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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100R1BQ (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 中国塗料株式会社 研究開発活動 (2023年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、グローバルで市場ニーズに適合した製品開発を行い、地球環境への負荷を低減した高品質かつ収益性の高い製品をタイムリーに供給することを基軸として研究開発活動を行っております。
高機能を有し顧客のニーズに対応した製品の開発をはじめとして、SDGsで掲げられた課題解決を念頭に省エネルギーや省資源、温室効果ガス削減やVOCなどの有害物質の削減に加えて、石油からバイオマス由来原材料への転換に対応したサステナブルな製品開発を推進し、得意分野である船舶用塗料をはじめ、工業用塗料、コンテナ用塗料の各分野で競争力のある基幹製品群の更なる拡充を目指しております。
更に当社独自技術の権利化を推進し、グローバルな戦略的特許網の構築も進めております。
研究開発の体制は、日本の広島県大竹市と滋賀県野洲市にある研究開発部門が基幹技術の研究開発にあたり、自社開発に加えてオープンイノベーションやDXを活用し製品開発の促進を図っております。また当社のグローバルネットワークを生かし、中国の上海、韓国、シンガポール、オランダにある技術部門が補完する体制を構築しております。
当連結会計年度における研究開発費の総額は1,573百万円であり、研究開発の活動状況は次のとおりであります。
なお、研究開発については、塗料の分野別に研究開発を行っていることから、各分野別に記載しております。

(船舶用塗料分野)
(1) 世界のあらゆる海域や各船種、さまざまな運航状況、更に近年進む地球温暖化に伴う高い海洋生物活性環境下においても優れた防汚性能を発揮し、併せて二酸化炭素排出量削減にも貢献できる低燃費技術を兼備する船底防汚塗料の研究開発を重点的に行っております。その研究成果を基に更なる新規加水分解型防汚塗料や塗膜表面自由エネルギーを制御したシリコーンタイプ防汚塗料の開発、更に環境負荷低減に貢献する新規素材を導入した防汚塗料の研究開発も行っております。また、外部との共同研究や連携も行いながら船舶性能解析技術も深化させ、DXを活用しビッグデータによる船舶の就航解析や燃費性能解析を行うサービスも提供し、低燃費で航行するために最適な防汚塗料のご提案なども行っております。
(2) 防食塗料分野では、各種用途に応じてVOC排出規制に対応したハイソリッド、無溶剤及び水系などの各種塗料の開発や、国際海事機関のバラストタンク及びカーゴタンクの塗装標準化等に対応した長期耐久性と環境対応を兼備する高性能防食塗料の開発に加え、脱石油由来原材料適用の取り組みを行っております。また、塗装工程の合理化、省力化に寄与する製品、メンテナンスサイクル延長を可能とする製品など、より使い易く、海外ニーズにも応えたグローバルに対応可能な製品の開発・改良に努めております。
(3) 更にこれら船舶塗料分野の技術を再生可能エネルギーなどの海洋開発分野へ水平展開しております。
これらは主として広島県大竹市の研究開発部門が担当しております。

(工業用塗料分野)
(1) 住宅建材用途では、顧客ニーズに沿った木質建材用塗料や窯業系外装建材用塗料などの開発を行っております。木質建材用塗料のなかでもフロアー用塗料では特に高い製品開発力を有しており、コロナウイルス感染対策のニーズに即し抗ウイルス機能を付与した無溶剤UV硬化塗料や植物由来原料を使用したフロアー向け無溶剤UV硬化塗料を開発し、その製品ラインナップの充実を進めています。窯業系外装建材用塗料では、外装建材の耐久性向上を目的とした塗料開発を水性塗料で行っております。また木質建材用塗料の研究で培ったUV硬化技術を塩ビフロアーや内装建材にも応用展開しシェア拡大を進めています。
(2) 重防食分野においては、社会インフラの整備や維持につながる長期防食性、超耐候性等の性能を有し、VOC削減にもつながる水性塗料やハイソリッド塗料、無溶剤塗料の開発を重点的に行っています。また、コンクリート用塗料では、はく落防止性などの機能を持った塗料の開発に注力しています。
併せて近年注目されている再生可能エネルギーとして期待される洋上風力発電等の海洋構造物に適した製品の開発にも努めております。
(3) その他にも特殊な技術を要する電波吸収塗料、鉄道用及び船舶機器据付け用充填材、スマートフォンなどの各種ディスプレーに使用されるフィルムや車載用フィルム等への機能性付与や、車のヘッドライトカバーを保護するといったプラスチック用各種機能性塗料などの高機能製品の開発・改良に努めております。
(4) またVOCを含まない粉体塗料と塗装システムの開発を進めており、既存顧客だけでなく新規市場への展開を図るべく研究開発を重ねております。
(5) 工業用塗料においても中国、韓国、東南アジアをはじめとし、世界をターゲットにしたグローバルな製品の研究開発を行っております。
これらは主として滋賀県野洲市の研究開発部門が担当しております。

(コンテナ用塗料分野)
世界中で運用されるコンテナには常に防食性・耐候性の優れた製品が求められますが、環境対応を重視した水系塗料を中心にコスト競争力のある製品の研究開発を進めております。
これらコンテナ用塗料は主として広島県大竹市の研究開発部門と新造コンテナの90%以上が製造されている中国に拠点をおく上海の技術部門が担当しております。

(塗料用樹脂原材料分野)
塗料の環境負荷低減や高機能化に大きく寄与する樹脂の開発を自社で行うことで新規塗料製品開発を促進し、更にグループ内での樹脂製造により、コスト削減や原材料の安定確保にも寄与しております。
これら塗料用樹脂原料は主として広島県大竹市の研究開発部門が担当しております。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00897] S100R1BQ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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