有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007RRJ
京福電気鉄道株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)
(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、中国をはじめとする新興国経済の景気減速の影響等もあり、個人消費や民間設備投資の回復に遅れが見られるものの、雇用環境の改善や原油価格の低下等もあって、緩やかな回復基調のうちに推移しました。
このような状況のなか、当社グループにおきましては、京福ブランドの源泉である「輸送の安全確保」と「高品質なサービスの提供」を最優先課題に、積極的な営業活動に取り組むなど、企業価値の向上に努めました。
京都地区では、国内外からの観光客の増加により、嵐山線や京都バス㈱の運輸収入や、「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」の売上の増加により、賃貸収入が増収となりました。福井地区では、北陸新幹線金沢駅延伸により、東尋坊や永平寺などの観光地を訪れるお客様が増加したことから、バス運送事業の観光路線収入や貸切収入が好調に推移しました。また、「BOAT RACE(ボートレース)三国」では、場外・場内舟券販売施設のリニューアル等により、賃貸収入が増収となりました。一方、費用面では、原油価格が大幅に下落したため、バスやタクシーの燃料費が大幅に削減されました。
この結果、当連結会計年度の営業収益は、12,186百万円(前期比577百万円、5.0%増)、営業利益は698百万円(前期比190百万円、37.6%増)となり、営業外損益を加減した経常利益は652百万円(前期比188百万円、40.6%増)となり、これに特別利益、特別損失を加減し、法人税等調整額などを加味した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は645百万円(前期比184百万円、40.1%増)となりました。
なお、嵐山線では、8年ぶりとなる新駅「撮影所前駅」(北野線帷子ノ辻駅~常盤駅間)を2016年4月1日に開業したほか、京福バス㈱では、2016年3月27日にJR福井駅西口広場バスターミナルが開業し、バスの乗り入れを開始しました。
次に、セグメント別の状況についてご報告いたします。
①(運輸業)
鉄軌道事業におきましては、嵐山線では、2015年4月に普通運賃を改定したことに加え、国内外からの観光客の利用が通年にわたり堅調に推移したことから、運輸収入は増加しました。その一方で、嵐山本線天神川橋梁の耐震補強工事を実施するなど、「輸送の安全確保」に向けた計画的な投資を行いました。
鋼索線(叡山ケーブル)では、安全性の向上を図るため、冬季運休期間を利用して巻上装置更新工事および自動運転化工事を実施し、2016年3月より新たな設備による運行を開始しました。
バス運送事業におきましては、京都バス㈱では、2015年11月よりの全国交通系ICカードシステムの運用開始により利便性が向上するなか、京都市交通局とのさらなる連携による、2016年3月よりの修学院・岩倉南部地区への均一運賃区間の拡大や市内中心部の一部バス停留所の共有化など、バスサービスの「シームレス化」による利用促進に努めました。
京福バス㈱では、北陸新幹線金沢駅延伸による福井県への観光客の増加に対応し、東尋坊や永平寺などを経由するバス路線のダイヤ改正を実施するなど、観光路線の輸送力の強化を行いました。また、グループのタクシー会社と連携し、バス路線を補完するデマンドタクシーの運行など、地域の皆様の利便性向上と輸送の効率化を推進しました。さらには、JR福井駅西口広場バスターミナルへのバスの乗り入れにともない、利便性の向上と需要の拡大のため、ダイヤや運行経路の見直しを行うと同時に、さらにわかりやすくバスをご利用いただくため、のりば案内表示やバス接近機器類の充実に取り組みました。
タクシー事業におきましては、福井市内に営業エリアを持つ2社の配車機能を集中させ、効率よく最適な配車に努めたほか、スマートフォンを利用したアプリ「全国タクシー配車」に加入し、お客様の利便性を高める環境を整えました。
この結果、運輸業営業収益は8,189百万円(前期比348百万円、4.4%増)となり、営業利益は248百万円(前期比171百万円、223.5%増)となりました。
(提出会社の鉄軌道事業の運輸成績表)
(業種別営業成績)
②(不動産業)
不動産分譲事業におきましては、㈱京福コミュニティサービスが、福井市「古市(ふるいち)二丁目」分譲土地の完売に向けて積極的な販売活動を引き続き実施する一方で、良質な中古住宅のリフォーム販売にも取り組みました。
