上新電機株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2015年3月期)

(1) 重要な会計方針及び見積り

当グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。なお、個々の「重要な会計方針及び見積り」については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載の通りであります。

(2) 財政状態の分析

① 当連結会計年度末の資産、負債、純資産の分析

当連結会計年度末は前連結会計年度末に比べ、資産は流動資産が105億29百万円減少し、固定資産が31億25百万円増加したため、合計で74億5百万円減少し、当連結会計年度末の資産合計は1,750億5百万円となりました。
負債は流動負債が66億67百万円減少し、固定負債が55億96百万円増加したため、合計で122億64百万円減少し、当連結会計年度末の負債合計は1,081億97百万円となりました。
純資産は利益剰余金の増加等により株主資本が31億81百万円増加し、その他の包括利益累計額が16億76百万円増加したため、合計で48億58百万円増加し、当連結会計年度末の純資産合計は668億7百万円となりました。

② 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析

当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 1業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。

(3) 当連結会計年度の経営成績の分析

① 売上高

当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べて7.3%減少の3,723億85百万円となりました。これは主に、消費税増税前の駆け込み需要の反動に加えて、消費マインドの低下、夏場の天候不順により、エアコン、冷蔵庫等の白物家電が低調に推移したことによります。
一方商環境は相次ぐ競合他社の出店やネット販売拡大により価格・サービスによる企業間の競争がますます激しくなっており、厳しい経営環境は続いております。
店舗展開につきましては、店舗力の強化と投資効率の改善を目指して、高槻大塚店(大阪府)をはじめ12店舗の出店を行うとともに7店舗を撤収した結果、当連結会計年度末の店舗数は222店舗となりました。

② 売上総利益、営業利益

当連結会計年度の売上総利益は前連結会計年度に比べて1.8%減少の798億38百万円となり、販売費及び一般管理費が前連結会計年度に比べて1.0%減少した結果、営業利益は前連結会計年度に比べて10.0%減少の66億56百万円となりました。また、売上高営業利益率は前連結会計年度と同じく1.8%でした。

③ 営業外損益、経常利益

当連結会計年度の営業外損益は、前連結会計年度に比べて営業外収益が8.8%増加し、営業外費用が14.6%減少しました。その結果、経常利益は前連結会計年度に比べて8.4%減少の66億28百万円となりました。また、売上高経常利益率は前連結会計年度と同じく1.8%でした。

④ 特別損益、当期純利益

当グループでは、店舗のスクラップアンドビルドによる「店舗力の強化」が必要不可欠であると考えておりますことから、当連結会計年度においても店舗の撤収または改装等に伴う減損損失、貸倒引当金繰入額及び店舗閉鎖損失引当金繰入額を特別損失に計上したこと等により、特別損失は合計で6億円(前連結会計年度に比べて64.4%減少)となりました。
また、法人税等合計は前連結会計年度に比べて2.6%減少しました。
以上の結果、当連結会計年度の当期純利益は前連結会計年度に比べて10.8%増加の33億66百万円となり、1株当たり当期純利益金額は前連結会計年度に比べて6.04円増加の66.82円となりました。