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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10020ZD

有価証券報告書抜粋 ルネサスエレクトロニクス株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2014年3月期)


研究開発活動メニュー株式の総数等

財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2014年3月31日)において当社グループが判断したものであります。

(1)重要な会計方針および見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、期末日における資産、負債、偶発資産および偶発債務ならびに会計期間における収益および費用に影響を与えるような見積りや仮定を必要とします。これらの見積りや仮定は、過去の経験やその他の合理的と思われる種々の要因に基づいて設定されております。結果として、このような見積りと実績が異なる場合があります。
次の重要な会計方針の適用において、見積りや仮定は連結財務諸表に重要な影響を与えると考えております。
①貸倒引当金
当社グループは、債権に対し貸倒引当金を計上しております。貸倒引当金は、過去の貸倒損失の実績および回収可能性に疑義がある債権の個別評価に基づいて計上しております。入手可能な情報に基づき貸倒引当金は充分であると考えておりますが、将来、債権先の財政状態が悪化し、支払能力が低下した場合、追加の引当が必要となる可能性があります。
②たな卸資産
当社グループは、たな卸資産を原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)により評価しております。滞留および陳腐化したたな卸資産については、将来の需要や市場の状況に基づいて市場価値の見積額まで評価減を行っております。将来の需要や市場の状況が悪化した場合、追加の評価減が必要となる可能性があります。

③固定資産の減損
当社グループは、減損の兆候がある場合に固定資産の貸借対照表計上額について、当該資産から得られる将来のキャッシュ・フローにより資産の残存価額を回収することができるかどうかを検討しております。当該資産が十分なキャッシュ・フローを生み出さない場合には、減損を認識しなければならない可能性があります。
④投資有価証券
当社グループは、その他有価証券のうち時価のあるものについて、期末日の市場価格などに基づく時価法により評価しております。評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定しております。その他有価証券のうち時価のないものについては、移動平均法による原価法または償却原価法により評価しております。時価もしくは実質価額が著しく下落した場合には、回復する見込みがあると認められる場合を除き、減損しております。将来、時価または実質価額が著しく下落し、回復が見込めない場合には、臨時の損失が発生する可能性があります。
⑤繰延税金資産
当社グループは、将来減算一時差異および繰越欠損金が持つ将来の課税所得を減額する効果に関して、繰延税金資産を計上しております。また、実現可能性が低いと考えられるものに対して、評価性引当金を計上し、繰延税金資産を減額しております。
評価性引当金の必要性を評価するにあたっては、個々の会社毎に、過去の損益状況を始め、将来の課税所得の見積や一時差異の解消時期などの入手可能なあらゆる情報を考慮しております。
繰延税金資産の全部または一部を将来回収できないと判断した場合、当該判断を行った会計年度に繰延税金資産の調整額を税金費用として計上します。同様に、計上額の純額を上回る繰延税金資産が回収可能であると判断した場合は、当該判断を行った会計年度の税金費用を減少させることになります。
⑥退職給付債務
当社グループは、従業員の退職給付債務および費用について、将来の従業員数の変動や、割引率、将来の昇給率、年金資産の長期期待運用収益率などの数理計算上の前提条件に基づいて計上しております。これらの前提条件を変更した場合または前提条件と実際の結果が異なる場合には、その差異を従業員の平均残存勤務期間にわたって償却しております。
⑦偶発債務
当社グループは、いくつかの訴訟や損害賠償請求案件を抱えておりますが、現時点で合理的にその偶発損失を見積ることができる場合には、見積損失を計上しております。

(2)業績概況
(単位:億円)
前連結会計年度当連結会計年度前連結会計年度比
増(減)
売上高7,8588,3304726.0%
(半導体売上高)7,2477,96872110.0%
(その他売上高)611362△249△40.7%
営業損益△232676909-
経常損益△269586855-
当期純損益△1,676△531,623-
米ドル為替レート(円)82100--
ユーロ為替レート(円)106133--


当連結会計年度における連結業績は以下のとおりであります。


(売上高)
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比べ6.0%増加し8,330億円となりました。当社が推進している「事業の選択と集中」により、民生用電子機器向けSoCやその他売上高が減少したものの、自動車向け半導体や中小型パネル向け表示ドライバICの売上が堅調に推移したことに加え、円高の是正が売上増の主な要因であります。