不動産賃貸事業におきましては、国内外の観光客増加により好調が続く「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」では、テナント各店舗や地元商店街などと連携し、各種イベントを開催したほか、海外で発行されたキャッシュカードやクレジットカードで現金の引き出しが可能なATMの設置をはじめ、国内のお客様だけではなく、海外からのお客様に対するさらなるサービスの向上に取り組みました。
「BOAT RACE(ボートレース)三国」では、17年ぶりのビッグレースとなる「第20回SGオーシャンカップ」が2015年7月に開催され、多くのお客様に入場いただきました。また、初心者用特別観覧席「ROKU(ロク)」の新設や外向発売所「ディアボート三国」の増築による施設の充実をはじめ、インターネットを利用した舟券購入のための情報提供サイトを充実するなど、ファン獲得に向けた取り組みを実施しました。
この結果、不動産業営業収益は2,502百万円(前期比238百万円、10.5%増)となり、営業利益は364百万円(前期比25百万円、6.5%減)となりました。
(業種別営業成績)
③(レジャー・サービス業)
飲食業におきましては、「八幡家(やわたや)」では、2016年3月に、開業6周年記念イベントや「流れ橋(上津屋橋〔こうづやばし〕)」の復旧キャンペーンを実施するなど、営業・販促活動に取り組みました。また、「㐂福庵(きふくあん)金閣寺みち店」でも、特色ある季節メニューの開発・提供や、接客サービスの向上により、さらなる集客強化に努めました。
物販業におきましては、「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」内の直営店舗「RANDENバル」では、人気オンラインゲームとのコラボレーションイベントに参加し、オリジナルメニューやグッズ販売を行い好評を博しました。
越前松島水族館では、近隣の人気施設と連携したセット券を販売するとともに、福井県と関わりの深い、恐竜時代の生き物をテーマとした「Juratic Aquarium(ジュラチック アクアリウム)」などの展示を行い、ご家族連れのお客様の利用拡大に努めました。
三国観光ホテルでは、関東方面からのお客様が増加するなか、引き続き誘致活動に取り組むとともに、館内イベントを充実させ、近隣のお客様の日帰り利用の促進にも努めました。
この結果、レジャー・サービス業営業収益は、前年度に「京都ぎをん八咫(やた)博多店」ほかの事業を終了したこともあり、1,973百万円(前期比136百万円、6.5%減)となりましたが、営業利益は83百万円(前期比40百万円、91.9%増)となりました。
(業種別営業成績)
(2)キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、減価償却費や税金等調整前当期純利益などにより1,826百万円の収入とな
り、前連結会計年度に比べ324百万円の収入増となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出などにより1,207百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ343百万円の支出増となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の償還による支出などにより357百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ251百万円の支出減となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は1,690百万円となり、前連結会計年度末に比べ261百万
円の増加となりました。
当連結会計年度におけるわが国経済は、中国をはじめとする新興国経済の景気減速の影響等もあり、個人消費や民間設備投資の回復に遅れが見られるものの、雇用環境の改善や原油価格の低下等もあって、緩やかな回復基調のうちに推移しました。
このような状況のなか、当社グループにおきましては、京福ブランドの源泉である「輸送の安全確保」と「高品質なサービスの提供」を最優先課題に、積極的な営業活動に取り組むなど、企業価値の向上に努めました。
京都地区では、国内外からの観光客の増加により、嵐山線や京都バス㈱の運輸収入や、「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」の売上の増加により、賃貸収入が増収となりました。福井地区では、北陸新幹線金沢駅延伸により、東尋坊や永平寺などの観光地を訪れるお客様が増加したことから、バス運送事業の観光路線収入や貸切収入が好調に推移しました。また、「BOAT RACE(ボートレース)三国」では、場外・場内舟券販売施設のリニューアル等により、賃貸収入が増収となりました。一方、費用面では、原油価格が大幅に下落したため、バスやタクシーの燃料費が大幅に削減されました。
