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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007Y0R

有価証券報告書抜粋 大和ハウス工業株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、原油安や低金利等が企業収益や設備投資に好影響を与え、全体として緩やかな回復傾向が続いてきました。一方で、中国をはじめとする新興国経済の減速を契機に、輸出と生産に弱さが見られるようになり、個人消費でも足踏みが見られるようになるなど、依然として先行き不透明な状況が続いてきました。
当業界においては、住宅市場で新設住宅着工戸数が前年同月比で増加と減少を繰り返すなど、一部不安定な動きも見られましたが、全体としては持ち直しの動きが続きました。一般建設市場では、公共工事受注高が2016年3月に14ヶ月振りに前年同月比プラスに転じたものの、その他の月ではマイナスが続くなど、全体としては弱い動きとなりました。一方で民間工事受注高は、2014年10月より18ヶ月連続で前年同月の水準を上回るなど、製造業を中心とした好調な設備投資を背景に堅調に推移してきました。
このような経済状況の中で、当社グループは2015年度を最終年度とした第4次中期経営計画の投資計画を当初計画より拡大し、不動産開発投資を積極的に行うなど、国内コア事業を中心として業績を拡大してきました。
また、競争力強化の一環として、2015年4月にマンション管理事業を主たる事業とする大和ライフネクスト株式会社と株式会社ダイワサービスを経営統合しました。さらに2015年8月には、当社との株式交換により大和小田急建設株式会社を完全子会社とし、2015年10月に、建設・土木事業を主たる事業とする株式会社フジタと大和小田急建設株式会社を経営統合するなど、成長基盤を構築してきました。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は3,192,900百万円(前連結会計年度比13.6%増)、経常利益は233,592百万円(前連結会計年度比15.3%増)となりましたが、金利市場の動向を踏まえた退職給付債務の割引率変更に伴う特別損失の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は103,577百万円(前連結会計年度比11.6%減)となりました。

セグメント別の概況は次のとおりです。

① 戸建住宅事業
戸建住宅部門では、お客様の住まいづくりに真摯に向き合い、お客様目線で地域に密着した事業展開を推進してきました。
注文住宅では、「繰り返しの大地震でも初期性能を維持する持続型の耐震性能」と「2m72cmの高い天井がもたらす大空間のゆとり」を実現する当社戸建住宅最上位商品「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」の販売拡大に引き続き注力してきました。
また、2015年10月には、業界最高クラスとなる天井高と開口幅を実現する新構法や狭小地を有効活用できる工法を採用した3・4・5階建戸建住宅商品、新「skye(スカイエ)」を発売しました。当商品の投入により、今後需要の拡大が見込まれる都市部での賃貸併用住宅、店舗併用住宅等の多様なニーズに対応できる商品ラインアップを強化しました。
さらに、戸建住宅の建設を検討されているお客様向け体験施設として、関西エリア(奈良工場内)、関東エリア(東京本社敷地内)に続き、中部エリア(三重工場内)に「TRY家Chubu(トライエ・中部)」をオープンしました。当施設は「見て、触れて、理解できる」をコンセプトに、当社戸建住宅の基本構造や居住環境・先進技術を体感できる施設として、オープン以来多くのお客様にご来場いただいています。
以上の結果、当事業の売上高は378,306百万円(前連結会計年度比0.8%増)、営業利益は16,515百万円(前連結会計年度比86.8%増)となりました。

② 賃貸住宅事業
賃貸住宅部門では、新たに営業拠点を13ヶ所新設し、国内163拠点の体制で地域に密着した営業活動と受注の拡大に努めてきました。
商品開発においては、2階建賃貸住宅商品として、2015年5月に伝統的な街並みに調和するとともに城下町や宿場町等の街並み規制に対応した「セジュールウィット京和風」を、2015年7月にはご入居者様の趣味やライフスタイル等に合わせた新たな空間「PLUS Room」を追加した「セジュールウィットプラス」を発売しました。
3階建賃貸住宅商品では、2015年4月にタイル張り外壁と独自開発の高遮音床を使用することで高級感を高めた「セジュールオッツαJT」を、2015年9月には津波の災害に備えて階段室屋上に緊急避難スペースを確保した「セジュールオッツW-ev」を発売するなど、商品ラインアップの拡充に努めてきました。
以上の結果、当事業の売上高は880,161百万円(前連結会計年度比13.9%増)、営業利益は81,903百万円(前連結会計年度比17.7%増)となりました。

