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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100525Z

有価証券報告書抜粋 三井化学株式会社 業績等の概要 (2015年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績
当連結会計年度の世界経済は、米国での景気回復、ヨーロッパでの緩やかな景気持ち直しの動きが見られる一方、中国や新興国における景気拡大のテンポが鈍化しました。
日本経済におきましては、消費増税に伴う駆け込み需要の反動からの持ち直しの動きはありましたが、夏場の天候不順の影響等もあり、景気回復に力強さが感じられない状況が継続しました。
化学工業界におきましては、期後半における原油安を受けての買い控えの動き等はあったものの、一部製品の設備稼働率が高水準で推移する等の動きもあり、全般的には改善傾向となりました。
このような情勢のもとで、当社グループは2014年度を初年度とする新たな中期経営計画の下、成長のターゲット領域と定めた「モビリティ」、「ヘルスケア」、「フード&パッケージング」の3分野の集中的な拡大を図ってまいりました。
モビリティ分野では、低環境負荷型自動車に向けて、ポリプロピレン(PP)コンパウンドやエラストマー等を中心とする幅広い樹脂製品群や強固な顧客基盤等の当社グループ内リソースを最大限活用したソリューションを提供することにより事業の更なる強化に取り組みました。
ヘルスケア分野では、従来より注力しているメガネレンズ用材料、歯科材料、不織布等のコア事業の更なる拡大を推進するとともに、事業領域の拡大を目指し、患者/消費者向けのヘルスケア製品事業を展開するため、米国で新たなヘルスケアブランド「Whole You™ 」を立ち上げました。
フード&パッケージング分野では、農薬や包材事業を成長するアジアを中心にグローバル展開を加速させ、マーケティングの強化・事業拡大に取り組みました。
また、石化・基礎化学品を中心とする汎用化学品は、社会・産業を支える「基盤素材」領域として展開を図っており、その中で、大型市況製品(ポリウレタン材料、フェノール、高純度テレフタル酸)に関する生産拠点最適化等の事業再構築も確実に進めてまいりました。
これにより、当連結会計年度の業績は以下のとおりとなりました。

売上高営業利益経常利益当期純利益
当連結会計年度(億円)15,501420444173
前連結会計年度(億円)15,660249225△251
増減率(%)△1.068.897.2-

セグメント別の業績は、次のとおりであります。

(機能化学品)
機能化学品セグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ286億円増の2,190億円、売上高全体に占める割合は14%となりました。一方、営業利益は、増販効果があったものの固定費の増加等により、前連結会計年度に比べ4億円減の146億円となりました。以上により、セグメント全体では、増収・減益となりました。
歯科材料は売上高の拡大に貢献したものの、事業譲受に伴うのれんの償却が発生しております。
ヘルスケア材料のメガネレンズ用材料、衛生材料の不織布、農薬等は、海外の需要拡大等を受けて販売を拡大しました。

(機能樹脂)
機能樹脂セグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ22億円減の1,745億円、売上高全体に占める割合は11%となりました。また、営業利益は、前連結会計年度に実施した子会社の決算期統一による15ヶ月間の業績取り込み影響がなくなったものの、円安効果、需要拡大への的確な対応等により、前連結会計年度に比べ70億円増の189億円となりました。以上により、セグメント全体では、減収・増益となりました。
自動車部品及び樹脂改質材用途を中心とするエラストマーは、円安効果及びグローバルな自動車需要に的確に対応し、収益を拡大しました。
機能性コンパウンド製品は、円安効果及び北米・アジアを中心とする自動車用途の需要拡大により、収益を拡大しました。
また、特殊ポリオレフィンについても、円安効果及びスマートフォンを中心とした電子情報関連用途の需要に的確に対応し、収益を拡大しました。

(ウレタン)
ウレタンセグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ90億円減の1,548億円、売上高全体に占める割合は10%となりました。一方、営業損失は、ポリウレタン材料の海外市況下落があったものの円安等の影響により、前連結会計年度に比べ17億円改善の35億円となりました。以上により、セグメント全体では減収・営業損失の改善となりました。
コーティング材料は、海外での需要拡大により収益を拡大しております。一方で、ポリウレタン材料は、主要用途である家具向けの低調、市況低迷の継続により、厳しい状況が続いております。

(基礎化学品)
基礎化学品セグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ650億円減の3,112億円、売上高全体に占める割合は20%となりました。営業損失は、アジアでの同業他社の定期修理の集中等による交易条件改善と当社が進めてきた事業再構築の効果が発現したことを受け、前連結会計年度に比べ100億円改善の74億円となりました。以上により、セグメント全体では、減収・営業損失の改善となりました。
フェノールは、同業他社の新設立ち上げ遅れの影響等により前連結会計年度に比べ、市況は改善しているものの、依然として市況水準は低く、厳しい状況が続いております。
高純度テレフタル酸は、中国市況の低迷を背景に、厳しい状況が続いております。

(石化)
石化セグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ244億円増の5,768億円、売上高全体に占める割合は37%となりました。また、営業利益は、原油価格急落に伴う在庫評価減等により、前連結会計年度に比べ44億円減の209億円となりました。以上により、セグメント全体では、増収・減益となりました。
ナフサクラッカーの稼働率が前連結会計年度を上回りました。また、北中米の自動車生産台数の増加等により、海外PPコンパウンド事業の収益は順調に推移しました。

(フィルム・シート)
フィルム・シートセグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ28億円増の827億円となり、売上高全体に占める割合は6%となりました。また、営業利益は、高付加価値製品の拡販、円安効果及びコスト削減努力により、前連結会計年度に比べ28億円増の37億円となりました。以上により、セグメント全体では増収・増益となりました。
包装フィルムは、今年度初めに販売価格を改定したものの、原料価格の高騰が継続したこと、消費増税・価格改定前の需要増の反動、夏場の天候不順等により総じて需要が低迷したことにより収益が減少しております。
電子・情報用フィルムは、スマートフォンを始めとした高付加価値分野における需要拡大により収益が拡大しております。
太陽電池用シートは、競争激化に伴う販売価格の下落等厳しい事業環境に対し新製品の拡販、コスト削減努力により収益が改善しております。

(その他)
当セグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ45億円増の311億円、売上高全体に占める割合は2%となりました。また、営業損益は、前連結会計年度に比べ14億円改善の8億円の利益となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、206億円減少し、当連結会計年度末には506億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得られた資金は、前連結会計年度に比べ148億円増の583億円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の増加によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって使用された資金は、前連結会計年度に比べ548億円減の350億円となりました。これは、前連結会計年度における歯科材料事業の譲受に関する支出の影響がなくなったことなどによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって使用された資金は、466億円となりました。これは、主として有利子負債の返済を行ったことなどによるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00840] S100525Z)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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