この結果、当連結会計年度の営業収益は、12,186百万円(前期比577百万円、5.0%増)、営業利益は698百万円(前期比190百万円、37.6%増)となり、営業外損益を加減した経常利益は652百万円(前期比188百万円、40.6%増)となり、これに特別利益、特別損失を加減し、法人税等調整額などを加味した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は645百万円(前期比184百万円、40.1%増)となりました。
なお、嵐山線では、8年ぶりとなる新駅「撮影所前駅」(北野線帷子ノ辻駅~常盤駅間)を2016年4月1日に開業したほか、京福バス㈱では、2016年3月27日にJR福井駅西口広場バスターミナルが開業し、バスの乗り入れを開始しました。
次に、セグメント別の状況についてご報告いたします。
①(運輸業)
鉄軌道事業におきましては、嵐山線では、2015年4月に普通運賃を改定したことに加え、国内外からの観光客の利用が通年にわたり堅調に推移したことから、運輸収入は増加しました。その一方で、嵐山本線天神川橋梁の耐震補強工事を実施するなど、「輸送の安全確保」に向けた計画的な投資を行いました。
鋼索線(叡山ケーブル)では、安全性の向上を図るため、冬季運休期間を利用して巻上装置更新工事および自動運転化工事を実施し、2016年3月より新たな設備による運行を開始しました。
バス運送事業におきましては、京都バス㈱では、2015年11月よりの全国交通系ICカードシステムの運用開始により利便性が向上するなか、京都市交通局とのさらなる連携による、2016年3月よりの修学院・岩倉南部地区への均一運賃区間の拡大や市内中心部の一部バス停留所の共有化など、バスサービスの「シームレス化」による利用促進に努めました。
京福バス㈱では、北陸新幹線金沢駅延伸による福井県への観光客の増加に対応し、東尋坊や永平寺などを経由するバス路線のダイヤ改正を実施するなど、観光路線の輸送力の強化を行いました。また、グループのタクシー会社と連携し、バス路線を補完するデマンドタクシーの運行など、地域の皆様の利便性向上と輸送の効率化を推進しました。さらには、JR福井駅西口広場バスターミナルへのバスの乗り入れにともない、利便性の向上と需要の拡大のため、ダイヤや運行経路の見直しを行うと同時に、さらにわかりやすくバスをご利用いただくため、のりば案内表示やバス接近機器類の充実に取り組みました。
タクシー事業におきましては、福井市内に営業エリアを持つ2社の配車機能を集中させ、効率よく最適な配車に努めたほか、スマートフォンを利用したアプリ「全国タクシー配車」に加入し、お客様の利便性を高める環境を整えました。
この結果、運輸業営業収益は8,189百万円(前期比348百万円、4.4%増)となり、営業利益は248百万円(前期比171百万円、223.5%増)となりました。
(提出会社の鉄軌道事業の運輸成績表)
種別 | 単位 | 当連結会計年度 (27.4.1~28.3.31) | ||
対前期増減率 | ||||
営業日数 | 日 | 366 | 0.3% | |
営業キロ程 | キロ | 12.8 | 0.0 | |
車両走行キロ | 千キロ | 1,024 | 0.5 | |
輸送 人員 | 定期 | 千人 | 1,635 | △14.7 |
定期外 | 〃 | 6,584 | 13.2 | |
計 | 〃 | 8,219 | 6.3 | |
旅客 運輸 収入 | 定期 | 百万円 | 144 | △19.4 |
定期外 | 〃 | 1,202 | 13.9 | |
計 | 〃 | 1,347 | 9.1 | |
運輸雑収 | 〃 | 81 | 9.8 | |
運輸収入合計 | 〃 | 1,428 | 9.1 | |
乗車効率 | % | 35.6 | 11.8 |
(業種別営業成績)
種別 | 当連結会計年度 (27.4.1~28.3.31) | |
営業収益 | 対前期増減率 | |
百万円 | % | |
鉄軌道事業 | 1,428 | 9.1 |
バス運送事業 | 5,495 | 3.5 |
タクシー事業 | 1,370 | 2.9 |
消去 | △105 | - |
計 | 8,189 | 4.4 |
②(不動産業)
不動産分譲事業におきましては、㈱京福コミュニティサービスが、福井市「古市(ふるいち)二丁目」分譲土地の完売に向けて積極的な販売活動を引き続き実施する一方で、良質な中古住宅のリフォーム販売にも取り組みました。
