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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10052HS

有価証券報告書抜粋 三菱瓦斯化学株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

「2021年におけるありたい姿」に向けた第2ステップにあたる新中期経営計画『MGC Will 2014』の最終年である2014年(第88期)は、グループビジョン「MGCグループは全ての事業活動においてCSRの実践を徹底し、グローバルな舞台で、独自技術に立脚した特色と存在感のある優良化学会社として、持続的成長を目指す」の実現に向け、その基本方針である「中核事業の強化」、「不採算事業の再構築」、「新規事業の創出と育成の加速」、[持続的成長を支えるの向上」に沿って、グループ各社との密接な連携の下、研究開発活動を精力的に行いました。
東京、新潟、平塚の3研究所とMGC分析センター、これにコーポレート部門である研究推進部、未来事業創出プロジェクトグループ、カンパニーの企画開発部、工場の研究部門を加えた研究開発体制において、当社が長年培ってきた技術の共有と深化、それらの複合化によるシナジー、更には子会社との共同開発や研究受委託による総合力を活かした研究開発を展開し、既存製品の競争力強化、新規製品あるいは新規グレードの開発を推進しております。特に、2011年に設置した未来事業創出プロジェクトグループによる新規事業開発には力を入れており、医療用包装材料の開発など早期の事業化を目指しております。
子会社の研究開発部門も含めた当社グループの研究開発スタッフは、グループ全体で約862名であり、総従業員数の約10%にあたります。また研究費の総額は16,873百万円であります。当連結会計年度における各セグメント別の研究内容、研究成果、及び研究開発は次のとおりであります。


[天然ガス系化学品事業]
メタノール系;原料調達から誘導品まで展開する当社メタノール事業のコアとなる合成触媒開発、製造技術改善を継続しております。またメタノール事業の裾野を更に広げるため、メタノール改質水素製造プロセスの市場展開、メタノール燃料電池の技術開発・市場開拓を推進しております。
MMA系;MMA製造技術について触媒、プロセス改良を中心に更に競争力強化を図ると同時に、MMA中間体からの誘導品の市場開拓、並びに新規メタクリル酸系誘導品の開発を行っております。
バイオ系;これまでに蓄積した培養技術・発酵技術を利用し新規製品群を開発中です。このたび、新しい脳機能改善食品素材として期待されるピロロキノリンキノン(PQQ)の国内販売を開始いたしました。また、抗体医薬品事業ではMGCファーマ株式会社を設立し、抗体医薬品のプロセス開発受託事業、および原薬製造受託事業の展開スピードのアップと競争力の強化に取り組んでおります。
当該事業に係る研究開発費は3,356百万円であります。

[芳香族化学品事業]
混合キシレンの分離・異性化によって製造する各キシレン異性体および、その誘導品を中心とする事業展開を行っております。汎用製品群はプロセス改善・品質改良・コストダウンを継続する一方、当社固有の特殊化学製品群は、より川下への展開およびより確度の高い新規製品の研究開発を重点的に進め、高収益かつ持続的成長可能な事業構造の構築を目指しております。
メタキシレンジアミン、MXナイロン系製品は、コスト競争力強化のための技術開発を継続すると同時に、ユーザーの幅広い性能・品質要求に応える品揃えを進めております。エポキシ樹脂硬化剤用途では従来の欧米市場に加え、アジアでの需要が伸びており、これに対応すべく生産技術の改善を進めております。また既存のMXナイロン設備を活用し植物由来ポリアミドの量産化を開始し、自動車・電子部品向けからフィルム・繊維への加工、更に樹脂のバリア性改質など幅広い用途で拡販を図っております。
独自の強酸技術、酸化・還元技術等を駆使し、樹脂・高機能添加剤原料、医薬品原料、香料原料等の高付加価値製品の開発を継続的に行っております。芳香族ポリカルボン酸を核水添して得られるシクロヘキサンポリカルボン酸誘導体については、透明樹脂原料や特殊硬化剤原料として実需化の加速を図っております。また透明ポリイミドワニス・フィルムはディスプレイ・タッチパネル・光学フィルム・センサー関連等の着実な実需の高まりに呼応し早期事業化を目指しております。
当該事業に係る研究開発費は2,878百万円であります。

[機能化学品事業]
無機化学品事業;中核事業の一つである過酸化水素については製造コスト削減及び高付加価値化のための研究開発、生産技術開発及び実証試験を継続しています。超純過酸化水素を中心とした半導体・液晶ディスプレイ・プリント配線分野では当社の高い技術開発力を活かした最先端のハイブリッドケミカルズの開発に注力し、新規薬液・プロセス開発に採用実績を広げております。眼鏡用レンズモノマーについては、高屈折率材料の分野でユーザーニーズに対応した製品ラインナップの、より一層の拡充のため、開発を継続しています。
合成樹脂事業;ポリカーボネート樹脂については品質向上のための技術開発、中国生産拠点の収益改善における支援、高屈折率・低複屈折率を有する光学用特殊ポリカーボネートの開発に注力しています。機能性シート・フィルム分野では精密加工技術と特殊材料を組み合わせた要素技術により、LCD、タッチパネル、筺体加飾、偏光・調光用途等で差異化されたグレード開発を行っています。ポリアセタール樹脂については製造コスト削減のための技術検討、製品品質の向上検討、特殊グレードの新規市場開発を進めています。
新規製品;シート・フィルム分野において、成形性を高めた新規な筺体加飾材料の開発を進めています。また、高周波基板用途として期待される低誘電樹脂オリゴフェニレンエーテルは、電子材料事業部と共同で開発を進めた結果、数量が増加しておりますが、更に収益基盤を強化すべく取組みを行います。その他、光学材料分野にて新規素材開発を積極的に実施しています。
当該事業に係る研究開発費は5,699百万円であります。

[特殊機能材事業]
電子材料事業;主力製品であるBTレジンを用いた半導体パッケージ用材料を中心に開発しました。業界最高レベルの低熱膨張材の各種用途への量産準備を進めています。また、開発した高熱伝導材の採用に向けて、顧客への技術フォローも続けています。マザーボード用材料として、高周波・高多層用途向けに開発した低誘電率材の採用が始まっています。今後も、これら次世代材の開発を進めつつ、市場の変化の速さに対応した開発スピードを維持すべく、研究開発の効率化にも注力します。
脱酸素剤事業;事業基盤製品である小袋状エ-ジレス製品は、コスト競争力向上に向けた製品開発を進めました。また、医薬分野及び海外市場の開拓・拡販に向けた脱酸素剤の開発にも注力、開発した医薬用の脱酸素ボトルの拡販を進める一方で、ボトル形態用の円柱状のキャニスター型脱酸素剤や乾燥下で酸素を吸収するシート・フィルム形状の脱酸素剤の開発を進めています。
当該事業に係る研究開発費は4,940百万円であります。


事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00815] S10052HS)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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