(半導体売上高)
当連結会計年度の半導体売上高は、前連結会計年度と比べ10.0%増加し7,968億円となりました。当社グループの主要な事業内容である「マイコン」、「アナログ&パワー半導体」、「SoC」という3つの製品群、および3つの製品群に属さない「その他半導体」の各売上高は、以下のとおりであります。

:3,536億円
マイコン事業には、主に自動車向けや産業機器向けマイクロコントローラ、デジタル家電や白物家電、ゲームなどの民生用電子機器向けマイクロコントローラ、パソコン、ハードディスクドライブなどのパソコン周辺機器向けマイクロコントローラが含まれております。
当連結会計年度におけるマイコン事業の売上高は、前連結会計年度と比べ15.9%増加し3,536億円となりました。自動車向けマイクロコントローラの売上が堅調を維持したことに加え、産業機器向けや民生用電子機器向けマイクロコントローラの売上が増加したことなどによるものであります。

:2,725億円
アナログ&パワー半導体事業には、主に自動車、産業機器、パソコンおよびパソコン周辺機器、民生用電子機器向けの、パワーMOSFET、ミックスドシグナルIC、IGBT、ダイオード、小信号トランジスタ、表示ドライバIC、光・高周波などの化合物半導体が含まれております。
当連結会計年度におけるアナログ&パワー半導体事業の売上高は、前連結会計年度と比べ15.9%増加し、2,725億円となりました。主に自動車向けパワー半導体およびアナログICや、中小型パネル向け表示ドライバICの売上が増加したことなどによるものであります。

:1,648億円
SoC事業には、主にカーナビゲーションなどの自動車向け半導体、産業機器向け半導体、デジタル家電やゲームなどの民生用電子機器向け半導体、パソコン、ハードディスクドライブやUSBなどのパソコン周辺機器向け半導体、ネットワーク機器や携帯端末などの通信向け半導体が含まれております。
当連結会計年度におけるSoC事業の売上高は、前連結会計年度と比べ5.0%減少し、1,648億円となりました。自動車向けやパソコン周辺機器向け半導体の売上が増加したものの、当社が推進している「事業の選択と集中」により、民生用電子機器向けや携帯端末向け半導体の売上が減少したことなどによるものであります。

:59億円
その他半導体事業には、主に受託生産やロイヤルティ収入が含まれております。
当連結会計年度におけるその他半導体事業の売上高は、前連結会計年度と比べ45.5%減少し、59億円となりました。

(その他売上高)
その他売上高には、当社の販売子会社が行っている半導体以外の製品の販売事業、当社の設計および生産子会社が行っている半導体の受託開発、受託生産などが含まれております。
当連結会計年度のその他売上高は、前連結会計年度と比べ40.7%減少し、362億円となりました。2013年2月1日に、当社の100%子会社であったルネサスエレクトロニクス販売㈱が営んでいた半導体製品の再販事業および電子部品などのコンポーネント製作事業を、㈱立花エレテックの100%子会社である㈱立花デバイスコンポーネントへ譲渡したことや、2013年11月1日に、当社の100%子会社であるルネサス エレクトロニクス・アメリカ社が営んでいた液晶再販事業を譲渡したことなどによるものであります。

(営業損益)
当連結会計年度の営業損益は676億円の利益となり、前連結会計年度と比べ909億円の改善となりました。これは、自動車向け半導体や中小型パネル向け表示ドライバICの売上が堅調に推移したことや円高の是正により売上高が増加したことに加え、構造改革施策の実行により収益構造が改善したことなどによるものであります。

(経常損益)
当連結会計年度の経常損益は586億円の利益となりました。これは、支払利息や第三者割当増資による新株発行に係る株式交付費などの営業外費用を141億円計上したことなどにより、営業外損益が90億円の損失となったことによるものであります。

(当期純損益)
当連結会計年度の当期純損益は53億円の損失となりました。これは、事業譲渡益や債務免除益などの特別利益を238億円計上した一方、事業構造改善費用を中心とした特別損失を720億円計上したことによるものであります。

