有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DABO
レイズネクスト株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)
当社グループの研究開発活動は、顧客ニーズに対してメンテナンス技術及びエンジニアリング技術によってソリューション・サービスを提供することを目指し、テーマを選択して取り組んでまいりました。
第6次中期経営計画においては、メンテナンス技術力の強化及びエンジニアリング技術のレベルアップを目指して活動を展開してきました。当期は中間年として、作業の非熟練化、軽労化、安全性向上に寄与するメンテナンス作業の機械化を積極的に推進すると共に、現場における管理業務の効率化や情報共有を目的とした現場業務のIT化にも継続して取組んでまいりました。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は95,654千円(消費税等は含まない)であり、主な取り組みは次のとおりです。
(1) メンテナンス作業の機械化
メンテナンス作業の機械化については、既存技術の付加価値向上に加え、作業員の非熟練化、軽労化及び安全性の向上を目的として取り組みました。
まず弊社の得意とする定期修理工事において、特殊な能力が必要とされる熱交換器チューブバンドルの抜出・挿入作業について、前期に導入した軽量ハイドロエキストラクター及び適用範囲を拡大させるために開発した治具を複数の現場に適用して有効性を確認しました。また、更に操作性を向上させる機能等を追加した新機材について仕様を確定し発注準備を行いました。新機材の導入により、チューブバンドルの抜出・挿入作業に対する機械適用率を更に高めていきたいと考えております。
次に熱交換器チューブバンドルの洗浄作業においては、前期に導入した内面洗浄機の遠隔操作化に取り組みました。無線カメラによる認識技術の確認や作動ユニットについて制御技術の開発を実施しました。将来的にはこれら要素を完成させて、更なる安全性の向上と省力化を目指してまいります。
また配管切断技術については、完全な無火気工法としてウォータージェットを利用した切断機の選定とそのアタッチメントの開発を実施しました。今後は既に保有しているSPC CARBER工法や切断・開先加工機と組み合わせることで、切断から耐圧試験までを一連のサービスとして提供できるよう施工技術のメニューを充実させてまいります。
従来、タンクの底板溶接に用いていたサブマージ自動溶接機を側板へ適用拡大するための機材改造に関する研究については、タンク補修の現場適用を経て更なる改造を進めております。また、2018年度には配管の自動溶接機についても導入研究を開始する予定です。
今後もメンテナンス技術力の強化を目標に、メンテナンス作業における付加価値と顧客満足度の向上を目指してまいります。
(2) 現場業務のIT化分野
現場で利用される情報の一元化や共有、情報取得の省力化等により、現場業務を効率化すると共に業務品質を向上させることを目標として業務のIT化に取り組みました。
まず自社開発したメンテナンスデータベース(S-TORAGE)は、更に使いやすいシステムとなるよう、現場ニーズに沿って改修・改造を行うことで基本機能を完成させ、現場への導入及び普及を積極的に進めました。
次に、各種工事及び工事に使用するクレーン等機材の位置情報を管理するシステムについては、現場ニーズに合わせた改修を行いながら実業務で運用してきました。また、現場の機材管理に利用することを目的として前期に開発したGPS技術を利用した位置情報管理システムは、更に位置精度を向上させる改善検討を実施いたしました。
現場管理に必要な情報の共有とリアルタイムな利用を目指して、スマートフォンやタブレットなどを利用した情報利用技術について開発を進めました。既に開発した進捗・情報共有化ツール(SPIRIT)と連携するシステムの改修を行うと共に、現場にいながら工事に関連する図書類やデータにアクセスできるシステムについても試験適用を進めてまいりました。
更に現場の状況を事務所などの遠隔地からでも把握できることを目的として、メガネ型ウェアラブル端末を利用した点検システムの現場適用を進め、適用方法やその有効性について評価を行っています。
3Dスキャニング技術については既に多くの現場で採用されており、工事計画において新設配管や機器等の干渉を事前に確認できることで、作業の効率化や工事品質の向上に大きく貢献しております。更に、スキャニングを実施した現場でデータ処理を併せて行うことで、より効率的な業務を実現するワークフローの確立を目指しております。
エンジニアリング業務に使用するデータ等を管理するシステムの開発にも着手いたしました。設計に必要なデータ等をデータベース化し一元管理することで、変更管理を効率的かつ確実に行い業務品質を向上させることを目的としております。
これら現場業務のIT化に関する研究開発は、業務効率化や省力化による業務品質の向上だけでなく、働き方改革の実現にも寄与する取り組みとして、社内標準化を目指し継続的に推進してまいります。
(3)その他の技術
既設の防油堤を貫通する配管工事について、新材料を用いた補強工法の開発に着手しました。これにより工事の省力化、工程短縮、コスト低減を達成し、従来工法との差異化を図ることを目指しております。
当社グループの主要顧客業界である石油業界や石油化学業界においては、定期修理工事の集中による人手不足という問題が切迫してきています。また顧客からメンテナンス請負企業への施工管理の依存度が高まると共に、労働安全や品質管理に対する要求も厳しくなってきています。更に社内においても業務の効率化による働き方改革が求められております。
研究開発活動は、こうした顧客ニーズや事業環境に応えられるように相応しい研究開発テーマを選定し実施していく所存であります。研究開発テーマの選定にあたっては、国内はもとより欧州や米国などにおいても技術及び市場調査を継続して行い、その成果を有効に活用してまいります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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