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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1005TH6

有価証券報告書抜粋 五洋食品産業株式会社 対処すべき課題 (2015年5月期)


生産、受注及び販売の状況メニュー事業等のリスク


当事業年度は国内景況感の回復基調が今後も継続すると期待される一方で、円安による原材料費の高騰や国内マーケットの縮小、物価の上昇基調等の懸念材料も多く、個人消費の本格的な回復にはしばらく時間がかかるものと予想されるなかで、お客様の意識や要望の変化に迅速に応えることが求められるとともに、積極的な海外展開による新たなマーケットの拡大が必要であると捉えております。
このような経営環境のもと当社は、お客様の目線で製品開発に取組み、安心・安全で高品質な製品を提供するとともに、継続的な成長と安定した収益の確保のため、次のとおり取組んでまいります。

(1) 製品の競争優位の確立
嗜好性の多様化に対応するために市場ニーズの収集及び分析に努め、質、量及び価格帯等において、お客様に価値ある製品を継続的に開発することで、製品の競争優位を確立してまいります。加えて、お客様に身近で親しみを持っていただくことのできるロングラン製品の開発に努めてまいります。

(2) 販売体制の強化
営業部員の育成及び戦略的営業活動により、業務用市場におけるOEM生産及びODM生産の受注拡大及び海外へのメイド・イン・ジャパン・スイーツの普及と販売に向けた商品開発の強化に取組み、販路を開拓し、輸出の拡大を図るとともに、地域に根差した企業活動を行うことにより、引き続き「Sweets Stock!」ブランドの認知度の向上、育成に努め、小売量販店、通信販売等における販売量の増大を図ってまいります。

(3) 生産体制の強化
生産設備の更新及び導入、作業工程の改善並びに歩留り管理の徹底等により、生産の効率化を図ることで、原価率の改善に努めてまいります。
また、継続的な安全衛生教育の実施と品質管理の徹底により、安心・安全で高品質な製品を提供してまいります。

(4) 生産設備の更新
当社の一部の生産設備は老朽化が進んでおり、品質の維持向上に悪影響を及ぼす可能性があるほか、製造コストの増加、歩留りの低下の一因となっております。
そのため、品質の更なる向上と原価改善には生産設備の更新が必要不可欠であり、2015年7月に生地混合機(ミキサー)の更新、増設を実施いたしました。加えて、スポンジの焼成能力の増強、カット工程の不良率低減に向けて焼成機(ロングスルーオーブン)、カット機(超音波トルテスライサー)の導入、更新を予定しております。
今後も投資効率や緊急性を考慮して、順次設備の更新を行い、原価改善に努めてまいります。

(5) 財務体質の改善
当社は、フローズンスイーツの国内・海外展開のための運転資金及び売上の増加に伴う製造能力の増強と商品の品質向上のための設備導入資金として、一般募集により、第6回・第7回及び第8回無担保普通社債「スイーツストック債」を発行し99,100千円を調達したほか、株式会社日本政策金融公庫より資本性劣後特約付きローン100,000千円と制度融資150,000千円等の借入を行い、当事業年度の新たな資金調達の総額は379,100千円となりました。
しかしながら、これらの資金調達は有利子負債による調達であり、別途純資産を増強し財務体質を改善する必要がありました。そのため、当事業年度及び本有価証券報告書提出日までに、下記の通り財務体質を改善する施策を実施いたしました。
まず第一段階として、2015年5月に、税負担の軽減や現在生じている繰越利益剰余金の欠損額を補填し財務体質の健全化を図るため資本金及び資本準備金の額の減少並びに剰余金の処分を実施し、資本金の額を100,000千円、資本準備金の額を0円として、総額184,815千円の欠損填補を実施いたしました。
次に第二段階として、2015年7月24日開催の取締役会において、第三者割当により発行される新株式の募集を行うことについて決議し、2015年8月11日付にて割当先であるイノベーション・エンジン食品革新投資事業有限責任組合及びFP成長支援A号投資事業有限責任組合より発行予定株式数の全部につき申込みを行う旨の通知があり、2015年8月12日付にて発行価額350,025,600円の払込みを受けて、増資手続きが完了しており、債務超過の状態を解消しております。