③ マンション事業
マンション部門では、社会やお客様にとってより付加価値の高いマンションの供給に努めてきました。
2015年6月に販売を開始した分譲マンション「プレミスト高尾サクラシティ」(東京都)(※1)は、立地周辺の生活利便性と自然環境を両立させた当社複合開発物件で、経済産業省によるスマートマンション導入加速化推進事業の認定を受け、各期とも完売しました。
また、2016年3月より販売を開始した分譲マンション「プレミストタワー大阪新町ローレルコート」(※2)は、5駅5線が徒歩圏内という立地に恵まれ、販売は順調に推移しました。さらに同月、住宅地として公示地価日本一の東京都千代田区六番町に立地する分譲マンション「プレミスト六番町」や、最寄り駅の白金台駅まで徒歩1分と利便性に優れ、洗練された街に立地する分譲マンション「プレミスト白金台」の販売を開始するなど、東京都心における販売にも注力してきました。
また、株式会社コスモスイニシアにおいては、シンプルでスクエアな外観デザイン、梁・柱の凹凸のないフラットな居住空間を追求した創業40周年プロジェクト「イニシア武蔵新城ハウス」(神奈川県)を販売し、早期に全戸完売しました。
以上の結果、当事業の売上高は279,311百万円(前連結会計年度比20.7%増)、営業利益は15,796百万円(前連結会計年度比46.0%増)となりました。
※1.当社、株式会社コスモスイニシアの共同事業。
※2.当社、近鉄不動産株式会社の共同事業。

④ 住宅ストック事業
住宅ストック部門では、戸建・集合住宅を所有されているオーナー様へのインスペクション(点検・診断)を通じたリレーションの強化に努めてきました。
当社既オーナー様以外のリフォーム市場開拓のために、2015年10月にリフォーム専門ショールームとして4店舗目となる「リフォームサロン桃花台店」(愛知県)をオープンし、地域に根ざしたリフォーム専門ショールームとして、多くのお客様にご来店いただいています。
また、2016年1月より戸建住宅のオーナー様向けに電動シャッターや玄関ドア等の防犯関連のリフォームを提案する「しあわせ計画 新春キャンペーン」や、集合住宅のオーナー様向けには、入居シーズンのピークを前に空室対策や賃料収益の改善に繋がるリフォームを提案する「新春 収益力アップキャンペーン」を開催するなど、様々なリフォーム提案を行い、業容の拡大を図ってきました。
以上の結果、当事業の売上高は95,508百万円(前連結会計年度比4.2%増)、営業利益は11,297百万円(前連結会計年度比13.2%増)となりました。

⑤ 商業施設事業
商業施設部門では、テナント企業様の事業戦略に対応した適切な出店計画の提案や、エリアの特性を活かしたバリエーション豊富な企画を行うとともに、オーナー様の相続税等の税務対策ニーズに応える企画提案を行い、長期的なリレーションを強化するなど、受注の拡大を図ってきました。
また、2015年4月に都市型商業施設「BiVi千里山」(大阪府)、6月に「BiVi日出」(大分県)、さらに9月には「BiViつくば」(茨城県)がオープンするなど、商業施設の全国展開に努めてきました。
以上の結果、当事業の売上高は495,533百万円(前連結会計年度比8.6%増)、営業利益は80,332百万円(前連結会計年度比19.4%増)となりました。

