土佐観光施設株式会社 業績等の概要 (2017年12月期)

(1) 業績
2017年度の日本の経済については、企業収益の増加、雇用情勢の改善が見られ、緩やかに回復しております。また、2020年東京オリンピック開催による国内需要の増加等により、引き続き堅調に推移するものと思われます。
高知県内においても、企業の設備投資の増加、雇用情勢の改善による雇用者所得の増加等により、全体的には緩やかな回復基調で推移しております。
ゴルフ場業界は、高齢化や人口減少、若年層のゴルフ離れ等の影響で厳しい状況が続いております。
四国のゴルフ場(四国ゴルフ連盟加盟)の2017年度入場者数は、前年比0.5%減少(10,919人減)となりました。
当ゴルフ場の入場者数は、33,983人で前年比3.5%増加(1,147人増)と5期ぶりに前年比増加に転じました。本年度も引き続き各種イベントを開催するとともに、組織営業、インターネット予約導入等により集客に努めてまいりました。しかしながら、10月には過去に例を見ない台風災害に見まわれ、甚大な影響を受けました。今後の課題としては、イベントでの集客はもちろんのこと、コース状態の回復に努め、集客力の向上と組織営業での入場者増加を目指してまいります。また、優待券の活用と各種コンペの誘致と企画で集客を図ってまいります。
以上の結果、当期の売上高は、297,553千円となりました。入場者が前年比1,147人増加したことと、割引内容の見直し等によって売上単価の減少を抑えたことにより、売上高は前年比6,357千円(2.2%)増加しました。
他方、諸経費につきましては、売上原価で、前年比4,559千円(2.9%)増加しました。これは主に台風被害復旧工事及び8番ホール改修工事により、修繕費、燃料費が増加し、キャディー退職により退職金が発生したことによるものです。
販売費及び一般管理費で、前年比3,249千円(3.0%)減少しました。これは主に正職員の減少により退職給付費用と、減資により公租公課が減少したことと、経費の見直しにより販売促進費が減少したことによるものです。
営業外損益及び特別利益を加減算して、当期純利益28,503千円となり、前年比11,768千円(70.3%)の増加となりました。


(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度の現金及び現金同等物は、全体として6,809千円減少し、当事業年度末残高は、19,502千円(前事業年度末比25.9%減)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、30,114千円の資金収入となり、前年同期比3,056千円の増加となりました。これは、主に税引前当期純利益が9,506千円増加し、27,590千円となったことと、法人税等の還付額1,119千円、減価償却費6,712千円及び退職給付引当金の減少10,138千円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、343千円の資金支出となり、前年同期比492千円の増加となりました。これは、有形固定資産の取得による支出75千円及び保険積立金の積立による支出267千円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、36,580千円の資金支出となり、前年同期比1,106千円の増加となりました。これは、長期借入金の返済による支出29,736千円及びリース債務の返済による支出6,844千円によるものであります。