佐藤食品工業株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2015年3月期)

(1) 財政状態
当事業年度末における資産合計は 16,023百万円となり、前事業年度末に比べ 115百万円増加しました。
流動資産については 7,186百万円となり、前事業年度末に比べ 46百万円増加しました。主に、現金及び預金が 110百万円減少し、たな卸資産が 175百万円増加したことによります。
固定資産については 8,836百万円となり、前事業年度末に比べ 69百万円増加しました。主に、有形固定資産が 359百万円減少し、投資有価証券が 405百万円増加したことによります。
負債合計は 1,905百万円となり、前事業年度末に比べ 68百万円減少しました。
流動負債については 1,648百万円となり、前事業年度末に比べ 145百万円減少しました。主に、未払法人税等が 287百万円減少し、短期借入金が 100百万円増加したことによります。
固定負債については 257百万円となり、前事業年度末に比べ 76百万円増加しました。主に、繰延税金負債が 79百万円増加したことによります。
純資産合計は 14,117百万円となり、前事業年度末に比べ 184百万円増加しました。主に、配当金の支出により 187百万円減少したものの、当期純利益 190百万円を計上し、その他有価証券評価差額金が 177百万円増加したことによります。
この結果、1株当たり純資産は、前事業年度末の 2,230円10銭から 2,259円02銭となり 28円92銭増加しております。

(2)経営成績
(売上高)
当社は、創業以来取り組んでまいりました「天然風味の粉末化」において、新たな領域を創造すべく、「茶エキス」、「植物エキス」などの新製品開発を進めてまいりましたが、市場環境は予想以上に厳しく、当事業年度の売上高は、5,740百万円(対前年同期比 160百万円減)となりました。
(売上原価)
当事業年度は、修繕費等の減少により、売上高に対する原価率は前事業年度に比べて0.6ポイント減少して、73.7%となりました。
(売上総利益)
以上の結果、売上総利益は前事業年度に比べて 5百万円減の 1,506百万円となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は,前事業年度に比べ 2百万円減の 746百万円となりました。
減少の主なものは、労務費等の減少によるものであります。売上高の減少により、販売費及び一般管理費の総額の売上高に対する負担率は13.0%となり、前事業年度から0.3ポイント上昇しました。
なお、販売費及び一般管理費に含まれる研究開発費は、188百万円(対前年同期比 0百万円減)となり、売上高に対する負担率は3.3%で、前事業年度から0.1ポイント上昇しました。

(営業利益)
売上総利益から販売費及び一般管理費を控除した営業利益は 760百万円となり、売上高営業利益率は13.3%(対前年同期比 0.3ポイント上昇)となりました。
(営業外収益・営業外費用)
当事業年度は、営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は 124百万円となり前事業年度と比べ 61百万円の減少となりました。
これは主に、貸倒引当金戻入額が減少したためです。
(経常利益)
以上の結果、営業利益に営業外収益・営業外費用を加減算した経常利益は、前事業年度に比べ6.8%減の 884百万円となり、売上高経常利益率は15.4%(対前年同期比0.7ポイント低下)となりました。
(特別利益・特別損失)
特別利益は、6百万円となり、前事業年度に比べ6百万円減少しております。前事業年度は受取損害賠償金 13百万円計上し、 当事業年度は受取損害賠償金 6百万円計上しております。
特別損失は 2百万円となり、前事業年度に比べ 61百万円減少しております。これは主に、前事業年度は減損損失 42百万円、固定資産除却損 20百万円を計上し、当事業年度は固定資産除却損 1百万円を計上したことによります。
(税引前当期純利益)
以上の結果、経常利益から特別利益・特別損失を加減算した税引前当期純利益は、889百万円となりました。
(法人税、住民税及び事業税)
法人税等の税負担額は、法人税、住民税及び事業税が減少したため、699百万円となりました。
(当期純利益)
以上の結果、当期純利益は 190百万円となりました。
なお、1株当たり当期純利益は30円46銭、自己資本当期純利益率は1.4%、総資産経常利益率は5.5%となりました。

(3)キャッシュ・フローの状況
1〔業績等の概要〕(2)キャッシュ・フローの状況に記載のとおりです。