステムあるいはコンピュータプログラムと人間(ユーザー)との間で情報をやり取りするための方法、操作、表示といった仕組みの総称。
UXは、ユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略で製品やサービスの利用を通じて得られる体験の総称。

事業の系統図は、次のとおりであります。



沿革関係会社の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E34633] S100FVCU)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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