(3)財政状態

(単位:億円)
前連結会計年度末
(2013年3月31日)
当連結会計年度末
(2014年3月31日)
前連結会計年度末比
増(減)
総 資 産6,6917,8601,169
純 資 産7792,2731,494
自 己 資 本6672,1461,479
自己資本比率(%)10.027.317.3
有 利 子 負 債3,0642,709△355
D/Eレシオ(倍)4.591.26△3.33


当連結会計年度末の総資産は7,860億円で、前連結会計年度末と比べ1,169億円の増加となりました。これは、当連結会計年度において、現金及び現金同等物が第三者割当増資(1,500億円)で増加したことなどによるものです。純資産は2,273億円で、前連結会計年度末と比べ1,494億円の増加となりました。これは、当連結会計年度において、第三者割当増資により資本金および資本剰余金が増加したことなどによるものであります。

自己資本は、前連結会計年度末と比べ1,479億円増加し、自己資本比率は27.3%となりました。また、有利子負債は、前連結会計年度末と比べ355億円の減少となりました。これらの結果、D/Eレシオは1.26倍となりました。


(単位:億円)
前連結会計年度当連結会計年度
営業活動によるキャッシュ・フロー△541937
投資活動によるキャッシュ・フロー△432△192
フリー・キャッシュ・フロー△973745
財務活動によるキャッシュ・フロー3681,070
現金及び現金同等物の期首残高 1,319777
現金及び現金同等物の期末残高7772,659



(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、937億円の収入となりました。これは主として、税金等調整前純利益を105億円計上したことに加え、減価償却費を650億円計上したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、192億円の支出となりました。これは主として、事業譲渡による収入を211億円計上したものの、有形固定資産の取得による支出が375億円および事業譲渡による支出を56億円計上したことによるものであります。

この結果、当連結会計年度におけるフリー・キャッシュ・フローは745億円の収入となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、1,070億円の収入となりました。これは主として、第三者割当増資の実行により1,500億円の資金調達を行ったことによるものであります。

現金および現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末残高と比べ1,882億円増加し、2,659億円となりました。

(4)外国為替相場変動による影響
当連結会計年度においては、前連結会計年度と比べ、年間の為替平均レートが円安ドル高となったことにより、米ドル建の売上を円換算した金額が増加し、収益を改善させる要因となりました。また、当社は、為替の変動による影響を軽減するために先物為替予約を適宜行っております。当連結会計年度においては、営業外収益に28億円の為替差益を計上しております。なお、海外子会社の資産および負債は貸借対照表日の為替相場で、収益および費用は期中の平均為替相場で換算されております。換算による調整額は累積し、連結貸借対照表の為替換算調整勘定および少数株主持分に含めて計上されております。詳細に関しては、連結財務諸表作成のための基本となる重要事項をご参照ください。

(5)流動性および資金の源泉
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保すること、および健全なバランスシートを維持することを基本方針としております。資金の源泉の安定的な確保のため、当社は、2013年9月30日に㈱産業革新機構、トヨタ自動車㈱、日産自動車㈱、㈱ケーヒン、㈱デンソー、キヤノン㈱、㈱ニコン、パナソニック㈱および㈱安川電機を割当先とする第三者割当増資により、総額1,500億円の資金調達を行いました。また、当社は2012年9月28日付で主要取引銀行である㈱三菱東京UFJ銀行、㈱みずほコーポレート銀行(現㈱みずほ銀行)、三井住友信託銀行㈱および三菱UFJ信託銀行㈱と締結したシンジケートローン契約(総額2,086億円)に関して借入先と契約条件の変更を協議し、2013年9月11日付で総額2,086億円のリファイナンス契約を締結し、同年9月30日付で当該契約を実行しました。当連結会計年度末における借入金、およびリース債務を含む有利子負債の残高は2,709億円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び預金、ならびに有価証券を含む手元流動性の残高は2,659億円となっております。

(6)オフバランス取引
当社グループは、製造設備の陳腐化による価値下落リスクの回避および収支の平準化を目的としたオペレーティング・リースを行っております。当連結会計年度末でのオペレーティング・リース取引における解約不能のものに係る未経過リース料残高は128億円であります。また、資産効率を高めるために、特定の売上債権等の流動化を適宜行っておりました。当連結会計年度末における流動化残高は176億円となりました。

研究開発活動株式の総数等


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