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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100I7TT (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 太洋テクノレックス株式会社 事業等のリスク (2019年12月期)


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以下において、当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると当社が認識している事項を記載しております。当社グループは、これらリスクの発生の可能性を認識して事業活動を行っておりますが、当社株式に関する投資判断は、本項記載事項及びそれ以外の記載内容も併せて慎重に検討した上で行う必要があります。また、以下の記載は当社グループの事業又は本株式への投資に関するリスクを全て網羅するものではありませんのでご注意ください。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

(1)当社グループの事業内容について
当社グループの最近2連結会計年度におけるセグメント別の売上高及び構成比、セグメント損益並びにセグメント別の事業概況は以下のとおりであります。
セグメントの名称前連結会計年度
(自 2017年12月21日
至 2018年12月20日)
当連結会計年度
(自 2018年12月21日
至 2019年12月20日)
売上高
(千円)
構成比
(%)
セグメント利益
(千円)
売上高
(千円)
構成比
(%)
セグメント利益
又は損失(△)
(千円)
電子基板事業2,697,84258.9437,2702,436,33462.5343,251
テストシステム事業1,351,78029.583,702904,66523.2△73,078
鏡面研磨機事業279,7766.118,511451,18611.671,856
産機システム事業252,9595.59,680104,1542.7△23,878
報告セグメント合計4,582,357100.0549,1643,896,341100.0318,150
調整額--△427,078--△431,919
合計4,582,357100.0122,0863,896,341100.0△113,769
(注)当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、変更後の区分方法により作成したものを記載しております。

(電子基板事業)
FPCの製造については、当社グループは特許権・実用新案権等の知的財産権を保有しておらず、従来工法により製造を行っていることから、新規参入企業の出現や画期的な新工法発明により競争が激化する可能性があり、その結果、当社グループの収益力が低下し、当社グループの経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、FPC試作のユーザーは、主としてセットメーカーの研究・商品開発部門であり、直接受注する場合とFPCメーカーを経由して受注する場合がありますが、セットメーカーの研究・商品開発部門が海外移転した場合には、当社グループは海外生産拠点を有していないため、短納期への対応について他社と比較して優位性を失い、当社グループの経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。更に、当社グループの顧客であるFPCメーカーが、多品種・少量生産で売上規模が小さいわりに人手がかかる等のために本来なら避けたい手間のかかるFPC試作を、自社生産ラインの手隙感から自社内で行い当社グループへの発注を手控えた場合や、FPC試作を量産受注獲得のために低価格で受注する営業攻勢を強め当社グループと競合した場合には、当社グループの経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。なお、日本の電子基板・FPC生産額の推移は以下のとおりであります。

[電子基板・FPCの生産額の推移]
会計年度2014年2015年2016年2017年2018年
電子基板(億円)6,342.26,489.36,068.46,153.76,474.3
対前年比(%)△1.8+2.3△6.5+1.4+5.2
FPC(億円)748.8902.9798.6736.2656.1
対前年比(%)△7.7+20.6△11.6△7.8△10.9
(注)電子基板・FPCの生産額:出所「国内の電子回路基板の生産」(一般社団法人日本電子回路工業会)

(テストシステム事業)
基板検査には検査方法の標準がなく、採用する検査方法はそれぞれのメーカーの考え方によって異なっており、検査機メーカーも様々な検査方法を用いた検査機を市場に投入しております。今後、当社が志向する検査方法と異なる方法の検査機が主流となった場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、電子基板メーカーが不良品率の低下等により一部の検査を省略した場合、検査機市場が縮小する可能性があり、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。更に、メーカーによっては検査機を自社で内製しており、このようなメーカーが今後増加した場合にも、検査機市場が縮小する可能性があり、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
検査システムは、顧客仕様による受注販売が中心であり、顧客の要求に沿った製品をいち早く開発・製造することにより、競合他社の製品との差別化を図っております。また、競合を優位に進めるためには、顧客との緊密な関係を保つことが重要であり、その結果、顧客の要求に沿った製品をいち早く納入することが可能となります。このような顧客との緊密な関係が維持できない場合や、顧客企業の業績不振、競合他社との価格競争を余儀なくされる場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(鏡面研磨機事業)
円筒鏡面研磨機は、大手企業が進出していない10億円未満の市場規模であると当社グループは推定しておりますが、新規参入企業の出現等により競争が激化した場合、当社グループは当該事業での特許権・実用新案権等の知的財産権を保有していないため、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(産機システム事業)
メーカーの産業機械及び産業資材に係わる様々なハイエンド製品を販売及びサービス・サポートする商社ビジネスを展開しております。また、各メーカーの製品を組み合わせた商品を提案する営業を展開することで差別化を図っております。このようなメーカーとの協力関係が維持できない場合や、技術革新に伴う商品の陳腐化、設備関連需要の減少局面では、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(2)人材の確保について
当社グループは、電子基板事業、テストシステム事業を中心とした製品の技術改良・研究開発を常に行っていく必要があり、そのための優秀な人材確保は事業展開上極めて重要であります。しかしながら、当社グループが必要としている技術に精通している人材の獲得、育成及び確保が可能であるとは限らず、当社グループが必要とする人材の獲得及び育成ができない可能性、あるいは当社グループの人材が社外に流出する可能性があります。当社グループが必要とする人材の獲得、育成及び確保に失敗した場合には、当社グループの業務運営に支障が生じる可能性があります。