さらに第三段階として、2015年8月27日開催の第40期定時株主総会に、「資本金の額の減少及び剰余金の処分の件」及び「資本準備金の額の減少及び剰余金の処分の件」を上程し、承認可決されました。
ⅰ. 資本金の額の減少及び剰余金の処分並びに資本準備金の額の減少及び剰余金の処分の目的
当社は2015年8月12日付で第三者割当増資が完了し、当該増資後の資本金の額が275,012,800円、資本準備金の額が175,012,800円となっておりますが、資本金及び資本準備金の額を減少し、剰余金を処分することにより、欠損を填補し早期に財務体質の健全化を図ること、黒字化を契機とした配当可能原資の確保及び、機動的かつ柔軟な資本政策を実現すること、あわせて中小企業を対象とした税制上のメリットを享受することが目的であり、今後の当社における成長戦略を実現するための財務戦略の一環として実施するものであります。
ⅱ.資本金の額の減少及び剰余金の処分並びに資本準備金の額の減少及び剰余金の処分の内容
本件資本金及び資本準備金の額の減少は、発行済株式総数の変更は行わず、資本金及び資本準備金の額のみを減少いたします。
(ア) 減少すべき資本金の額並びに資本金の額の減少及び剰余金の処分の方法
資本金の額275,012,800円を175,012,800円減少して、100,000,000円といたします。
減少する資本金の額175,012,800円をその他資本剰余金に振替えたうえで、当該その他資本剰余金の効力発生予定日である2015年9月29日にその全額を繰越利益剰余金に振替える予定であります。
この結果、その他資本剰余金は0円に、繰越利益剰余金は△77,901,995円となる欠損補填を行う予定であります。
(イ) 減少すべき資本準備金の額並びに資本準備金の額の減少及び剰余金の処分の方法
資本準備金の額175,012,800円を全額減少して、0円といたします。
減少する資本準備金の額175,012,800円をその他資本剰余金に振替えたうえで、当該その他資本剰余金の効力発生予定日である2015年9月29日に77,901,995円を繰越利益剰余金に振替える予定であります。
この結果、その他資本剰余金は97,110,805円に、繰越利益剰余金は0円となる欠損補填を行う予定であります。
(ウ) 資本金の額の減少及び剰余金の処分並びに資本準備金の額の減少及び剰余金の処分後の純資産の部
(単位:千円)
科目実施前実施後
株主資本199,053199,053
資本金275,012100,000
資本剰余金175,01297,110
資本準備金175,012
その他資本剰余金97,110
利益剰余金△250,7642,150
利益準備金2,1502,150
その他利益剰余金△252,914
繰越利益剰余金△252,914
自己株式△207△207
評価・換算差額等1010
その他有価証券評価差額金1010
純資産合計199,063199,063

(注)1. 実施前の各勘定科目の金額について、2015年5月31日時点の残高に2015年8月12日に完了した第三者割当増資による増加額を加算しております。
2. 上記内容につきましては、2015年8月27日開催予定の定時株主総会において承認可決されておりますが、債権者異議申述がないことを前提としております。

ⅲ. 資本金の額の減少及び剰余金の処分並びに資本準備金の額の減少及び剰余金の処分の日程(予定)
(ア) 取締役会決議日2015年8月12日
(イ) 株主総会決議日2015年8月27日
(ウ) 債権者異議申述公告日2015年8月28日
(エ) 債権者異議申述最終期日2015年9月28日(予定)
(オ) 効力発生日2015年9月29日(予定)


これら3つの財務体質の改善施策により、今後は、株主還元を含めた柔軟な資本政策の実施と有利子負債の削減に取組み、当社の更なる成長戦略の実現に取組んでまいります。

生産、受注及び販売の状況事業等のリスク


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E26570] S1005TH6)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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