⑥ 事業施設事業
事業施設部門では、法人のお客様の目的に応じた様々な施設建設のプロデュースや、企業資産の有効活用をトータルサポートすることで、業容の拡大に努めてきました。
豊富な施工実績をもとにお客様の物流システムの最適化・効率化をバックアップし、物流施設開発を全国各地で進めるとともに、用地を「買う・借りる・ノンアセットで運営する」など、法人のお客様の様々な物流ニーズにお応えしてきました。
また、生産設備に対する投資を検討している企業様をターゲットに、環境配慮型工場「D's SMART FACTORY(ディーズ スマート ファクトリー)」の見学会を実施するなど、生産施設の提案を強化してきました。
さらに、退院後の在宅復帰を目指す患者様をサポートする医療型高齢者住宅や、旧耐震基準の病院をターゲットにした建替え・移転の提案を強化し、医療介護関連施設の受注拡大を図ってきました。
株式会社フジタにおいては、海外では、カタールでの地下鉄車両基地やメキシコでの自動車製造工場等の大型物件を受注し、国内では、物流・医療介護施設、高速道路などを中心に大型物件を複数受注するなど、建築・土木事業ともに好調に推移しました。
以上の結果、当事業の売上高は736,355百万円(前連結会計年度比26.6%増)、営業利益は68,003百万円(前連結会計年度比76.9%増)となりました。

⑦ その他事業
環境エネルギー事業では、建設から運営管理までワンストップで手掛ける太陽光発電事業「DREAM Solar」を積極的に展開してきました。水面を利用した太陽光発電施設「DREAM Solar フロート1号@神於山」(大阪府)や、大和ハウスグループ最大規模の太陽光発電所「DREAM Solar 和歌山市」等、当期間は新たに30ヶ所にて運転を開始し、稼働中の太陽光発電所は全国で116ヶ所となりました。また、新たな再生可能エネルギー電源開発として、岐阜県飛騨市において水力発電所(2017年11月運転開始予定)の建設に着手しました。
フィットネスクラブ事業では、スポーツクラブNAS株式会社において、2015年6月に奈良県初出店となる大型複合施設「スポーツクラブNAS学園前」、2015年9月に「スポーツクラブNASなかもず」(大阪府)、2015年10月に「スポーツクラブNAS大高」(愛知県)をオープンし、店舗数は全国70店舗となりました。
都市型ホテル事業では、ダイワロイヤル株式会社において、2015年8月に「ダイワロイネットホテル千葉駅前」、2015年10月に「ダイワロイネットホテル徳島駅前」、2015年12月に「ダイワロイネットホテル銀座」(東京都)をオープンしました。さらに、2016年3月には、愛媛県初出店となる「ダイワロイネットホテル松山」と、博多や下関方面へのアクセスに優れビジネスや観光の拠点に最適な「ダイワロイネットホテル小倉駅前」(福岡県)をオープンし、全国44ヶ所となりました。
ホームセンター事業では、ロイヤルホームセンター株式会社において、2015年5月に横浜市最大のペットフロアを設けたホームセンター「ロイヤルホームセンター戸塚深谷店」(神奈川県)、2015年10月には、建築資材や工具等の品揃えを充実させた資材館を併設したホームセンター「ロイヤルホームセンター豊中店」(大阪府)をオープンし、地域のニーズに即した店舗開発を図ってきました。これにより店舗数は全国53店舗となりました。
物流事業では、大和物流株式会社において、2015年4月に主に卸売業様やメーカー様向けの物流センター「仙台港物流センター」、「神奈川宮下物流センター」をオープンし、各企業様の物流ニーズに沿った提案の強化を図ってきました。
以上の結果、当事業の売上高は458,870百万円(前連結会計年度比7.6%増)、営業利益は9,573百万円(前連結会計年度比7.0%減)となりました。

(注)1.各セグメント別の売上高は、外部顧客への売上高にセグメント間の内部売上高又は振替高を加算したものです。(「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」を参照。)
2.上記金額に消費税等は含んでいません。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の増加278,497百万円、投資活動による資金の減少202,447百万円、財務活動による資金の減少130,185百万円等により、あわせて45,620百万円減少しました。この結果、当連結会計年度末には188,923百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動による資金の増加は278,497百万円(前連結会計年度比99.7%増)となりました。これは、主に156,214百万円の税金等調整前当期純利益を計上したことや、退職給付債務の計算における割引率変更により退職給付に係る負債が増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動による資金の減少は202,447百万円(前連結会計年度は235,027百万円の減少)となりました。これは、主に賃貸等不動産等の有形固定資産の取得を行ったことや、不動産開発事業への投資を進めたことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動による資金の減少は130,185百万円(前連結会計年度は129,202百万円の増加)となりました。これは、主に借入金等の有利子負債の返済を行ったことによるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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