(3)知的財産権等について
① 特許権等の出願状況について
当社グループは、当社グループの事業分野に関する特許等を出願し、積極的にそれらを取得していく方針であり、新規技術の開発、大学等との共同開発についても同様の方針であります。当連結会計年度末現在、テストシステム事業において1件の特許権を取得済みであります。

② 知的財産権に関する訴訟、クレームについて
当社グループに対して、第三者からの知的財産権に関する訴訟やクレームといった問題が発生したという事実はありません。ただし、当社グループの事業分野については、多数の特許・実用新案等の出願がなされているため、今後とも上記のような問題が発生しないという保証はありません。
仮に当社グループが第三者との間の知的財産権に関する法的紛争に巻き込まれた場合、当社グループは弁護士や弁理士と相談の上、個別に対応していく方針でありますが、解決に多大な時間及び費用を要する可能性があります。

(4)自然災害等について
当社グループは、地震等の自然災害により、重大な被害を受ける可能性があります。特に、当社グループの本社工場は、南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されていることから、順次地震対策を推進しているものの、実際に大規模な地震が発生した場合には、多額の復旧費用の発生や、営業、生産機能等が著しく低下することが想定され、当社グループの経営成績と財務の状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。

(5)経営成績等の変動について
当社グループの最近5連結会計年度における経営成績等の推移は、以下のとおりであります。
回次第55期第56期第57期第58期第59期
決算年月2015年12月2016年12月2017年12月2018年12月2019年12月
売上高(千円)4,753,0754,979,9064,238,7654,582,3573,896,341
うちFPC売上高(千円)3,096,3262,892,4272,519,3232,634,4032,374,371
営業利益又は営業損失(△)(千円)22,38657,197△29,956122,086△113,769
親会社株主に帰属する当期純利益
又は親会社株主に帰属する当期純
損失(△)
(千円)12,88156,7225,36669,341△213,563
利益剰余金(千円)1,379,4061,418,5791,406,3961,458,1891,215,273
純資産額(千円)3,215,9233,259,3523,260,1473,298,0363,068,899
総資産額(千円)5,618,6125,321,5335,385,6955,255,6725,073,685
(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.「うちFPC売上高(千円)」については、EY新日本有限責任監査法人の監査を受けておりません。

当社グループの各期の経営成績の主な変動要因は、以下のとおりであります。
(第55期)
主として、中小型ディスプレイ向けの液晶モジュール検査システム等の需要増に伴い産機システム事業の売上高増加、FPC試作に加えて中小型量産案件の受注獲得により電子基板事業の売上高増加、並びに鏡面研磨機事業の黒字転換及び販売手数料の減少や残業時間の抑制により増収・営業黒字転換となりました。
(第56期)
主として、価格競争の激化に伴いFPCの製造・販売減により電子基板事業の売上高減少、FPCを対象とした通電検査機の需要増によりテストシステム事業の売上高増加、並びに業績連動による賞与等の人件費の減少により増収増益となりました。
(第57期)
主として、産業機械向けの研磨機の販売が増加したことから鏡面研磨機事業の売上高増加、ディスプレイメーカー向けFPC試作及び量産案件の受注減少により電子基板事業の売上高減少、並びにテストシステム事業における売上高減少に伴う影響により減収・営業損失となりました。
(第58期)
主として、アジアを中心とした市場におけるFPCを対象とした各種検査機の需要増によりテストシステム事業の売上高増加、量産案件及び高難度製品の受注増加により電子基板事業の売上高増加、並びに電子基板事業における売上総利益率の上昇に伴う影響により増収・営業黒字転換となりました。
(第59期)
主として、大型案件の研磨機の販売が想定どおり計上できたことから鏡面研磨機事業の売上高増加、FPC試作案件及び量産案件の受注減少により電子基板事業の売上高減少、並びに外観検査機及び通電検査機の販売減少によりテストシステム事業の売上高減少に伴う影響により減収・営業損失となりました。

以上のとおり、当社グループの経営成績は、電子部品業界の動向やFPC等の電子基板の技術革新等で、電子基板に対する需給が変調を来した場合には、当社グループの経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。

従業員の状況研究開発活動


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