シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AKK8

有価証券報告書抜粋 図研エルミック株式会社 研究開発活動 (2017年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当事業年度における研究開発活動は、リブウェア本部LW開発部及びゲートウェイ本部GW開発部において、TCP/IPのプロトコルスタックを中心とした通信ミドルウェア製品等に係る基礎研究、応用研究及び工業化研究を行い、当事業年度において43百万円(対売上高4.9%、前年同期比19百万円増加)の研究開発費を投入し、将来の事業基盤強化に向けた展開を図っています。
当事業年度における主な研究開発の成果は次のとおりです。
・Ethernet AVB評価キットの開発
Ethernet AVBはIEEE802のLAN上でオーディオ信号やビデオ信号のようにタイミングの制約が厳しい信号の送受信を行うために、IEEEで標準化された通信ネットワーク技術です。これを自動車に搭載した場合、車内の前後・左右に取り付けたスピーカーやモニター、カメラで音楽やビデオ、カメラの映像等を送受信するネットワークがEthernet AVBに集約でき、自動車の配線をシンプルかつ軽量化するだけでなく、時刻同期機能や通信帯域予約機能で遅延を抑え、高品質な視聴環境を実現できる上、車載機器の特化して閉じた通信方式ではなくEthernetというオープンな環境を使うことで外部機器やサービスとの連携も容易になる特長があります。
当社では、Ethernet AVB(Audio Video Bridging)の対向通信を簡潔に評価していただくために必要なハードウェアとソフトウェアを一つにまとめた評価キットを開発いたしました。
・H.265/HEVC規格対応のRTPミドルウェアライブラリの開発
動画をリアルタイムで送受信(ストリーミング)する通信プロトコルであるRTP規格はネットワークカメラの市場拡大とともに技術的要求もより高度化しており、特に4K/8Kと呼ばれる次世代映像に使われる技術であるH.265/HEVC(高効率ビデオエンコーディング)は、大容量動画データをコンパクトに圧縮/伸長するための符号化技術として、鮮明な動画をリアルタイムで送受信する場面で必要不可欠な要素として、ネットワークカメラだけではなく、高効率と低遅延の両立が求められるプロ用放送機器や高解像度監視カメラ等様々な機器への搭載が進むと想定されています。
当社では、H.265/HEVC映像のストリーミングを行う高性能の映像機器を効率よく開発するためのミドルウェアライブラリとして「Ze-PRO RTP Ver.6.6.0」を開発いたしました。
・RZ/G Linuxプラットフォーム向けONVIF準拠ミドルウェアの開発
当社の通信ミドルウェアは元来OSに依存しないことが特徴で、お客様が望む環境毎に移植しやすいソフトウェア構成になっており、ONVIF規格に準拠したネットワークカメラ/監視カメラ関連機器を開発するためのプロトコルミドルウェア「Ze-PRO IPmon」、並びに動画のストリーミングに使われるRFC規格プロトコルのミドルウェア「Ze-PRO RTP」も該当しますが、ルネサスエレクトロニクス株式会社が組込み機器開発におけるLinux環境導入の容易化を目的に開発したRZ/G Linuxプラットフォーム向けにチューニングした特別バージョンの「Ze-PRO IPmon」と「Ze-PRO RTP」を開発いたしました。このRZ/G Linuxプラットフォームに特化した動作検証済のミドルウェアを提供することで、より短時間でネットワークセキュリティ機器を開発することが可能となります。
・マルチプラットフォームに対応するストリーミングデータのビューア開発環境の開発
動画配信サービスの急拡大、また、カメラ搭載ドローンやウェアラブル端末等の新たなカメラデバイスの発展により、動画撮影・配信が手軽に行える環境が整う中、それを利用する場面もエンターテーメントから記録、セキュリティ、防災まで多様化しています。ストリーミングデータの再生を行うソフトウェア開発の現場では、異なるOSやブラウザに対応し、様々なデバイスで安定した動画の視聴を可能にする多種多様なアプリケーションを短時間かつ低コストで開発することが求められています。
当社では、ストリーミングデータを受信/再生するアプリケーション開発環境として動画の描画と通信に必要で描画、コーデック、ストリーミング機能を実現するソフトウェアモジュールと、接続機器の制御を行うコントロール部、ユーザーによるカスタマイズを可能にするユーザーインターフェース部を一つにまとめたマルチプラットフォーム対応ソフトウェアデザインキット「Ze-PRO SCP(Streaming Client Package)」を開発いたしました。
・カメラネットワークとFAネットワークを連携させたアプリケーションパッケージの開発
生産現場で課題となっている機器の「チョコ停」の要因分析や、生産性向上、安全性向上のためのデータ収集を容易にすることを目的に、IPカメラネットワークとFAネットワークを連携させ、光電センサー・IP監視カメラ・PoEハブ、ゲートウェイユニットとビューアソフト等で構成した目的特化型のユニット「チョコ停Finder」を開発いたしました。
この「チョコ停Finder」は、センサーが異常検知するとカメラが自動的に発生箇所にレンズを向けて撮影を行います。撮影された映像はインターネットを介してPC等に集積され、付属のビューアで確認ができるので、導入後すぐに要因特定の分析を開始できます。また、監視カメラで得た膨大な録画データは、センサーが検知した生産現場の状態とあらかじめ関連づけられるので、ビューアの履歴をクリックすることで映像を容易に探し出すことができ、これらの機能を活用することでスマートファクトリー実現に向けたスターターキットとなることができます。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05106] S100AKK8)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。