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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10051LG

有価証券報告書抜粋 レンゴー株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社中央研究所において、板紙、段ボール、紙器、軟包装、機能材・化学品の各事業とその周辺領域に研究開発の中心を置き、地球環境に配慮した独創的で付加価値の高い新商品と新技術の開発を進めている。また、当社研究・技術開発部門パッケージング技術開発本部および包装システム開発部において、紙器機械の開発・改良を進めている。
日本マタイ株式会社では国内の重包装関連事業において、江蘇中金瑪泰医薬包装有限公司では海外の軟包装関連事業において、それぞれ安全・環境への配慮と市場の要求に沿って、新製品の開発および品質改良を行っている。
当社グループでの研究開発費の総額は1,405百万円である。

(1) 板紙・紙加工関連事業

当社において、段ボール原紙の薄物化に伴う紙力増強や品質向上に関する技術開発、新しく開発された段形状の⊿(デルタ)フルート段ボール、段ボール貼合糊を中心とした省エネ・省資源生産技術の開発、防食性・保冷性・耐水性・防湿性・低摩擦性・防炎性等に優れたリサイクル可能な機能性段ボールや青果物鮮度保持技術を利用した機能化包装の開発等、省エネ、省資源、生産性向上、コストダウン、製品の高付加価値化を目指して研究開発を進めており、順次、実用化を果たしている。
また当社で使用する紙器機械について、他社にない独自の機械装置・システムの開発を通じて、品質・生産性向上、省力・省エネ、作業環境の改善等に取り組んでいる。当連結会計年度において注力したのは、検査装置として、プレプリント輪転印刷機のニス抜け検査、皺検査および印刷ずれ検査、ならびにフレキソフォルダグルアのフラップ折れ検査および抜きシートの全数全面検査装置の開発、不良除去装置として印刷機とプラテンダイカッター直結機械における不良除去装置の開発、省人設備として段ボールシートの工程間無人搬送装置の開発、省エネ設備として貫流ボイラの省エネ蒸気システムの開発である。
当事業にかかる研究開発費は807百万円である。

(2) 軟包装関連事業

当社において、環境に優しい食品用酸素バリアフィルムや感熱粘着平巻きラベル、ロールラベル、およびロールオンシュリンクラベルの研究開発などを進め、一部の市場に投入している開発品は順調に数量が拡大している。2014年に上市した車窓や建物窓用向けの熱線カット性を有するハードコートフィルム、身離れ性が求められる粘性食品用包装フィルムは採用が決定し、さらに拡販に取り組んでいる。
当事業にかかる研究開発費は104百万円である。


(3) 重包装関連事業

日本マタイ株式会社において、機能性フィルム、樹脂加工品、重包装製品の開発を行っている。重包装製品については、除染用耐候性大型土嚢「マイコンBK」を上市展開しており、更なる新製品開発活動を強化している。また、工業樹脂製品を中心としたシーティング事業も強化しており、3種3層、4種5層の多層フィルム生産機を保有するとともに、短期間で成約に繋がるよう多層成膜試作機も完備し、各種機能性フィルムの開発を進めている他、電子部品用テーピング包装材で国内トップシェアを築き、更なる発展を見据え新製品開発および品質改良も進めている。
当事業にかかる研究開発費は247百万円である。

(4) 海外関連事業

江蘇中金瑪泰医薬包装有限公司において、主力事業である医薬品向けPTP/SP包材用に、環境に配慮した水溶性接着剤の開発を進めている。その他、新製品として新型偽造防止PTPアルミの開発、ならびに電池外装用フィルムの開発など、顧客評価に基づく改善を進めている。
当事業にかかる研究開発費は40百万円である。

(5) その他の事業

当社において、木材の主成分であるセルロースを素材とする多孔性ビーズ「ビスコパール」、カラシ・ワサビ成分を用いた天然系抗菌防カビ剤「ワサヴェール」に続き、合成ゼオライトを複合化した高機能パルプ「セルガイア」を商品化するなど、環境と機能を両立した新素材に関する研究開発に取り組み、セルガイアについては、抗菌・消臭機能を利用した掃除機紙パック・衛生材料向け部材・加湿フィルター・台所用水切り袋が引き続き好調で、また2014年に上市した文化財保護用シート、吸水蒸散ボードおよび業務用抗菌ワイパーの拡販に努めている。さらに新商品の市場投入を予定しており、順調に商品が増えている。希土類不使用型新規蛍光体「ガイアフォトン」は、銀イオンをフォージャサイト型またはA型ゼオライトに担持すると蛍光体としての性質を有することを発見したもので、LED照明用蛍光体や偽造防止技術としての応用が期待される。本技術は、2014年度に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択され、数年後の事業化を目指して開発を進めている。
また、当社は、小売店舗での品出しやディスプレイの作業性の大幅な時間短縮を可能とした「レンゴー スマート・ディスプレイ・パッケージング(RSDP)」の形態開発と同時に、形態に応じた包装機械ラインの開発を行ってきた。そのシリーズの中でふりかけなどの四方シール製品・パウチ製品・小箱製品に適したSD1は、圧縮包装を利用して1アクションでの簡単開封とディスプレイが可能な工程処理を組み込んでいる。また、大型パウチやマヨネーズ・ケチャップなどのチューブ容器に適したSD3は、4隅に三角柱を組み上げ、耐圧強度とスタッキング機能に優れたトレイを利用し、簡単開封でスタッキングディスプレイを可能にした包装システムである。
当事業にかかる研究開発費は205百万円である。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


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