不動産賃貸事業におきましては、国内外の観光客増加により好調が続く「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」では、テナント各店舗や地元商店街などと連携し、各種イベントを開催したほか、海外で発行されたキャッシュカードやクレジットカードで現金の引き出しが可能なATMの設置をはじめ、国内のお客様だけではなく、海外からのお客様に対するさらなるサービスの向上に取り組みました。
「BOAT RACE(ボートレース)三国」では、17年ぶりのビッグレースとなる「第20回SGオーシャンカップ」が2015年7月に開催され、多くのお客様に入場いただきました。また、初心者用特別観覧席「ROKU(ロク)」の新設や外向発売所「ディアボート三国」の増築による施設の充実をはじめ、インターネットを利用した舟券購入のための情報提供サイトを充実するなど、ファン獲得に向けた取り組みを実施しました。
この結果、不動産業営業収益は2,502百万円(前期比238百万円、10.5%増)となり、営業利益は364百万円(前期比25百万円、6.5%減)となりました。
(業種別営業成績)
種別 | 当連結会計年度 (27.4.1~28.3.31) | |
営業収益 | 対前期増減率 | |
百万円 | % | |
不動産賃貸事業 | 3,082 | 12.6 |
不動産分譲事業 | 49 | 118.0 |
消去 | △629 | - |
計 | 2,502 | 10.5 |
③(レジャー・サービス業)
飲食業におきましては、「八幡家(やわたや)」では、2016年3月に、開業6周年記念イベントや「流れ橋(上津屋橋〔こうづやばし〕)」の復旧キャンペーンを実施するなど、営業・販促活動に取り組みました。また、「㐂福庵(きふくあん)金閣寺みち店」でも、特色ある季節メニューの開発・提供や、接客サービスの向上により、さらなる集客強化に努めました。
物販業におきましては、「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」内の直営店舗「RANDENバル」では、人気オンラインゲームとのコラボレーションイベントに参加し、オリジナルメニューやグッズ販売を行い好評を博しました。
越前松島水族館では、近隣の人気施設と連携したセット券を販売するとともに、福井県と関わりの深い、恐竜時代の生き物をテーマとした「Juratic Aquarium(ジュラチック アクアリウム)」などの展示を行い、ご家族連れのお客様の利用拡大に努めました。
三国観光ホテルでは、関東方面からのお客様が増加するなか、引き続き誘致活動に取り組むとともに、館内イベントを充実させ、近隣のお客様の日帰り利用の促進にも努めました。
この結果、レジャー・サービス業営業収益は、前年度に「京都ぎをん八咫(やた)博多店」ほかの事業を終了したこともあり、1,973百万円(前期比136百万円、6.5%減)となりましたが、営業利益は83百万円(前期比40百万円、91.9%増)となりました。
(業種別営業成績)
種別 | 当連結会計年度 (27.4.1~28.3.31) | |
営業収益 | 対前期増減率 | |
百万円 | % | |
ホテル業・水族館業 | 1,104 | 2.4 |
飲食業 | 177 | △33.5 |
物販業 | 495 | △20.7 |
広告代理店業 | 112 | 17.5 |
その他 | 180 | 22.1 |
消去 | △97 | - |
計 | 1,973 | △6.5 |
(2)キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、減価償却費や税金等調整前当期純利益などにより1,826百万円の収入とな
り、前連結会計年度に比べ324百万円の収入増となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出などにより1,207百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ343百万円の支出増となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の償還による支出などにより357百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ251百万円の支出減となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は1,690百万円となり、前連結会計年度末に比べ261百万
円の増加となりました。
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04108] S1007RRJ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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